こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は110話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

110話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 親しくない3人
「アス、何を考えているのですか?」
クラインが私の手を引きながら尋ねた。
「私の友達が結婚するそうです」
「ちょっと急ですね」
「最近、事の成り行きが突然なので、人生を無駄遣いしないようにしようという気持ちがします」
「アスは結婚したいのですか?」
「はい、愛して死んで生きられない男性と」
けれど、私の人生には騎士もいなく、王子もいない。
正午は日当たりが強いので、手を上げて日光を遮る。
腕輪の飾りが動く、
クラインの視線が一瞬、私の手首に移った。
考えてみると、ミオ卿の行方が分からない。
酒を一本飲んだからか朝には見えなかった。
代わりにクリス卿がアンナと雑談していた。
「アス、私はあなたが望む愛が何なのかよく分かりません」
(多分、私がその人にとって優先順位が0位の愛です)
クラインにとっては、私がこの世で一番大切な人ではあるはずだ。
もしかしたら彼自身よりも私をもっと大切にするかもしれない。
それは疑わないが、私はこの世とあの世を合わせて優先順位0位になりたい。
望めない願いかもしれないが、私は今、私の世界ではなく別の世界にいる。
私の世界では望めない常識だけど、私の世界ではない場所なら望めることが出来るかもしれない。
「結婚式はいつなのですか?」
「・・・一緒に来てくれるのですか?」
「あなたの友達なら、私の友達でもありますから」
けれど、セブはクラインが自分の結婚式に来たら、心臓麻痺になるのでは?
私には旧彼氏のようなクラインでも、この世界では英雄の称号を持った人物なので、ある意味では国王エバンスよりも有名だろう。
「招待状が届いたらお話ししますね」
セヤと共に隅々まで歩き回った都市は、今日に限って静かだった。
店もすべて閉店している。
クラインは、今日は羅海の女王の処刑を記念して臨時公休日と宣言され、皆、女王の処刑を見物に行ったと説明した。
そして、処刑が終わったらお祭りムードになると。
その中央広場の入り口辺りで、顔見知りの人物が。
ミオ卿とシエルだった。
本能的にクラインの腕をとって反対の方向に旋回しようとする。
しかし、通りすがりの人たちも一度は見ていくクラインの鮮やかな赤い髪の毛が問題だったのか、シエルが私たちを見つける方が早かった。
シエルが私たちに向かってニコニコ笑って手を振る。
「こんにちは、アス。待っていましたよ」
「こんにちは魔法使いさん、そしてミオ卿。お二人はどうしてここに一緒に来たのですか?」
ただでさえ今会うには気恥ずかしい顔が二人も一緒にいるのだから本当に負担だ。
「中々見ることのできない見物ですから、見ておかないと」
「そうだな。魔法使いが王都をちゃんと見たことがないと言うから」
タイプの違う二人のイケメンにクラインまでもが合流すると、視線がこちらに集まるのは当然だろう。
「それじゃあ、二人はどうぞお先に。私と公爵様も行きますから」
クラインの腕を押して道を進む。
しかし、シエルはニッコリ笑いながら、私の手を握った。
「せっかく会ったので一緒にいましょう。こういうのは人が多ければ多いほど面白そうです」
確かに、シエルはこんなお祭りのような見物はしたことがないだろう。
私が困っていると、クラインが先に言った。
「私はアスの考えに従います」
さっき彼がため息をついたように思えるのは、私の勘違いであってほしい。
「ありがとう、カペラ公爵。あ、爵位もおめでとう」
「ありがとうございます」
大魔法使いに特別な爵位はないと思うが、公爵に匹敵する位置のようだ。
そして、二人は仲良くないに違いない。
私はミオ卿とクラインが親しくないことも知っている。
親しくない三人を率いて愉快ではない見物なのだから、楽しい一日になりそうだ。
「お三人ともお互いに知り合いなのですね。今日は無事な一日になればいいです」
気になることが一つある。
クラインはメテオが落ちたあの日も、私とシエルがどういう知り合いなのか聞かなかった。
今も問わない。
彼は、私とシエルがどういう関係だと思っているのだろうか?
私も、私たちがどんな関係なのか分かっていないけど。
クラインの愛が信じられない理由の一つがそれだった。
彼は、なぜ私のことを何も気にしないのだろうか?
私が恋をした時、その人の全てが知りたかった。
一つ一つ列挙すれば、深い夜を覆うことができるほど、多くのことが気になる。
愛したらそうなるのでは?
アスの恋愛観も、かなり複雑な気がします・・・。
クラインの困惑する気持ちも少しは理解できてしまいそう。
そして、三人のイケメンが集結しました!
これから始まる処刑は、何事もなく終わるのでしょうか?




