こんにちは、ピッコです。
「ある継母のメルヘン」を紹介させていただきます。
今回は146話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

鉄血の未亡人、ノイヴァンシュタイン城の魔女、貴婦人の恥……。
これらは全てシュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人を指す言葉である。
夫を失くした後、世の中から後ろ指を差されながらも、姉弟ほどしか年の変わらない血のつながらない子供たちを育てあげた。
そしていよいよ長男ジェレミーの結婚式の日を迎え、今までのすべての苦労と努力が報われると思っていたが、それは大きな勘違いだった…!
結婚式に来るなと言われ、失意の中城を去り田舎へ向かう途中、彼女は事故に巻き込まれ命を失うことになり、気が付くと七年前の死んだ夫の葬儀の日に戻っていたのだ。
そして二度と以前のような後悔にまみれた人生は生きないと心に誓う!
シュリー:シュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人。本作の主人公
ジェレミー:ノイヴァンシュタイン侯爵家長男
エリアス:ノイヴァンシュタイン侯爵家次男
レイチェル:ノイヴァンシュタイン侯爵家長女。レオンと双子。
レオン:ノイヴァンシュタイン侯爵家三男。レイチェルと双子。
ヨハネス:故ノイヴァンシュタイン侯爵
ノラ:ニュルンベル公爵家令息
テオバルト:第一皇太子
リシュリュー:枢機卿
レトゥラン:第二皇太子
ロベルト:ノイヴァンシュタイン侯爵家執事長
オハラ:ハインリッヒ公爵令嬢。ジェレミーの婚約者

146話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 変化②
ここ数日、「あのこと」について考えないように努めている私と極めて相反する姿、すなわち普段のような厚かましい姿で訪ねてきてジェレミーといちゃついているノラの行動をどのように受け入れればいいのか分からない。
いや、受け入れるのはさておき、ぎこちなくてもたまらないんだ!
彼はぎこちなくもないのかな?
私だけ一人で悶々としているのかって?
人を騒がせておいて、あんな呑気な態度は厚かましいものではないだろうか?
これじゃあ何か私一人で大したことでもなかったことで、余計に過敏反応中のように感じられるのではないか。
まったく呆れてしまう!
どうやら一言言わなければならないようだ。
「テーブルに足を置くなって何度言えば分かるの?」
私が嘆息するように言った一言に、ジェレミーがビクビクしながら慎重に長い足を下ろした。
それに対し、非常に見習うべき姿勢で座っていたノラもビクッとするのかと思ったら、慎重に笑みを浮かべるだけ。
つまり、友達に向かって嘲笑していた。
「礼法教育をもう一度受講させてあげようか?」
「黙れ、他人の家でコーヒーを無駄に消費しているくせに。あなたのお母さんは探していないのか?」
「私は元々出された子だから」
「ああ、そうか。ごめんね」
あの子たちは、どうして毎回あのような会話になるんだろう。
私がため息を隠すことができない間、エリアスは私のため息を勝手に曲解したようだ。
彼は私の表情を一度、そして自分のうんざりする兄とその友人の厚かましい姿を交互に見るのかと思ったら、続いて意気揚々とした顔立ちになって次のように咆哮した。
「お前の家に戻れ!ここが安全だから彷徨いているのか?」
「それが君たちの保護者を安全にこの家に返してくれた騎士に対する感謝の挨拶なのかな?」
ノラの至極平然極まりない反問に、エリアスは一瞬言葉を失ったように口をぱくぱく鳴らしたが、すぐに勢いを取り戻す。
「それはそれ、これはこれだ!そしてお前がいなかったら、私たちが勝手にしたはずだ!」
「誰が?お前が?それとも、お前たちの馬鹿げた騎士たちか?」
「おい!誰が馬鹿だって言うんだ!?うちの家門の騎士がどれだけ・・・」
「このままでは、近いうちにノイヴァンシュタインの子供たちは恩知らずの子たちだという情報提供が出回るだろうね」
「そんなことは・・・」
エリアスは今や泡をかむ寸前だった。
何かたくさん話したいが、何から始めればいいのか分からないジレンマに陥ったようだ。
「さあ、みんな早く上がって準備して!ジェレミーあなたも!このままじゃみんな遅れそうよ!早く動けないの?」
私が慌てて手を叩きながら叫ぶと同時に、口をぱくぱくしていたエリアスも、ぼんやりと顔色を伺っていた双子も急いで上の階に向かった。
渋い表情で友人を睨んでいたジェレミーも、私の鋭い目つきに素直に両手を上げて席を立つ。
しばらく沈黙が流れた。
依然として悠々自適な態度で他人の家のコーヒーを減らしている公子に向かって、私が慎重に話しかけるまでは。
「ねえ、ノラ?」
「はい?」
青い目を純真に瞬きしながら眺める姿に全く適応できない。
この子は一体何を考えているんだろう?
「あ、あなたも家に帰って宴会に出席する準備をしなければならないんじゃない?あなたも知ってるように、今日はあなたの叔母さんの・・・」
「私は準備を全部終えてきたのですが」
これ見よがしに両腕をゆったりと持ち上げて見せるノラは、確かに頭からつま先まで着込んだ状態だった、
黒豹のような体を包んだ濃い青色の燕尾服がとてもよく似合う・・・、じゃなくて。
「でも、あなたがあなたの家族ではなく、私たちと一緒に行けば、あなたのお母さんが寂しがるんじゃない?」
「大丈夫です。両親は気にしていないでしょう」
「・・・でも最近ほとんど家に帰ってないみたいだけど。もちろんいつも歓迎だけど、あなたのご両親が・・・」
「家でもあまり頻繁に会うことはありません」
「でも今日みたいな日は・・・」
「尊い私の叔母の誕生日祝いの宴会の日なので、シュリーさんは特別にもっと美しく飾るでしょう?ですから、私はシュリーさんの騎士として涎を垂らす獣からシュリーさんを守る義務があります」
ノラがグイグイ攻めてきます。
あの日以降、彼の心境に何か変化があったのでしょうか?







