悪女の皇后様に溺愛されてます

悪女の皇后様に溺愛されてます【74話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。

今回は74をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【悪女の皇后様に溺愛されてます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 



 

「この世界の未来を知っている者はどれくらいいるんだろ?」

シャルリーズのこと、シャルルはワンソールという国の未来を知っている。

というのはこの世界が彼女の読んだ本の中であるからだ。

シャルルは悪女の皇后の嫉妬を買って殺されるエキストラ役である… はずなのになぜか皇后に愛されている?!

皇后宮の侍女になったシャルルは今度は皇后様を守るために皇帝によって幽閉されている皇太子を味方につけようとする。

神獣の力を持っている皇太子こそこの本の真の主人公であるからだ。

5歳のシャルルが皇宮で生き残るために奮闘する物語。

シャルリーズ:本作の主人公。愛称はシャルル。皇后の侍女。

ローズ:皇后。シャルルを溺愛している。

ディアミド:皇太子。前皇帝の息子。

ヘイデン:皇后宮の侍女長。

ウェーバー:皇后宮の主任侍女。

ロチェスター公爵:ローズの兄。

シエナ・アンテス:原作のヒロイン。アンテス辺境伯の後継者。

【悪女の皇后様に溺愛されてます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 




 

74話 ネタバレ

悪女の皇后様に溺愛されてます【73話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。 今回は73話をまとめま...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ロチェスター家の養子

レディー・ベネットは凍りついてしまった。

「あの、私は。私は・・・」

「私は、何かな?」

その時、冷たい声がベネットの言葉の腰を切る。

あれ、ロチェスター公爵?

私は乾いた唾を飲み込んだ。

いつのまにか公爵がこの大騒ぎをじっと見つめていたから。

一体いつ宴会場にいらっしゃったの?

ディアミドが公爵に尋ねる。

「いつ来られたのですか、ロチェスター公?」

「ああ、皇太子殿下もご無沙汰しています」

公爵は密かに眉間を狭めた。

「先ほどから私の存在に気づいていらっしゃったと、皆知っていると思うのですが」

「そうだったのですか?私は全然気づかなかったですね」

ディアミドが冗談を言う。

鼻を捻った公爵がレディー・ベネットに向き合う。

「とりあえず、レディー・ベネット」

「は、はい!ロチェスター公爵様!」

公爵が自分の味方になってくれると思ったのか、ベネットの顔にはいつの間にか明るい表情が漂っていた。

公爵は無感情な声で口を開く。

「皆の前で、皇后宮の首席侍女に侮辱を与えたこと」

「・・・え?」

「それ自体が皇后陛下を無視することであることを、本当に知らずに行動したのか?」

ベネットの目が激しく揺れる。

明るくなった顔から、青白く血気が抜けるのは一瞬だった。

それとは逆に、焦って立っていたウェーバー首席侍女が顔を上げる。

「私が聞いたところによると、皇后様はもう一度このような事が起こったら・・・」

「こ、公爵様。それは・・・」

「ベネット男爵家に直接責任を問うと言ったんだって?」

 



 

ま、まさか・・・。

ウェーバー首席侍女が驚いた表情を浮かべている。

私も驚愕した顔を隠す事ができなかった。

他の方でもないロチェスター公爵が、家の傍系の代わりに侍女たちの味方をしているの?

「どうやらロチェスター公爵家でもベネット男爵家に責任を問わなければならないようだね」

「こ、皇后陛下のことなら・・・!」

「もちろん皇后陛下に犯した無礼に対しても、それに見合う代価を得なければならない」

ベネットは言い訳を並べようとしたが、公爵は首を横に振ってそれを切り捨てる。

「でも、私は今すぐ問いたいことは・・・」

それと同時に、公爵の濃い緑色の瞳が私を真っ直ぐに眺めた。

え、なんで私を見ているんだろう?

紅茶でびしょ濡れの袖を織り上げていた私は、チラッと公爵と視線を合わせる。

一体何を考えているのか分からないが、公爵は今の状況を楽しんでいるように思えた。

「この子に紅茶をかけたことを、どう補償するかについてだ」

「い、一介の侍女に過ぎないじゃないですか!」

ベネットは少し落ち込んでいるようだったが、それでも目を見開いて叫んだ。

「銀貨を何銭か握らせれば・・・!」

「一応、皇后が寵愛する侍女を『一介の侍女』扱いするのが適切かどうかはともかく」

公爵は冷静に言葉を継いだ。

「もし、この子がロチェスター公女になるとしたら。それなら、今回のことはロチェスター家とベネット家という両家の間の紛争になるはずだが」

「・・・え?」

「レディー・ベネットはその部分に責任を負う自信があるから、今私の前でこうやって接しているのだろう?」

公爵はそうして、宴会場の中に爆弾を落とした。

 



 

「・・・」

「・・・」

まったく予想外の発言に、皆が公爵の言葉を理解していない表情だった。

そして、ちょっとした沈黙が流れた後。

え!?

私は両目を見開いた。

誰がロチェスター公女になるんですか?

「ロチェスター公女!?」

「まさか、あの侍女の子を養子にするということでしょうか!?」

私だけでなく、ほとんどのレディーたちも驚愕に陥っていた。

ディアミドまでも両目を大きく開けて、公爵をじっと見つめている。

やがて、震える朱色の瞳が私に向かった。

まるで捨てられる直前の子供のように切実な視線だったので、訳もなく私がディアミドに申し訳なくなるほどだ。

あ、あのディアミド。

そんなに見つめられても、私もどういうこと知らないのだけど・・・?

「もちろん、選択肢はあの子がすることだけどね」

宴会場を混乱に陥れたくせに、ひたすら公爵だけが平然としている。

ロチェスターの公女になるか、あるいはならないか・・・、私が選ぶの?

その時。

「シャルリーズ」

「は、はい!」

私を呼ぶ公爵の声に、やっと私は我に返った。

「とりあえず出ていけ」

「え?」

「その濡れた服をそのまま着ているわけにはいかないじゃないか」

「あ、はい」

まあ、確かにその通りだよね。

ドアを閉めている間にディアミドと視線が合う。

「・・・いってらっしゃい」

そう言ったディアミドが、そっと首を回して私の目を避けてしまった。

妙に諦めたようなあの朱色の瞳を見ていたら、なんとなく一人残された子犬が浮かんだ。

飼い主が帰ってこないことに気づいてしまった子犬のように。

「あの、殿下・・・」

言葉の途中でドアが閉まる。

ディアミドは最後まで私を見ることができなかった。

何、どうしたの?

私は間違ったことをしていないから、余計に気になるじゃん!

 



 

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