悪女の皇后様に溺愛されてます

悪女の皇后様に溺愛されてます【51話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。

今回は51をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【悪女の皇后様に溺愛されてます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 



 

「この世界の未来を知っている者はどれくらいいるんだろ?」

シャルリーズのこと、シャルルはワンソールという国の未来を知っている。

というのはこの世界が彼女の読んだ本の中であるからだ。

シャルルは悪女の皇后の嫉妬を買って殺されるエキストラ役である… はずなのになぜか皇后に愛されている?!

皇后宮の侍女になったシャルルは今度は皇后様を守るために皇帝によって幽閉されている皇太子を味方につけようとする。

神獣の力を持っている皇太子こそこの本の真の主人公であるからだ。

5歳のシャルルが皇宮で生き残るために奮闘する物語。

シャルリーズ:本作の主人公。愛称はシャルル。皇后の侍女。

ローズ:皇后。シャルルを溺愛している。

ディアミド:皇太子。前皇帝の息子。

ヘイデン:皇后宮の侍女長。

ウェーバー:皇后宮の主任侍女。

ロチェスター公爵:ローズの兄。

シエナ・アンテス:原作のヒロイン。アンテス辺境伯の後継者。

【悪女の皇后様に溺愛されてます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 




 

51話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 皇帝からの連絡

皇太后陛下は多少戸惑った様子だが、あまり追求してこなかった。

「ところで、このケーキを本当にディアミドに送ってもいいのか分からないわ」

「それはどういう意味ですか?」

「私は・・・、実は少し心配なの。5年間、ディアミドに何の連絡も取っていないから」

皇太后陛下の視線が、果物やチョコレートの飾りをたっぷり乗せたケーキの上をゆっくりと辿る。

「今更おばあちゃんの役割をして、訳もなくあの子の心を煩わせてしまうんじゃないかって・・・」

「そんなことありません」

「・・・うん?」

「皇太子殿下も、皇太后陛下をとても心配しています」

私は力を入れて言葉を付け加えた。

「また、皇太后陛下にとても会いたがっています」

「本当?」

「はい。そばで仕える私が断言します」

両目を見開いて皇太后陛下と向き合う。

「・・・そうなのね」

少しの時間が経った後、皇太后陛下は声を潜めて答えた。

シワの寄った目元に微かに涙が映って見える。

ちょうどその時。

「こ、皇太后陛下!」

切羽詰まった声が響く。

侍女長だった。

え、どうしたの?

眉をひそめた皇太后陛下が侍女長を叱る。

「侍女長、あなたらしくない騒ぎね?」

「そ、それが・・・」

しばらく呼吸を整えた侍女長が、緊張した声で口を開いた。

「皇帝宮から連絡が来ました」

「・・・皇帝宮から?」

私と皇太后陛下は並んで驚愕する。

いや、急に皇帝宮がどうして?

「国政会議が終わった後、皇帝陛下が皇太后宮を訪問されるそうです」

「こんなに突然?」

「はい。皇后陛下はもちろん、帝国の重鎮までお迎えし、皇太后陛下にお見舞いをすると仰いました」

その言葉に、皇太后陛下の顔色が冷めた。

長い感情を治めていた皇太后陛下は、一言言葉を噛み締めて吐き出す。

「・・・あの子らしいね」

その言葉だけを残し、皇太后陛下は口をつぐんだ。

 



 

「・・・」

「・・・」

私と侍女長は並んで沈黙した。

皇帝がどんな考えをしているのか見当がつかない訳ではない。

(おそらく・・・、皇太后陛下にお悔やみをしようと思っているのだろう)

最近、皇太后陛下は退去を破り、皇帝の許可なくアンテス辺境伯に力を与えた。

その結果がまさにこれだ。

皇太后宮に慢性的に物資が足りないという事実を知りながらも、見舞いに来ると言って帝国の重鎮を率いて訪れる。

そのようにして、皇太后陛下の自尊心を踏みにじること。

「国政会議が終わるやいなや行く」と先通知をしたことまで、提案を断れないようにした細心の悪意が目立った。

そして、そのことは・・・。

(・・・私にも責任がある)

深い罪悪感で、思わず肩を軽く振るわせた。

ディアミドの策を皇后様にこっそり流して、皇太后陛下にアンテス辺境伯の仕事に割り込ませたのは私なのだから。

やむを得ない状況ではあったが、皇太后陛下が皇帝に嫌われるのに一助したのは事実。

(だけど・・・、皇太后陛下は皇帝の実母じゃないか)

 



 

その時、侍女長が嘆くように口を開いた。

「ここまで責め立てる理由がありますか?」

私は拳をギュッと握りしめる。

彼女の顔にはいつの間にか、まだ隠せない悲しみが満ちていたから。

「皇太后様が今までどのように生きてこられましたか」

「侍女長」

「皇帝も本当に酷いです、どうしてこんなことが・・・!」

「あなたもよく知っているでしょ」

淡々とした声。

皇太后陛下が辛酸の眼差しで侍女長と向き合う。

「そういうのは、皇帝陛下にとって全く重要ではない問題だということは」

「ですが、皇太后陛下!」

「皇帝陛下は、今まで私の首を残しておいただけでも息子としてやるべきことは全部やったと思っているでしょう」

そのように話す皇太后陛下の顔がどれほど冷たかったのか、侍女長は唇を噛むだけで何も話せなかった。

皇太后陛下がニッコリと笑い出す。

「それに、警告の意味にもなるだろうし」

「・・・警告」

「実母にもこんなに厳しく接することができると示せば、誰も切り離せないでしょう?」

嘲笑混じりの声に、私は背筋に鳥肌が立つのを感じた。

そうなんだ。

このすべての行動が政治的な意味を持っていた。

「・・・」

今の皇太后陛下は、今にも倒れそうに見える。

見ていられなかった私は慎重に皇太后陛下を引き止めた。

「あの、皇太后陛下。あまり感情が激しくなると健康によくありません。ですから、怒りを収めて・・・」

「違うわ、坊や。私は怒っているのではないのよ」

皇太后陛下は二度首を横に振る。

「うんざりしているの」

今この瞬間、皇太后陛下はとても年をとっているように見えた。

自らの無力さに脱力を感じている状態。

そして私は、あんな感情を見たことがある。

・・・初めてディアミドに会った時だ。

「とにかくお見舞いに来ると言ったのだから、私もそれに相応しいもてなしをしなければならないでしょうね」

皇太后陛下の顔に、申し訳ない気持ちが漂っていた。

「無能な主人に会ったせいで、あなたたちは大変ね」

「いいえ、皇太后陛下!」

「どうしてそんなことを言うのですか!」

侍女長と私は反論する。

私は両目に剣を立てた。

このまま皇太后陛下の自尊心が壊れるのをただ見ていると思って?

なんとか立派に貴賓たちをもてなしてみせる!

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