こんにちは、ピッコです。
「ある継母のメルヘン」を紹介させていただきます。
今回は147話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

鉄血の未亡人、ノイヴァンシュタイン城の魔女、貴婦人の恥……。
これらは全てシュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人を指す言葉である。
夫を失くした後、世の中から後ろ指を差されながらも、姉弟ほどしか年の変わらない血のつながらない子供たちを育てあげた。
そしていよいよ長男ジェレミーの結婚式の日を迎え、今までのすべての苦労と努力が報われると思っていたが、それは大きな勘違いだった…!
結婚式に来るなと言われ、失意の中城を去り田舎へ向かう途中、彼女は事故に巻き込まれ命を失うことになり、気が付くと七年前の死んだ夫の葬儀の日に戻っていたのだ。
そして二度と以前のような後悔にまみれた人生は生きないと心に誓う!
シュリー:シュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人。本作の主人公
ジェレミー:ノイヴァンシュタイン侯爵家長男
エリアス:ノイヴァンシュタイン侯爵家次男
レイチェル:ノイヴァンシュタイン侯爵家長女。レオンと双子。
レオン:ノイヴァンシュタイン侯爵家三男。レイチェルと双子。
ヨハネス:故ノイヴァンシュタイン侯爵
ノラ:ニュルンベル公爵家令息
テオバルト:第一皇太子
リシュリュー:枢機卿
レトゥラン:第二皇太子
ロベルト:ノイヴァンシュタイン侯爵家執事長
オハラ:ハインリッヒ公爵令嬢。ジェレミーの婚約者

147話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 変化③
・・・今一体なんて言ったの?
「も、もちろんあなたは誰が何と言おうと私の騎士だけど・・・」
「シュリーさんも認めて、私自身も認めている事実です。それにもかかわらず、そんな私にシュリーさんの迷惑の塊なライオンの子供同士で綺麗に着飾ったシュリーさんのそばにくっついて嬉々としている間、一人で索漠としたオオカミたちと戯れるなんて。それは出来ないことです。そんな不条理な仕打ちは絶対に耐えられません」
この状況で一つ確かなことがあるとすれば、私のアゴが本当に馬鹿のように広がっているという事実だけだろう。
今私の目の前にいる人は、本当にノラで合ってる?
私が馬鹿げた表情で氷になっている間、ノラは何を考えたのかコーヒーカップを置いて立ち上がった。
すると突然ため息をつきながら頭を斜めに下げてきたではないか。
そのせいで顔の間の距離がグッと近づき、脈拍が速くなり始めた。
私は彼の濃い青色の視線を無視して唇をピクピクさせる。
「私は・・・」
「でも、シュリーさんがとても不便そうなので、素直に耐えなければなりません」
「え・・・?」
「とにかく、少なくとも今は私だけを見てくれましたから」
その瞬間、耳元がカッと熱くなる。
実利のない反論を出す前に、ノラは私の頬に短くて軽いキスをして、そのまま体を回して出て行ってしまった。
神聖裁判後初の公式行事であるエリザベート皇后の誕生日祝賀パーティー。
裁判の顛末はさておき、今日の主人公となる皇后の実家がニュルンベル公爵家であるだけに、こちらの立場をもう少し公然と明らかにできる機会といえば機会だった。
いずれにせよ、舞踏会場に集まった貴族たちは皆、頭の中から「あの裁判事件」を消してしまったかのように平然と行動している。
それは私も同じだったけど。
「素敵なドレスですね。レディー・ノイヴァンシュタイン」
「ありがとうございます、レディー・バイエルン。あ、息子さんが今度婚約されたんですって?」
「ああ、言わないでください。その過程でどれだけ頭を痛めたことか・・・」
神聖裁判のおかげで一つ確実になったことがあるとすれば、それは私が今回の生涯では貴婦人たちとの連帯をきちんと構築することに成功したという点だろう。
そこには私とエリザベート皇后の悪友ではない悪友のような関係が大きく寄与したが、とにかく彼女たちの大部分は私に同情的な世論であり、私もやはり彼女たちと彼女たちの夫を別に置いて接した。
とにかく私にとって問題になったのは大体夫たちの方だから。
「ああ、レディー・ノイヴァンシュタイン。お会いできて嬉しいです。以前に申し上げられませんでしたが、議会問題とうちの子供たち問題は別でして・・・」
例えば、宴会が始まって間もないのに、早くもみっともなく酔って、私としては一言も言わなかった私の子供たちの縁談を口にする、このハインリヒ公爵のように。
「かなり酔っているようですね」
「いいえ、そんなことは。婦人が苦しい時にちゃんと前に出られなかったことに今になって深い恥ずかしさを感じて・・・」
「失礼します、レディー・ノイヴァンシュタイン。ロッシュフォード、ちょっと・・・」
もしハインリヒ公爵が女性だったら、皇后の誕生日パーティーであるこの場に若々しい情婦を同伴しているという事実はかなり無礼に思われたはずだ。
とにかく、公爵の情婦は自分の恋人が他の若い女性の誰とも一緒に居られないように目に火をつけて警戒しているようで、おかげで私は彼の酒酔いの相手になる苦役を免れることができた。
「オハラ!どこにいる!?ここにノイヴァンシュタイン夫人が・・・」
私はハインリヒ公女が来る前に素早く退き、今日の主人公がいる方に逃げた。
ハインリヒ公爵は、それでも長い間理解できないことを大声で叫び、他の人々の視線を買ったが、結局は情婦の胸に顔を埋めたまま、喜んで号泣することに至った。
その醜態をただ無視することにしたかのように無視していた他の人々が、ようやく乗り出して大人しくならないかと怒鳴るまでそうだったという話だ。
ノラが積極的です・・・!
シュリーの慌てる様子が可愛いですね。
オハラ・・・。
ダメな父親を持つと苦労しますね。







