こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は117話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

117話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 魔法使いの在宅勤務
「王子様、私たちも帰りますか?それとも、シエルを見に行きますか?」
こうして、私は出勤するや否や退勤することになった。
アンナもいないのに、あえて一階にいる理由はないから、私の部屋にあるゆりかごで王子は転がって、私も転がって・・・、シエルも転がって・・・。
階段を上がってドアを開ける前に少し悩んだ。
シエルは今日在宅勤務だと言った。
ということは仕事をしているのでは?
魔法使いの在宅勤務?
いくら私の部屋だとしても、仕事中の人の所に赤ちゃんを連れて入るのは少しアレだ。
扉の隙間から中を覗く。
シエルはベッドの端にもたれて座っていたが、彼の周りは15個の光が宙に浮いていた。
これが魔法使いの在宅勤務なんだね。
プロフェッショナルそうな光景で、中々ドアを開けられずにいると、中を見ていた王子が楽しそうな声を上げた。
「アス?」
声は王子が出したのに、どうして私の名前を呼ぶの?
イルカのような声が私の声だと?
「アンナが病気だと言うので、部屋で王子様の面倒を見ようかと思いました」
シエルが手のひらを開くと、周りを回っていた光が一瞬で彼の手に集まった。
近未来のように光を放っていた光は、彼の手の上で光を失い、平凡な紙となる。
「何か見てもいいですか?」
「王妃宮魔法陣の図面です」
王子様を先にベッドに放してあげて、私もシエルの近くに。
「魔法でピタッ!という感じで復旧すると思っていました。図面単位から手動で復旧するのですね」
「現在の図面の下にある図面をコピーしています。一番下から現在まで復旧しておかないと、後でどこで間違いが出るか分かりませんから」
「魔法使いさんが期待よりずっと誠意を持って働いているようで嬉しいです。これなら、帰っても安心して眠れます」
「ついでの仕事でもあります。魔法陣はミカエル・クォーテルンが心臓を抜いた伝説が出てくる部分でだけ言及が・・・。ちょっと待ってください。僕が仕事を真面目にしない人に見えたのですか?」
「私たちの寝床を大切にしてくださってありがとうございます」
夜見るシエルがあまりにも気楽な顔で王子と遊んでいたので、王妃宮の復旧をやり過ぎるんじゃないかと怒鳴る予定だったのに。
「ミオ卿が帰ってこないですね」
「練習ですから、1、2時間で終わることはないでしょう」
ヨガも1時間したら死にそうなのに、騎士たちの体力は違うようだ。
「遊びに行きましょうか?」
「・・・どこにですか?」
「カペラ公爵様とミオ卿の所へ」
考えてみると、今日はいい天気だし、今日は休暇だ。
それに、そろそろお昼の時間だし。
「お弁当を作って二人に会いに行ってみましょうか」
「シェフに任せたらどうですか?」
「この宮にはそんなこと頼める人がいませんから。せっかくなので私が作ってみます」
「なんて事だ・・・」
シエルは何も言っていないかのように真顔で首を軽く振る。
「可哀想なミオ卿・・・」
「今、魔法使いが仰った事ですか?」
「いいえ?私は何も言っていません」
手の向くままに動いたが、なかなか立派な弁当が用意された。
私は元々料理が上手だ。
料理をしてあげた時、美味しくないって言われたことはない。
だから食べ物が美味しくないのであれば、材料が不十分なせいだろう。
お弁当を鞄に入れて部屋に戻ると、王子様の笑い声が聞こえてきた。
シエルが体を捧げて遊んでくれているようだ。
ドアを軽く開けて中を覗くと、王子が飛び回っていた。
例えではなく、本当に空を飛んでいる。
「魔法使いさん、お弁当を作りましたよ。もう行きますか?」
空中で王子を抱えていたシエルは、私の持っている籠に視線を向けた。
「カペラとミオ卿に食べさせるのですか?」
「もちろんです」
「ミオ卿は人が食べるものじゃないと言っていました」
「誤解しないでください。あの時のスコーンは急いで作ったからです。今回は大丈夫だと思います」
「スコーンに小麦粉じゃなくて何を入れたのですか?」
「お肉と大根です。本当に今回は美味しいと思いますよ」
不思議なことに、シエルは粛然として暗い顔で王子を抱きしめる。
その時になって気がつく。
なんてことだ!
シエルはオリジナルスコーン派閥だったようだ。
どうしよう、ミオ卿とクラインもオリジナルスコーン派閥だったらどうする?
「私はまだやる事が多いですから。早く魔法陣の構造を分析すれば、王妃宮を早く復旧させることができるでしょう?私が王子様の面倒を見ていますから、アスは気楽に気楽に行って来てください」
「じゃあ魔法使いさんのスコーンも作りま___」
「今!今急に私にインスピレーションが!これじゃあ食べる時間も勿体ないです!アス、私のことは気にせずに、二人に食事を届けてあげてください!」
シエルも真面目に働いていたのですね(笑)
自分では料理が得意だと思っているアス。
お肉と大根のスコーンは想像もつかないですね・・・。
クラインはアスの料理であれば、何でも美味しいと言う気がします。





