ある継母のメルヘン

ある継母のメルヘン【106話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ある継母のメルヘン」を紹介させていただきます。

今回は106をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【ある継母のメルヘン】まとめ こんにちは、ピッコです。 「ある継母のメルヘン」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となってお...

 



 

鉄血の未亡人、ノイヴァンシュタイン城の魔女、貴婦人の恥……。

これらは全てシュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人を指す言葉である。

夫を失くした後、世の中から後ろ指を差されながらも、姉弟ほどしか年の変わらない血のつながらない子供たちを育てあげた。

そしていよいよ長男ジェレミーの結婚式の日を迎え、今までのすべての苦労と努力が報われると思っていたが、それは大きな勘違いだった…!

結婚式に来るなと言われ、失意の中城を去り田舎へ向かう途中、彼女は事故に巻き込まれ命を失うことになり、気が付くと七年前の死んだ夫の葬儀の日に戻っていたのだ。

そして二度と以前のような後悔にまみれた人生は生きないと心に誓う!

シュリー:シュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人。本作の主人公

ジェレミー:ノイヴァンシュタイン侯爵家長男

エリアス:ノイヴァンシュタイン侯爵家次男

レイチェル:ノイヴァンシュタイン侯爵家長女。レオンと双子。

レオン:ノイヴァンシュタイン侯爵家三男。レイチェルと双子。

ヨハネス:故ノイヴァンシュタイン侯爵

ノラ:ニュルンベル公爵家令息

テオバルト:第一皇太子

リシュリュー:枢機卿

レトゥラン:第二皇太子

ロベルト:ノイヴァンシュタイン侯爵家執事長

オハラ:ハインリッヒ公爵令嬢。ジェレミーの婚約者

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106話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 剣術大会最終日

「分かった。じゃあ、早く戻って寝なさい。明日は大事な日でしょ。全部終わったら相談するから」

私の言葉の意味をきちんと理解したのか、どういうわけかジェレミーはしばらく私の顔をじっと見つめたが、やがて素直に立ち上がった。

「シュリー」

「うん?」

「・・・俺たちじゃない人たちの騒ぐ声には気にすることないという言葉、まだそう思う?」

この突拍子もない質問に私は一瞬首を傾げ、すぐに力いっぱいに頷いた。

「当たり前でしょ?」

「・・・そう、分かった。おやすみ、シュリー」

額に軽く触れる唇の感触が熱い。

ジェレミーが去った後、私は再びベッドの上に横たわり、目を閉じた。

昔の私と今の私は違うと思ったが、今になってみればあまり変わったことはないようだ。

変わったことがあるなら、私と周りの人々の関係だけだろう。

しかし、どれだけ変わったとしても、私と夫の間のすべてのことについてジェレミーにどうして言えるのか?

ヨハネスが私と結婚した理由は、純粋に私が彼の初恋に似ていたからだ。

しかも私は妻としての義務をきちんと履行したわけでもなく、子供たちとの仲が決して良いとは言えない状況だった。

そのため、些細なことにも一人で落ち着かない時が多かっただけ。

いつ捨てられるか分からないという不安感で・・・。

とても当たり前のことだった。

もしかしたら、それはまだ同じかもしれない。

 



 

剣術大会の最終日は朝からでも雨が降り出しそうに一面に暗雲が立ち込めていた。

私が覚えている通りだ。

そして、天気がどれだけ憂鬱でも観覧席を埋めた人の数や熱気は変わらないということも、やはりそのままだった。

準決勝に参加した人数は計4人。

ジェレミー、ノラ、サファヴィー国の親衛隊司令官、そしてテュートン王国出身の騎士人り。

まるで仕組まれたかのように、2人の内国人と2人の外国人が相手になった。

そのような準決勝は驚くほどすぐに終わる。

私は記憶通りの風景であるだけに、少し驚いたが、熱い愛国心に燃える帝国の観客たちは狂ったような歓呼を送り始めた。

決勝戦が終われば、どれほど大騒ぎになるか、今から心配だ。

「奥様、これも食べてみてください。シュークリームがとても甘いですよ」

私が座った客席の方に近づいてきた過去の予備嫁、ハインリヒ公女が言った言葉。

紫色のガウンを羽織っているせいか、紫色の目が特に濃く見えた。

「ありがとう、令嬢」

「お口に合うといいのですが。ところで最終優勝者は誰になると思いますか?やっぱり奥様は息子さんを応援されるんでしょうね?」

「そうではありますが、どちらが勝っても皆一緒に祝うべきことでしょう」

「私はジェレミー卿の勝利を祈る意味でハンカチを差し上げたんです。ですから息子さんが必ず勝利することを応援してください」

オハラが精一杯愛嬌たっぷりの口調で話す間、無表情な顔で前だけを見ていたレイチェルが突然片手を上げて空中をかき回し始めた。

「レイチェル?どうしたの?」

「大したことないわ。しきりにブンブンする虫の音が聞こえるから」

・・・私たちの中で過去の悪縁をそのまま再現するのはこの二人の娘だけだと思う。

突拍子もない喧嘩を売られたオハラが片目を上げて私の娘を睨むのは当然のことだろう。

しかし、気の利いた頭では最高のレイチェルが彼女と向き合うと、すぐにこの上なく柔順な表情に変わった。

「レイチェル令嬢?今私について仰ったのですか?」

この渋い質問にレイチェルは待っていたかのように反応する。

 



 

「オハラ公女、もしかして私の母が欲しいのですか?」

「・・・え?」

「この前から何か私の母を欲しがっているような気がして。ですが、私はもちろん、ジェレミーお兄様が世の中でお母様を一番好きですから奪うのはちょっと難しいと思います。ハンカチのような賄賂なんて通じないんですよ」

「・・・ブフっ!」

静かに座って試合を分析しているようだったレオンが慌てて口を塞ぎ、抑えきれない笑い声を上げた。

私は慌てて客席に戻るハインリヒ公女に目を向ける。

その後ろで舌を出していたレイチェルが私と目が合うとウィンクをした。

うん、なんか叱るのもあれなんだけど。

私たち家族が座った席は皇族の席のすぐ下の左側。

アリ・パシャ王子をはじめ、外国の貴賓たちと一緒に座ることになった状況だ。

右側にはニュルンベル公爵一家が座っていたが、多少単純な私たち家族とは異なり多数の青いめの親戚まで皆謹厳に一席ずつ占めて座り負担に感じられる場面を演出している。

たった一人の従孫だからかなり期待が大きいのだろうけど、私がノラだったら少し負担になると思う・・・。

「実は私も今大会に参加してみたかったのですが、やはり4年後を約束してよかったと思います」

私たち家族のすぐそばの客席に座っていたアリ王子が淡黄色の瞳を輝かせながら言った言葉だ。

一生でたった一度だけ参加できる大会であるだけに、熱気に流されずに後日を約束したのは賢明な処置と言えるだろう。

 



 

剣術大会の決勝は、過去と同じくジェレミーとノラの二人。

レイチェルとオハラは犬猿の仲だったのですね。

彼女とアリ王子の会話も注目です。

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