悪女の皇后様に溺愛されてます

悪女の皇后様に溺愛されてます【95話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。

今回は95をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【悪女の皇后様に溺愛されてます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 



 

「この世界の未来を知っている者はどれくらいいるんだろ?」

シャルリーズのこと、シャルルはワンソールという国の未来を知っている。

というのはこの世界が彼女の読んだ本の中であるからだ。

シャルルは悪女の皇后の嫉妬を買って殺されるエキストラ役である… はずなのになぜか皇后に愛されている?!

皇后宮の侍女になったシャルルは今度は皇后様を守るために皇帝によって幽閉されている皇太子を味方につけようとする。

神獣の力を持っている皇太子こそこの本の真の主人公であるからだ。

5歳のシャルルが皇宮で生き残るために奮闘する物語。

シャルリーズ:本作の主人公。愛称はシャルル。皇后の侍女。

ローズ:皇后。シャルルを溺愛している。

ディアミド:皇太子。前皇帝の息子。

ヘイデン:皇后宮の侍女長。

ウェーバー:皇后宮の主任侍女。

ロチェスター公爵:ローズの兄。

シエナ・アンテス:原作のヒロイン。アンテス辺境伯の後継者。

【悪女の皇后様に溺愛されてます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 




 

95話 ネタバレ

悪女の皇后様に溺愛されてます【94話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「悪女の皇后様に溺愛されてます」を紹介させていただきます。 今回は94話をまとめま...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 明日の約束

「なんで会えないの?」

その時、ディアミドが鋭い口調で私に問い返した。

ビックリして、ギョッとした私は目を瞬かせる。

「必ず帰ってくると言ったじゃないか」

「でも・・・」

「まさか、私を信じられないわけではないよね?」

まぁ、そういうわけじゃないんだけど。

ディアミドは何か複雑な顔をしていた。

しばらくして、彼は決然と口を開く。

「確かうに、君がそんなことを考えるのも当然か」

「え?」

「まだ私に力がないから、それで君を完全に守ってあげるのが難しいから・・・」

な、なんで急に自責するの?

戸惑っていると、ディアミドは断固たる声で話し続けた。

「でも、私がまた戻ってきた時には・・・、そんなことはないだろう」

「それはどういう意味ですか?」

「私は何がなんでも、あなたが信じて頼れる人になるつもりだから」

私はぼんやりとディアミドを見つめる。

不思議。

ディアミドは私にとって、いつも幼い子供だったのに。

(今は少し・・・、お兄ちゃんみたい)

そう思った瞬間、私の顔がパッと熱くなった。

私、今何を考えていたの?

「こ、これ贈り物です!」

無駄な考えを振り払うために、私はディアミドの手にギフトボックスを持たせる。

ディアミドは両目を丸くした。

「これは何?」

「一度開けてみてください」

私が肩をすくめると、ディアミドは戸惑った顔で、ギフトボックを包んだリボンを解く。

そして・・・。

「ハンカチだね」

ディアミドは箱の中のハンカチを見下ろした。

ハンカチの角には薄い紫色のライラックが刺繍されている。

 



 

「遠い道を行くのに、プレゼントの一つもないと」

「・・・シャルル」

「そのハンカチを使うたびに、毎日私のことを考えなければなりません。分かりましたか?」

私は努めて快活に微笑んだ。

ディアミドは長い間ハンカチに目を留めている。

そして感動に満ちた声で話した言葉は・・・。

「このブドウの房、あなたが直接刺繍したの?」

「ブドウじゃないです!どう見てもライラックに見えるじゃないですか!」

ちょっと、どこを見てブドウだと?ライラックだよ!

ディアミドは照れ臭そうな顔で私に聞き返した。

「・・・ライラックだって?これが?」

「もちろんライラックです!殿下、メガネをかけた方がいいのではないでしょうか?」

どんなに呆れたことか、出てきた涙まで戻っていくほどだ。

「本当に?」

「ああ、まったく。じゃあ返してください」

するとディアミドは慌ててハンカチを手にする。

「ダメ、もう私のものだ」

ディアミドの口元は、もはや空の高さを知らずに跳ね返ったままだった。

「じゃあ素直に貰ってください!」

少しプンとすると、ディアミドはニッコリと微笑む。

「ありがとう、シャルル」

「先にあんな酷評をしておいて、今更そうおっしゃったところで・・・」

「シャルル、知ってる?」

その時、ディアミドが口を開いた。

何かを言おうとしていた私は肩を引き締める。

ディアミドが私の手の甲をそっと覆ったからだ。

 



 

・・・な、何。

急にどうしたの?

その瞬間、さっきまでの悪戯な雰囲気は全て消えた。

優しく柔らかい空気が周囲を包み込む。

私はぼんやりと両目を瞬かせた。

「シャルル、君が私のそばにいてくれて、初めて人生が楽しいと思うことができた」

「・・・え?」

「本当だよ。君に会ってから、一日が終わって寝るたびに「明日」が待ち遠しかった」

ディアミドが優しい声で囁く。

「そうしてこそ、また君と会えるからね」

こ、こいつは今何を言ってるんだ?

あっという間に顔全体が熱くなった。

「だから、今度も明日の約束を一つ残しておきたい」

「明日の約束ですか?」

「うん」

小さく頷いたディアミドが、私の方に手を伸ばした。

「実は私、他の人がディアミド様と呼ぶのは本当に聞きたくなかったんだけど・・・」

ディアミドはそのまま、長く垂らして緩く結んだ私の髪を撫でる。

私の銀髪は長くて硬い指の間からヒラヒラと音を立てて落ちた。

「なぜか君だけは・・・、君にだけは私の名前を呼んでほしいと思う」

「・・・え?」

私の瞳が少し大きくなる。

毛先を包み込んだディアミドが、そのまま短いキスを落としたからだ。

な、何?

今これは一体どういうこと?

ディアミドは私の髪に唇を当てたまま、そっと目を上げて私の目と合わせた。

ハチミツよりも甘い声が聞こえてくる。

「だから・・・、今度会ったら」

「で、殿下?」

「皇太子殿下ではなく、ディアミドと呼んでくれ」

そっと顔を上げると、ディアミドがまっすぐ私を見つめていた。

紺色のまつ毛がヒラヒラしていて、金色と朱色の瞳が姿を現す。

夜明けの一番深い闇を切り抜けて昇る太陽のように、煌びやかで孤高の瞳。

その瞳が見つめる人は、ひたすら私だけだった。

 



 

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