ある継母のメルヘン

ある継母のメルヘン【110話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ある継母のメルヘン」を紹介させていただきます。

今回は110をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【ある継母のメルヘン】まとめ こんにちは、ピッコです。 「ある継母のメルヘン」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となってお...

 



 

鉄血の未亡人、ノイヴァンシュタイン城の魔女、貴婦人の恥……。

これらは全てシュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人を指す言葉である。

夫を失くした後、世の中から後ろ指を差されながらも、姉弟ほどしか年の変わらない血のつながらない子供たちを育てあげた。

そしていよいよ長男ジェレミーの結婚式の日を迎え、今までのすべての苦労と努力が報われると思っていたが、それは大きな勘違いだった…!

結婚式に来るなと言われ、失意の中城を去り田舎へ向かう途中、彼女は事故に巻き込まれ命を失うことになり、気が付くと七年前の死んだ夫の葬儀の日に戻っていたのだ。

そして二度と以前のような後悔にまみれた人生は生きないと心に誓う!

シュリー:シュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人。本作の主人公

ジェレミー:ノイヴァンシュタイン侯爵家長男

エリアス:ノイヴァンシュタイン侯爵家次男

レイチェル:ノイヴァンシュタイン侯爵家長女。レオンと双子。

レオン:ノイヴァンシュタイン侯爵家三男。レイチェルと双子。

ヨハネス:故ノイヴァンシュタイン侯爵

ノラ:ニュルンベル公爵家令息

テオバルト:第一皇太子

リシュリュー:枢機卿

レトゥラン:第二皇太子

ロベルト:ノイヴァンシュタイン侯爵家執事長

オハラ:ハインリッヒ公爵令嬢。ジェレミーの婚約者

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110話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 教皇庁からの要請

長くて多事多難だった祭りが終わると、暑さが一層和らぎ秋が近づき始めた。

活気に満ちて騒がしかった夏を見送る時期、落ち葉を鑑賞しながら清勝した気分に浸り始める時期。

「・・・様!奥様!」

実に久しぶりに何の夢も見ずにぐっすり眠ったようだ。

早朝から尋常でない勢いで私を目覚めさせるグウェンがいなかったら、私は久しぶりにぐっすり眠っていただろう。

彼女はいつもこのような方法で私を起こすことはしない。

ロバートがこの時間から私の居所で焦っている姿を見るのも、なかなか珍しいことだった。

「どうしたの?子供たちに何かあったの?」

素早く襲ってくる不安感に慌ててガウンを羽織って聞くと、ロバートが首を横に振る。

「奥様、ニュルンベル公爵が訪ねてきました。急用だそうです」

公爵が訪ねてきた・・・?

頭に水でもかけられたかのように気がつく。

窓の外を見ると、ちょうど夜明け。

この早い時間に公爵が自ら訪ねてくるほどなら、非常に急な用事だということだ。

一体どうしたんだろう?

私はシュミーズの上にガウンを着たまま部屋を飛び出し、素早く応接間に向かった。

椅子に座って焦った表情でパイプを吸っていたニュルンベル公爵が、すぐに起き上がり、私のところにやってくる。

「レディー・ノイヴァンシュタイン」

「公爵?早い時間からどうしたのですか?もしかして何か変なことでも・・・」

「いいえ、そういうことではありません。それが、これを一体何と言えばいいのか・・・」

彼らしくなく、私の手を握る公爵の青い瞳がまるで炎が流れるように燃え上がった。

それは私が衝撃を控えているという信号。

心臓が抑えきれないほど速く疾走し始めた。

「・・・夫人、落ち着いて聞いてください。先ほど教皇庁が神聖裁判を公表しました」

 



 

「え?」

神聖裁判とは教団側で皇室とは別に自律的に主管する一種の聴聞会のような儀式だ。

聴聞会と似ていながらも教団が主催する裁判であるだけに、より権威的で道徳的な認識が強いと言える。

最後に開かれて70年以上経ったと思うが、一体何のために今日この時点でいきなり神聖裁判を開くのだろうか?

「一体どうして・・・、どうしてですか?」

声を出して話すのも嫌だというように、公爵が短いため息をつくと、私の手にカラスの印章が押された紙が置かれた。

私は震える息を整えて、それを覗き込んだ。

細かい文字の中でハッキリと見えたのは、「現ノイヴァンシュタイン家主の資格及び危険性」、そして、「近親相姦の可能性があるかどうか」という2文だけだった。

 



 

妄亡大海に一人で落ちた気分とは、まさにこのようなことを言っているのだろうか。

四方が敵だった前世でも、彼らは私の敵であって、ノイヴァンシュタイン家の敵ではなかった。

私のよって追い出された傍系家の人々も、全く関係なかった多くの貴族も、完全に私一人だけに歯を研いで、黄金獅子そのものを敵に回すようなことはしなかった。

3年前の裁判事件も、やはりエリザベート皇后が私に対する個人的な敵対心で無理に行ったことであり、皇室自体がノイヴァンシュタインを敵に回そうとした意図を抱いたとは見られなかった。

それなのに教団がこんな風に私の首を締め付けるとは本当に想像もできなかった。

このような醜態な容疑を被られるとは想像もできなかっただろう。

容疑といっても滑稽極まりないのが、彼らが私に提示した疑惑は近親相姦の可能性と共に家主としての資格性だ。

実際、近親相姦が起きたかどうかに関係なく、今後その可能性があるかどうかを確かめてみるということ。

結局、作り上げられた悪戯に近い状況だった。

四方が敵の真ん中に一人で立っているような感覚。

私が置かれている孤立した位置が改めて肌に響いた。

もし私たちが傍系一族と結束した状態だったら、ノイヴァンシュタイン傍系たちと私がチャックを背負った状態でなかったら、このような不条理で破格的な審判は起きなかったかもしれない。

一体誰が何を望んでこんなことを企てたのか、どれだけ考えてみても分からなかった。

一応、私は法王に謁見したことさえなく、私の周りの教団側の人物は枢機卿たちだけ。

漠然とした疑問の真っ只中に浮かんだのは、リシュリー枢機卿だったが、それでも一体何を望んでこんなことを企てたのかについては見当がつかなかった。

私が今の席に座っているのがそんなに教団の目に障ったのか?

以前はそのまま放っておかれていたのに、今は一体どうして?

ノイヴァンシュタインをはじめとする貴族派の影響力が強くなったからというには、貴族たちが皇権を牽制すればするほど得をするのは教団だ。

何の得もないのに、70年ぶりに神聖裁判を開く無理な手段を敢行するほどなら、理由はただ一つだけ。

ただ烙印を押そうと決心したということだ。

これだけの勝負をするほどなら、それだけ信じるところがあるということだが、それが一体何なのか見当さえつかない。

あのニュルンベル公爵まで全く見当がつかないという反応だ。

こちらで対処する暇は少しも与えず、祭りが終わるやいなや先攻に入ってきた。

 



 

しばらく平和な時間があると思ったのに、ここでまさかの裁判とは・・・。

シュリーに心当たりはなくても、ジェレミーは今回の件について何を思うのでしょうか?

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