悪女の皇后様に溺愛されてます

悪女の皇后様に溺愛されてます【59話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。

今回は59をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【悪女の皇后様に溺愛されてます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 



 

「この世界の未来を知っている者はどれくらいいるんだろ?」

シャルリーズのこと、シャルルはワンソールという国の未来を知っている。

というのはこの世界が彼女の読んだ本の中であるからだ。

シャルルは悪女の皇后の嫉妬を買って殺されるエキストラ役である… はずなのになぜか皇后に愛されている?!

皇后宮の侍女になったシャルルは今度は皇后様を守るために皇帝によって幽閉されている皇太子を味方につけようとする。

神獣の力を持っている皇太子こそこの本の真の主人公であるからだ。

5歳のシャルルが皇宮で生き残るために奮闘する物語。

シャルリーズ:本作の主人公。愛称はシャルル。皇后の侍女。

ローズ:皇后。シャルルを溺愛している。

ディアミド:皇太子。前皇帝の息子。

ヘイデン:皇后宮の侍女長。

ウェーバー:皇后宮の主任侍女。

ロチェスター公爵:ローズの兄。

シエナ・アンテス:原作のヒロイン。アンテス辺境伯の後継者。

【悪女の皇后様に溺愛されてます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 




 

59話 ネタバレ

悪女の皇后様に溺愛されてます【58話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。 今回は58話をまとめま...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • サプライズパーティー

そして次の日。

私は昼食に間に合うように皇太子宮を強襲した。

名目上は皇太子宮への物品支援を管理監督するためだったが・・・。

「こ、これは一体どういうことなの?」

ディアミドは目の前に広がる豪華な食べ物をぼんやりと眺めていた。

何人かのメイドが入ってきて、テーブルを広げてその上に食べ物を並べたのだ。

皇太子宮全体が美味しそうな匂いで満ちていく。

私は両目を輝かせた。

あっ、これは焼きたての鶏肉の匂いじゃない?

シャフが気を遣ったんだね!

小走りでディアミドのそばに行った。

「皇太子殿下」

「あ、あれ?シャルル?」

ぼんやりと立っていたディアミドが、パッと気を引き締めて私の方を振り返る。

ふふっ、驚いたでしょう?

サプライズパーティーとして企画した甲斐があったわ!

私は満足そうに笑った。

「皇太子殿下、お誕生日おめでとうございます!」

「え?私の誕生日?」

その瞬間、ディアミドが怪訝な表情を浮かべる。

「もしかして、これは私の誕生日だから全部準備したのか?」

「もちろんです!」

「・・・どうして?」

私は戸惑ってディアミドに向き合う。

朱色の瞳は形容できない光を抱いていた。

あ、私ディアミドのあんな表情を・・・、前に見たことがある。

(私とディアミドの交流が皇后様にバレた後、私が再び彼のところに戻った時だ)

あの時のディアミドと同じ顔をしていた。

数多くの感情が込み上げて、どんな言葉を言えばいいのかさえ分からない・・・、そんな顔。

 



 

ため息をついた私が口を開いた。

「今後、帝国の太陽になる皇太子殿下のお誕生日ですよね?お祝いするのは当たり前です」

すると、ディアミドの瞳が軽く揺れる。

「じゃあ、君は私が皇太子だから私の誕生日を祝ってくれるの?」

「まあ、それは対外的な理由です」

しばらく悩んでいた私は口を開いた。

「ただ私が殿下を大切に思っているからです」

「・・・私のことを大切に思っているって?」

「もちろんです。だから、殿下が生まれたこと自体をお祝いしたいのです」

大きく頷いていた私は、なんとなく少し苦々しくなる。

こんな風に誕生日を祝ってあげることも・・・。

(シエナが登場するその瞬間から全部、彼女に譲らなければならないから)

だから、一緒にいられる時は絶対一緒にいたかった。

「ところで、皇太子殿下」

私はディアミドを細目で見つめる。

「こう見えても私は殿下の専属侍女なのに、どうして私に誕生日を教えてくれなかったのですか?」

「うん?いや、それは・・・」

「殿下の誕生日を他の人から教えられなければならなかったなんて、本当に寂しかったです」

私の話を聞いたディアミドは、もう一度礼儀正しい顔になってしまう。

「ですから、これからは殿下のことは必ず私に言ってくだい。分かりましたか?」

「・・・分かった」

ディアミドは耳の後ろを赤く染め、小さく頷いた。

 



 

「シャルル!」

「あっ、皇后様。いらっしゃったのですか?」

「私だけじゃなくて、もう一人連れてきたわよ」

そう言った皇后様が、背後に立っていた紳士の袖口を引き寄せた。

えっ、あの方は!?

私はつい驚いてしまった。

「皇后陛下・・・」

呻き声をあげて歩いてきた方は、ロチェスター公爵だった!

「楽しいことは分かち合うほど大きくなるじゃないですか」

皇后様が意気揚々と胸を張る。

チラッと横を向くと、ディアミドも私と同じような表情を浮かべていた。

そして皇后様はキラキラとした目つきで私を見ている。

「だから褒めてちょうだい、シャルル」

「・・・どうか体裁を守ってください」

ロチェスター公爵は頭痛がしたのか、こめかみを人差し指で押さえていた。

その時、一歩前に出たディアミドが慎重に挨拶をする。

「この度は私の誕生日を祝ってくださって本当にありがとうございます、皇后陛下。そして・・・」

大きく息を吸ったディアミドはハッキリと話し続けた。

「ロチェスター公爵も、こうしてお会いできて、本当に嬉しいです」

異彩を帯びた瞳でディアミドを見下ろしていた公爵が、丁重に向かい合う。

「皇太子殿下にお目にかかります」

「公爵がここまで来てくれるとは予想していませんでした。本当に嬉しいです」

確かに、それは私も同じ気持ちだ。

思わず頷いていた私は、公爵と目が合ってしまう。

「チビ、どうして見てるんだ?」

「あ、何でもありません」

その時、皇后様が首を横に振りながら叱られた。

「お兄様も、シャルルに申し訳なくてここまでいらっしゃったのに。ちゃんと、よくしてあげてください」

「わ、私がいつ申し訳ないと言った!?」

「そうじゃないのですか?初めて会った時、シャルルに意地悪したみたいだって・・・」

「皇后陛下!」

公爵が声を高める。

わぁ、公爵の顔がなんか・・・、よく熟したトマトみたいだね?

ところで、私に意地悪した?

それは一体どういうこと?

私は戸惑った顔で目を輝かせる。

公爵は私を無視してディアミドに話しかけた。

「皇太子殿下、本当にお誕生日おめでとうございます。早く席に座りましょう」

「あ、はい・・・」

ディアミドが照れ臭そうな顔でうなずく。

そうしてディアミドのサプライズ誕生日パーティーが始まった。

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