悪女の皇后様に溺愛されてます

悪女の皇后様に溺愛されてます【57話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。

今回は57をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【悪女の皇后様に溺愛されてます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 



 

「この世界の未来を知っている者はどれくらいいるんだろ?」

シャルリーズのこと、シャルルはワンソールという国の未来を知っている。

というのはこの世界が彼女の読んだ本の中であるからだ。

シャルルは悪女の皇后の嫉妬を買って殺されるエキストラ役である… はずなのになぜか皇后に愛されている?!

皇后宮の侍女になったシャルルは今度は皇后様を守るために皇帝によって幽閉されている皇太子を味方につけようとする。

神獣の力を持っている皇太子こそこの本の真の主人公であるからだ。

5歳のシャルルが皇宮で生き残るために奮闘する物語。

シャルリーズ:本作の主人公。愛称はシャルル。皇后の侍女。

ローズ:皇后。シャルルを溺愛している。

ディアミド:皇太子。前皇帝の息子。

ヘイデン:皇后宮の侍女長。

ウェーバー:皇后宮の主任侍女。

ロチェスター公爵:ローズの兄。

シエナ・アンテス:原作のヒロイン。アンテス辺境伯の後継者。

【悪女の皇后様に溺愛されてます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 




 

57話 ネタバレ

悪女の皇后様に溺愛されてます【56話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。 今回は56話をまとめま...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ティータイムの終わり

シャルリーズが席を離れた後。

ティーテーブルの上には冷たさだけが漂っていた。

「あの猛々しい侍女のせいで、こんな雰囲気になるとは」

貴族の一人が会話に割り込んだ。

「たかが侍女のくせに、余計なことをしましたね」

今あの男は何を言っているの?

皇后は顔を固めた。

しかし残念ながら、貴族は皇后の殺伐とした視線に気づいていない。

「それに、大人ぶっていて情が湧かないですね」

「そうですね、バート伯爵があの子に情を寄せる理由はないですがね」

その時、皇后が嘲笑まじりの声で答えた。

「シャルリーズは皇后宮の侍女です」

「もちろん知っていますが、あんな侍女を連れていても、皇后陛下のお役に立ちそうにありません」

それでも足りず、バート伯爵は皇后に話しかける。

「それにしても、皇后陛下も新しい侍女を召し上がったらどうですか?」

「今、新しい侍女と仰いましたか?」

「はい。適当な人材がいなければ、私の末娘がいます」

バート伯爵がニヤリと微笑む。

「私が大事に育てましたが、皇后陛下のためなら喜んで・・・」

「バート伯爵」

皇后の鋭い反応にようやく気づいたバート伯爵が、ギョッと肩を固めた。

皇后がいつの間にか伯爵をまっすぐ眺めていたからだ。

「伯爵が今私に、皇后宮の挨拶についてあれこれと訓戒をしているのですか?」

「あ、いえ、そうじゃなくて・・・」

「私の人は私が選びます。あえて口出ししないでください」

皇后はキッパリとそう言った。

彼女の表情は、今にもバート伯爵を食うかのように荒々しく見えた。

 



 

その時、皇帝が突然立ち上がった。

「私はこれで失礼します」

「皇帝宮に帰られるのですか?」

「ええ。急な用事を思い出したので」

皇后の質問に、皇帝はサッと首を横に振る。

もちろん「急な用事がある」という言葉は言い訳に過ぎず、実状は自分の思い通りに仕事が上手くいかなかったことに対する苛立ちに勝てなかったためだ。

「それでは私が同行します!」

ちょうどバート伯爵が助かったという表情で立ち上がる。

そんな彼を情けないという目で眺めていた皇帝は、唇に唾さえつけずに空言を込めた。

「それでは、お母さん、またお伺いします」

もちろん、この場にいる誰もその言葉を信じなかったが、皇太后陛下は顔色さえ変えず、優雅に微笑んだ。

「ええ、いつでも嬉しい気持ちで待っていますね」

 



 

そうして、長いティータイムが終わった。

皇后とマティアスは並んで外に出る。

「・・・シャルルと一緒に帰りたかったのに」

皇后は唇を突き出しながら小さく文句を言った。

最初はシャルリーズと一緒に帰るつもりだったが、皇太后陛下が丁重に頼んだためだ。

『シャルリーズは後で返してもいいですか?』

『あ?あの、どうしたのですか?』

『子供に感謝するという挨拶もちゃんと出来ていないので』

『あ・・・、はい・・・』

皇太后陛下があんなにまで言うのに、冷たく断るのもちょっとアレだった。

涙を浮かべて戻る皇后の後ろに向かって、皇太后は薄く微笑んだ。

「あ、それと」

「え?」

「今日皇后様から頂いたお手伝い、絶対に忘れません」

茶葉と茶具を支援してくれたことに対する感謝の挨拶だった。

やっぱり気づいたんですね。

皇后と皇太后は向かい合って微笑んだ。

一方、妹の愚痴を耳元で聞いていたマティアスが突然口を開いた。

「あの子のことですが」

「あの子?あ、シャルルですか?」

「思ったより賢いようですね」

「え?」

唐突な褒め言葉に、皇后は両目を丸くする。

「ただそれだけです」

そのように話を交わしたマティアスは、口を固く閉ざしてしまった。

最初はただ、運良く妹の過分な寵愛を受けるようになった子だと思っていた。

なかなか可愛いけど、それだけで、特に大したことない子だと思っていたのに。

(晩餐会の時、色々とローズを助けたのは、ただの偶然だと思ったんだけど)

今回のティータイムを無事に終えたのも、結局あの子の力ではなかったか。

たとえ、その終わりがそんなに良くなかったとしても、それはあえて言うと・・・。

(皇帝が稚拙なせいだから)

マティアスの瞳が細くなった。

一つ目は偶然だとしても、二つ目のことまで偶然だと片付けることは出来ない。

結局、あの子が自分の能力で難関を切り抜けたと見たほうが正しいだろう。

(・・・これからちゃんと育てれば、ローズにかなり役立つ人材になるかもしれない)

マティアスはそのように、シャルリーズに対する評価を少し引き上げた。

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