こんにちは、ピッコです。
「ある継母のメルヘン」を紹介させていただきます。
今回は127話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

鉄血の未亡人、ノイヴァンシュタイン城の魔女、貴婦人の恥……。
これらは全てシュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人を指す言葉である。
夫を失くした後、世の中から後ろ指を差されながらも、姉弟ほどしか年の変わらない血のつながらない子供たちを育てあげた。
そしていよいよ長男ジェレミーの結婚式の日を迎え、今までのすべての苦労と努力が報われると思っていたが、それは大きな勘違いだった…!
結婚式に来るなと言われ、失意の中城を去り田舎へ向かう途中、彼女は事故に巻き込まれ命を失うことになり、気が付くと七年前の死んだ夫の葬儀の日に戻っていたのだ。
そして二度と以前のような後悔にまみれた人生は生きないと心に誓う!
シュリー:シュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人。本作の主人公
ジェレミー:ノイヴァンシュタイン侯爵家長男
エリアス:ノイヴァンシュタイン侯爵家次男
レイチェル:ノイヴァンシュタイン侯爵家長女。レオンと双子。
レオン:ノイヴァンシュタイン侯爵家三男。レイチェルと双子。
ヨハネス:故ノイヴァンシュタイン侯爵
ノラ:ニュルンベル公爵家令息
テオバルト:第一皇太子
リシュリュー:枢機卿
レトゥラン:第二皇太子
ロベルト:ノイヴァンシュタイン侯爵家執事長
オハラ:ハインリッヒ公爵令嬢。ジェレミーの婚約者

127話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 潜入調査
その質問にエリザベートはうなずき、公爵は首を横に振った。
「皇太子はきっと知っているでしょう。いつでも回廊で自分の生母の肖像画を見ることができますから」
「まあ、私の息子はおそらく知らないでしょう。一応我が家でその話を禁止にしてしまったので・・・」
「あら、どうしてそうしたの?」
「妻のためですが、いや、それじゃあ姉さんは私が家の中に昔の愛の肖像画をかけていたと思ったのですか?」
「それでも残していると思ったのに意外ね」
「姉さん、ちょっと!」
結局、ノラとジェレミーは知らず、テオバルトは当然知っているということだけど・・・。
ジェレミーは当然だし、ノラもその事実を知らないということにどうして妙に安心できるのか分からない。
少なくとも私の子供たちやノラは私を私自身と見てくれるだけでも嬉しい。
だから大丈夫。
大丈夫、大丈夫・・・。
ただし、テオバルトが以前私に惚れたと主張した理由が純粋に私が自分の生母と似ているからなら、過去にはなぜそうしなかったのかが疑問だ。
その上、彼がこの前の事態にリシュリー枢機卿と共にどれだけ関わっているのかも疑問だった。
「あ、そうだ夫人。あの時に伝えてくださったクロッキーブックです。ああしてくださって感謝しているとお伝えしたかったのです」
私が深く複雑な頭の中を整理する中で、多少照れくさそうにパイプに火をつけていた公爵が、ふと青い目を真剣に輝かせながら言った。
「全部・・・、見たようですね」
「はい。恥ずかしながら、どうして必ず見るように仰ったのか理解できました」
そっと言葉を繋ぐ青い瞳に多少苦々しく甘い光が通り過ぎる。
エリザベートは公爵と同じ青い目を見開いた。
「クロッキーブック?それはまた急にどうしたの?」
「姉さんは知らなくても・・・、とにかくそんなことがありました」
「私が知ったら駄目なのかしら?早く教えなさい」
「権力乱用です」
一連の事件と情況を総合してみれば、公爵とノラの間がこれだけ広がったのにはテオバルトが大きく一役買ったことは明らかだ。
そして私の直感が正しければ、もしかしたらレトゥラン皇太子も純粋に誤解の犠牲者かもしれない。
はあ・・・。
もしルドヴィカ皇后が生きていたら、テオバルトのお尻を数十回叩いても終わらなかっただろう。
テオバルトはニュルンベル公爵の甥であり皇后が実の息子より大切にしているという義理の息子だ。
先日まではこの問題についてこの二人を探るなんて想像もできなかった。
しかし、今は情勢と状況が逆転した。
ダイヤモンドネックレスの件は、ややもすると誤解を招く恐れがあるため、しばらく保留するとしても、賭博事件と関連しては十分に調べる価値があった。
現時点でニュルンベル公爵家は、わが家門と同盟であるうえ、レトゥラン皇子まで絡んだ問題なのだから。
さらに、その事件を終結させたのはジェレミーとノラだ。
エリザベートも公爵も、本当に何の疑問もないのだろうか?
本当にその間何の違和感も感じられなかったのだろうか?
たった一度でも?
・・・いや、本当の親ならきっと何かに気づいたはずだ。
目を閉じてそっぽを向いた理由が何であれ。
テオバルトの本当の本音が何であれ、これ以上あのような掴み所のない秀作を飾るように放っておくことはできない。
私一人だけでなく私の子供たちまで巻き込まれるようなことは、もう二度と見ることはできなかった。
「あの、あなたたちは誰ですか?」
一目でも尋常でない見なりの二人の騎士が仲良くやりとりする姿が尋常ではなかったのか、こっそりと門の前に近づいてきたメイド服姿の中年女性が慎重に投げかけた質問だ。
「ノイヴァンシュタイン侯爵邸から来たが、イグヘッファー子爵は中にいるのか?」
「え?ノイヴァン・・・、それならシュリー様のお宅からいらっしゃったのですか?」
「大まかに説明するとそういうわけだけど、子爵は?」
「旦那様は今いません。あの、お嬢様は元気ですか?」
ジェレミーとノラはしばらく視線を交換し、同時に反問する。
「ここで働いてどれくらいに?」
「私ですか?もう15年くらいになりますが、どうしたのですか・・・?」
「15年なら、かなり幼い頃から見てきただろうね」
応接室に案内された後、ノラは落ち着いて座り、女中長に向けた質問を引き受けていた。
理屈を言えばジェレミーがその役割を遂行するのが当然だったが、若いライオンは何のためか邸宅に足を踏み入れた瞬間から曖昧な沈黙を維持している。
「そうですね。お嬢様が4歳の時からお嫁に行くまでずっと仕えていました。その・・・、お嬢様は本当に元気なのですか?」
テオバルトが今回の裁判にどれだけ関わっているのか気になりますね。
一方で、ノラとジェレミーもシュリーの邸宅に潜入。
女中から何か情報を引き出すことはできるのでしょうか?






