ある継母のメルヘン

ある継母のメルヘン【120話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ある継母のメルヘン」を紹介させていただきます。

今回は120をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【ある継母のメルヘン】まとめ こんにちは、ピッコです。 「ある継母のメルヘン」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となってお...

 



 

鉄血の未亡人、ノイヴァンシュタイン城の魔女、貴婦人の恥……。

これらは全てシュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人を指す言葉である。

夫を失くした後、世の中から後ろ指を差されながらも、姉弟ほどしか年の変わらない血のつながらない子供たちを育てあげた。

そしていよいよ長男ジェレミーの結婚式の日を迎え、今までのすべての苦労と努力が報われると思っていたが、それは大きな勘違いだった…!

結婚式に来るなと言われ、失意の中城を去り田舎へ向かう途中、彼女は事故に巻き込まれ命を失うことになり、気が付くと七年前の死んだ夫の葬儀の日に戻っていたのだ。

そして二度と以前のような後悔にまみれた人生は生きないと心に誓う!

シュリー:シュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人。本作の主人公

ジェレミー:ノイヴァンシュタイン侯爵家長男

エリアス:ノイヴァンシュタイン侯爵家次男

レイチェル:ノイヴァンシュタイン侯爵家長女。レオンと双子。

レオン:ノイヴァンシュタイン侯爵家三男。レイチェルと双子。

ヨハネス:故ノイヴァンシュタイン侯爵

ノラ:ニュルンベル公爵家令息

テオバルト:第一皇太子

リシュリュー:枢機卿

レトゥラン:第二皇太子

ロベルト:ノイヴァンシュタイン侯爵家執事長

オハラ:ハインリッヒ公爵令嬢。ジェレミーの婚約者

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120話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 決闘の始まり

「去る前にこんな珍しい見物をすることになるとは。これがまさに大陸の気象ということなんですね」

私たち家族が座った客席のすぐ後ろに座っていたアリ・パシャ王子が、軽いながらも無礼に感じられない愉快な口調で感想を表す。

帝国の建国記念祭を楽しみに来て、珍しい出来事を次々と目撃することになった異国の王子様は、神聖裁判の内容はさておき、この事件自体がただ一つの遊びのようだという態度を固守していた。

私はその態度に感謝しながらも、同時に彼がサファビ国の人だから可能な態度だと思った。

同じ宗教を信じるとしても、法王庁を目前に控えている帝国とは違って、はるかに自由奔放だという情熱溢れる島国の王子だからだ。

「サファビ国にも、こんな有意義な決闘があるのですか?」

「我が国にも名誉の決闘はあります。ですが、少し違いますね。まず、戦士対戦士として直接かける決闘である上に、名誉の基準がまちまちなので回数がもの凄く多いです。例えば、ある戦士が隣に座った戦士の髪の毛が自分に侮辱感を与えると決闘を申し込む珍しいケースもかなり多いです」

「髪の毛が侮辱感を与えるですって?」

「結構もっともらしくないですか?そこでは剣を持っている人同士は常に気をつけなければなりません。ジェレミー卿のような方は喧嘩になりやすいでしょう。容姿の優れた男は公共の敵ですから。ここでは逆にレディーの方が喧嘩になりやすいようですが」

「正確です。意外と分析能力があるのですね」

「意外って、私はこう見えても外交任務を担う王子ですよ」

 



 

この薄氷のような雰囲気の中でも、愉快に会話をするジェレミーもアリ王子も、その生まれつきの愉快さに賛辞を送りたいほどだ。

私は少し微笑んで震える胸の上に手を当てて枢機卿団の方へ視線を向けた。

裁判の時は姿も見せなかったリシュリー枢機卿が、今日この場へ来ている。

晩夏の日差しがそちらを明るく照らしているにもかかわらず、まるで画風が違う絵を無理やり織り交ぜたりしたかのように一人だけかけ離れて暗い雰囲気を漂わせる姿が彼らしい。

漆黒のように閃く視線が私とジェレミーの方に突き刺さるかと思ったら、素早く通り過ぎていく。

なぜ昨日は見えなかったのに、今日は出てきたのか。

自分が開いた扉がどのように結末を迎えるのか、自分の目で直接確認できなくてイライラしたのだろうか?

法王が聖光を空中に高く持ち上げると、まもなく長い角笛の音が鳴った。

しばらくして右側のドアから教団側の聖騎士が歩いてくる。

体格はそれほど大きくなかったが、顔の真ん中を横切る厚い傷跡と狂気に近い殺気で、刑形に輝く瞳が一目でも尋常でない男だ。

聖騎士ではなく海賊と言っても信じられそうだった。

自然と乾いた唾が飲み込まれる。

そして左のドアからついに、私の名誉騎士が登場した。

しっかり武装した聖騎士側とは異なり、ノラはなぜか戦闘用軍装ではなく黒壇騎士用の制服姿だ。

それでも実に悠々自適な歩き方で剣を持って出てくる姿に、不思議と涙が出そうな気がした。

彼が持っている剣があまりにも見慣れていたから。

私が3年前のクリスマスプレゼントにあげた剣。

黒い鋼鉄の剣身の取手にサファイヤが刺さった、ランエンネスから救ってきたツヴァイヘンダー。

両騎士が完全に壇上に上がって向かい合うと同時に、もう一度角笛の音が鳴る。

決闘の始まりだった。

 



 

剣と剣がぶつかる音が鳴り響く。

ノラが叩きつける剣を盾で防いだ聖騎士が素早く右手を動かして剣を振り回した時、ノラはすでに体を抜いた後。

一層娯楽的な雰囲気だった剣術大会とは違って、本当の殺気が張り裂ける対決だった。

「あんな大振りじゃ、いつまで経っても当たらないだろうね」

取り合った私の手に汗が滲むを感じたのか、ジェレミーが悪戯っぽく呟く。

剣と盾で完全武装した聖騎士とは違って、ノラは簡素な制服姿で両手にツヴァイヘンダーを持っている状態。

その一方で、少しの慎重さも感じられない勢いで乱暴に剣を振るう姿にくらっとして死にそうだ。

公爵夫人がこの場にいなくて良かったと思う。

来ていたら今頃何度も気絶していただろう。

二つの剣が激しくぶつかり合うと同時に、聖騎士が盾を持った腕を高く持ち上げた。

一瞬四方から悲鳴が上がるかと思ったら、次の瞬間、体を素早く回してギリギリ衝突を避けたノラが相手に向かって得意げな笑みを浮かべる。

相手を挑発しているつもりなら、既に成功していると言えるだろう。

あの恐ろしい山賊のような聖騎士は、とっくにイライラしている状態に見えたから。

それに対し、引き続き打って抜けることを繰り返しているノラは、そろそろ面白くない表情を浮かべた。

俗世の人間には計り知れないという剣技で武装した聖騎士のどの部分を狙っているのだろうか?

ノラがいくら優れた騎士だとしても、まだ僅か10代後半の青年であり、相手ははるかに実践経験の多い老練な聖騎士。

それなのに・・・。

聖騎士が盾を再び持ち上げて重心を確保した瞬間、「バン」という轟音が鳴るのかと思ったら、床に兜が転がっていた。

あちこちから息を切らす音が聞こえてくる。

見守っていたジェレミーが、私と手を握った手に力を入れながら口笛を吹く。

「それだ!私の気持ちがちょうどああだったんだ!」

まぁ、あえて公平を期すると、あの時ジェレミーが先にノラを刃を向けていた。

違いがあるとすれば、友達同士の対決だった当時とは違って、今は本当の生死を分ける決闘だということ。

それでノラが力の調節を変えたようだ。

まさに圧倒的な迫力で。

 



 

決闘が始まりましたがノラが圧倒的ですね。

このまま戦いに勝利することはできるのでしょうか?

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