メイドとして生き残ります

メイドとして生き残ります【107話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。

今回は107をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【メイドとして生き残ります】まとめ こんにちは、ピッコです。 「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!

国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。

王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?

アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。

ミカエル:王子。

ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。

エバンス:若くて強い王。

ミナ:アスのルームメイト。

アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。

ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。

スサ:メイド長。

セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。

クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。

シエル:大魔法使い。

セサール・カジック:伯爵。

【メイドとして生き残ります】まとめ こんにちは、ピッコです。 「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

107話 ネタバレ

メイドとして生き残ります【106話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。 今回は106話をまとめまし...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 会いたい

「アス、私は先に降りるぞ」

「私はもう少ししたら行きますね。ミオ卿、お休みなさい」

なかなか寝たくない夜だった。

ミオ卿はちらっと私を見てうなずく。

彼は飲んだ酒瓶を持って、先に屋上を降りた。

半月を見上げる。

腕輪にも半月形の装飾が施されていた。

まさに今日のような腕輪。

ふと何かが視線を引いて、屋上の片側を眺める。

そこには小さな何かが。

酔いが上がって少しよろめきながら向かってみると、そこには私がいつの間にか脱ぎ捨てた靴が揃っていた。

私の足には、まだ土と泥がついている。

茂みの中から自分の靴を探して土をはじくクラインの姿を想像した。

ほんの少し、暖かい風が私のそばに留まるような感覚に。

シエルが買ってくれて、クラインが土をはたいて持ってきてくれた靴。

その靴を履いて屋上を何度か歩いてみる。

靴に翼が付いているように、体が軽くなればいいのに、私の体は依然として重かった。

けれど、気持ちは少しだけ楽になる。

靴をもう一度脱いで、その横にドレスを広げて座った。

月は明るいけれど私は一人ぼっち。

さっきまでは一人でいたくなかったけど、今はこういう時間もいいんじゃないかなと思う。

考えてみれば、王子様と一緒にいるためにお風呂に入る時ぐらいを除けば、一人でいる時間はあまりなかった。

家に帰りたい。

お母さんに会いたい。

友達にも会いたい。

会いたい人もいる。

心臓に刻まれ、目の前にチラつくと思ったが、半年ほど見ることが出来なかったせいで、今は目に浮かぶだけ。

あの人は目が灰色に見えるほど澄んでいて、彼が見る世界は私と違うと思っていたのに。

会いたい。

私は膝に頭を埋めて、膝を掻きむしった。

 



 

「アス、何があったのですか?」

実に見慣れたパターンだ。

今日に限って、あちこちで私を一人にしない。

シエルの声に私は頭をサッと持ち上げた。

目の前にシエルがいる。

私と同じように足を床でバツの字に交差させて座ったシエルが、大きな子犬のように首を傾げながら私を見ていた。

「シエル、どうしてここに?」

「ミオ卿が、あなたを連れてきてくれと言いましたから」

うーん、一人でいると言う人に救援者をよこすとは。

そう考えていると、シエルが懐からお酒を二本取り出す。

二人でお酒を飲みながら、私は彼に聞いてみた。

「こんなお酒飲んだことありますか?さっき、ミオ卿と一緒に飲んだのもかなり高級なお酒でしたが」

「いいえ。塔には、こんな感覚を刺激するようなものはありませんでしたから」

「もしかして、甘いものも?」

「あれも美味しいですね。初めて経験することが多くて、とても楽しいです」

シエルはキャンディを咥えた少年のようにニッコリ笑いながら話す。

「私には魔塔はよく分かりませんが、本当に面白くない場所だと思います。そんな場所でよく20年以上も住んでいましたね」

「感覚的なものにたくさん触れれば、感情を学ぶことができると思っていた場所でしたから。そんなに間違ったことではなかったのですが、私にはこの不慣れな感情も悪くないようです」

魔塔には魔法使いがどれくらいいたのだろうか?

あの全員が児童虐待をしていたと考えるとゾッとする。

 



 

「シエルはなんで王子様が好きなのですか?」

「嫉妬しているのですか?」

「いやいや、いくらなんでも赤ん坊に嫉妬するほど馬鹿ではありません」

ちょっと焦った。

何もしなくても笑うだけで褒められて愛される赤ん坊のように無条件に愛されたい。

そのような夢を見たから。

私が何をしても、私を愛してくれる人が欲しかった。

だからといって、王子様を妬み、羨ましがったりするわけではない。

ただのうわごとだ。

「王子様は純粋です。何の得失もなく私が笑えば笑ってくれます。そんな純粋な感情は幼い赤ん坊だからこそ可能なことですが、魔塔を出る前も、あれほど純粋な感情を見たことがないからでしょう」

子供が引き起こす感情は強力だ。

私は王子様を愛していない。

しかし時々、自分を愛されていることを確信しながら笑って手を差し伸べる王子様を見ると、私にも分からない不思議な感情が生まれる。

愛とは、もしかしたら私が知っていることと違うかもしれない。

私が学んだ完璧な愛というものも、世の中にはないかもしれない。

私が王子に抱く不思議な感情も、愛に似た何かかもしれない。

 



 

元の世界に戻りたいと願うアスの心境が辛いですね・・・。

会いたいと願う人物は、彼女の恋人?

それとも片想い?

どちらにしても、アスが元の世界に戻れる条件が分からないですから、彼女は今後どうやって生きていくのか気になりますね!

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