こんにちは、ピッコです。
「ある継母のメルヘン」を紹介させていただきます。
今回は124話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

鉄血の未亡人、ノイヴァンシュタイン城の魔女、貴婦人の恥……。
これらは全てシュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人を指す言葉である。
夫を失くした後、世の中から後ろ指を差されながらも、姉弟ほどしか年の変わらない血のつながらない子供たちを育てあげた。
そしていよいよ長男ジェレミーの結婚式の日を迎え、今までのすべての苦労と努力が報われると思っていたが、それは大きな勘違いだった…!
結婚式に来るなと言われ、失意の中城を去り田舎へ向かう途中、彼女は事故に巻き込まれ命を失うことになり、気が付くと七年前の死んだ夫の葬儀の日に戻っていたのだ。
そして二度と以前のような後悔にまみれた人生は生きないと心に誓う!
シュリー:シュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人。本作の主人公
ジェレミー:ノイヴァンシュタイン侯爵家長男
エリアス:ノイヴァンシュタイン侯爵家次男
レイチェル:ノイヴァンシュタイン侯爵家長女。レオンと双子。
レオン:ノイヴァンシュタイン侯爵家三男。レイチェルと双子。
ヨハネス:故ノイヴァンシュタイン侯爵
ノラ:ニュルンベル公爵家令息
テオバルト:第一皇太子
リシュリュー:枢機卿
レトゥラン:第二皇太子
ロベルト:ノイヴァンシュタイン侯爵家執事長
オハラ:ハインリッヒ公爵令嬢。ジェレミーの婚約者

124話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 謎の会話
「今になって現れた姿を見ると、ヤキモキする訪問客を避けてやっとここに逃走してきたのは明らかね」
「さすが皇后様らしいご慧眼ですね」
「ふん、皆かなり右往左往しているみたいね。ところで、その訪問客の中にレトゥランもいるということを知っていたの?」
「皇太子殿下は私ではなく息子の訪問客なので、どうでも構わない問題です」
「次男同士がいつからそんなに親しくなったのか・・・」
「同じくです」
実に久しぶりに感じられる。
このような会話が。
相変わらず憎たらしいが、一方では変わらない姿が今更嬉しく感じられるのはなぜだろう?
エリザベートの言葉通り、私は何日かの間にまるでこの機会に何かを証明してみせなければならないと主張するような勢いで、狂ったように訪問してくる貴族たちをしばらく逃げていた状態だ。
それだけでなく他の理由も少しあるのだが。
美しく飾られた皇后宮バルコニーの外の庭は、いつのまにか晩夏が完全に退き。すっかり秋の黄金色に染まっていた。
もうすっかり秋、すべての夏の祭りが終わった。
ちなみにアリ・パシャ王子もサファビ国に戻った。
彼もレイチェルもとても寂しがって長い別れを告げたが、エリアスは嬉しそうな様子。
うーん、どうやら娘のためにも我が国とサファビ国が冷戦に突入することが起きないように阻止しなければならないのだけど・・・。
「今になって現れた姿を見ると、ヤキモキする訪問客を避けてやっとここに逃走してきたのは明らかね」
「さすが皇后様らしいご慧眼ですね」
「ふん、皆かなり右往左往しているみたいね。ところで、その訪問客の中にレトゥランもいるということを知っていたの?」
「皇太子殿下は私ではなく息子の訪問客なので、どうでも構わない問題です」
「次男同士がいつからそんなに親しくなったのか・・・」
「同じくです」
実に久しぶりに感じられる。
このような会話が。
相変わらず憎たらしいが、一方では変わらない姿が今更嬉しく感じられるのはなぜだろう?
エリザベートの言葉通り、私は何日かの間にまるでこの機会に何かを証明してみせなければならないと主張するような勢いで、狂ったように訪問してくる貴族たちをしばらく逃げていた状態だ。
それだけでなく他の理由も少しあるのだが。
美しく飾られた皇后宮バルコニーの外の庭は、いつのまにか晩夏が完全に退き。すっかり秋の黄金色に染まっていた。
もうすっかり秋、すべての夏の祭りが終わった。
ちなみにアリ・パシャ王子もサファビ国に戻った。
彼もレイチェルもとても寂しがって長い別れを告げたが、エリアスは嬉しそうな様子。
うーん、どうやら娘のためにも我が国とサファビ国が冷戦に突入することが起きないように阻止しなければならないのだけど・・・。
「とにかく、私の傲慢な甥っ子が仕事をかなり破格的に処理したわ。無事に終わって良かったけど、私の実家とあなたの家門が手を握った以上、しばらく情勢がうるさいでしょうね」
「どちらが煩いかは分からないことです」
「無駄なく自信満々なのは相変わらずだね。タヌキのような家主たちを相手にするのはあなたが勝手にするだろうけど、まあ貴婦人たちの多くはあなたの味方だと思うから、そちらは心配することないでしょう。間違いなく裁判が終わってから、なぜあなたの味方にならなかったのかと、彼らの夫の目玉を引っ掻いて聞いたはずだから」
そうなのかな?
私は優しくて慈悲深いバイエルン伯爵夫人が伯爵様の目玉を引っ掻く風景を想像しようとして辞めることにした。
「それで、これからどうするつもりなの?」
「とりあえず、うちに家の支出から大幅に減らさなければなりません。それと」
「どうしたの?」
優雅に茶碗を持ち上げていたエリザベートが、何かというように眉を上げる。
私はしばらく躊躇った後、比較的慎重な口調で尋ねた。
「あの裁判の終盤に皇太子殿下が証人として自任しようとしたことです。何の証言をしようとしていたのか、皇后様は見当がつきますか?」
「・・・そうね、正直それは私もよく分からないわ。皇太子が私に全てをあれこれ話す方ではないから」
ああ、そうなんですか?
それならやっぱり今回のことはさておき、前回の賭博場の件もエリザベートは全く知らない状態だということ?
テオバルトと密接に絡み合ったその問題についてどうやって探ればいいのだろうか?
義理の息子を庇う皇后であるだけに、ややもすると大きく意が傷つくこともあった。
エリザベートは本当に何の疑問も感じたことがないのだろうか?
自分の義理の息子が不審なところが非常に多い人だという事実を少しでも察しているのだろうか?
私がそのように頭を回している間、エリザベートは私の表情をじっと見ているのかと思ったが、突然話を変えた。
正確には予想もできなかった発言をしたのだ。
「私の口からこんな話を出したら少し滑稽に見えると思うけど、実は3年前の事件もそうだし、もしかしたら皇太子がまだあなたに、そんな恋心を抱いているかもしれないと思ったわ」
「・・・え?」
「あの3年前の暴行事件のおかげで、あなたの募情は私が誰よりもよく理解しているところで、今回の事態が起きた時には呆れたけど、だからと言ってとても呆れたわけじゃないわ。つまりあなたじゃなくて、あなたの生意気な長男がもしかすると・・・」
「え?」
「それに劣らず生意気な私の甥っ子もそうだし、皇太子も同じように見てみると、好みが一様に父子相伝のような感じじゃないか。正直に言うと、あなたもご存知のようにね、私も最初はあなたの容姿だけを見て判断して自分勝手に敵意を燃やしたから・・・」
私は話せる最も丁寧な口調で反問した。
「失礼しますが皇后様、今一体何を仰っているのかさっぱり理解できません。何が父子相伝で容貌がどうしたというのですか?」
久しぶりの皇后との会話。
突然始まった皇后の謎の会話。
皇后も最初はシュリーが前皇后と似ていたから敵意があったのですね。
シュリーはこの話を聞いてどう思うのでしょうか?






