こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は118話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

118話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 手作り料理への反応
急に忙しくなったシエルに「寂しくなったら訪ねてね」と何度も言って離宮を出る。
出てきたが、考えてみると、クラインが普段どこで働いているのか分からない。
それでも、クラインは有名な公爵様なので2、3人に尋ねると、彼がいる場所を知ることができた。
私は足音を殺して第1騎士団の裏庭にあるクラインの個人練習場に向かう。
剣がぶつかるような鋭い音ではなく、太鼓を叩くような鈍い音だけが聞こえてきた。
近づくと見えそうなので、茂みの間にあぐらをかいて二人が修行する姿を見つめる。
クラインは真剣を持っていなかった。
バットのような棒を持っている。
ミオ卿の剣は一度もクラインのバットに届かなかった。
触れようとするとクラインがバットでミオ卿を殴り、触れようとするとクラインが目にも見えない動きでミオ卿の背後に回り、まだバットで殴る。
その度に、ここに来るまでに耳慣れた太鼓の音がした。
これはクラインが提案したに違いない。
彼はミオ卿を合法的に殴りつける手段を見つけたのだ。
あんなことで訓練になるのだろうか?
ミオ卿は一方的に殴られていた。
「終了だ」
「まだ出来ます」
反発するミオ卿に、クラインは私の方を見ることで答えた。
え、私?
バレてた?
クラインはたった今、ミオ卿を太鼓のように殴っていたことを無かったかのように私に近寄り、手を差し出した。
「そんなところにいると怪我しますよ、アス」
クラインの手を取って茂みから出る。
ミオ卿はすごく不満足な顔で私を見ていた。
殴られていたのを私が救ったと思ったが、そうではなく二人の時間を私が邪魔したようだ。
「一緒にお昼ご飯を食べたくて、私が作ってきました」
私は、これ見よがしに籠を差し出す。
そうなのだ。
私は訓練を妨害しようとして来たのではなく、なんと食料を持ってきたのだ!
「・・・アス、念のため聞いてみるが・・・、お前が作ったものではないよな?」
「私が作りましたけど?」
ミオ卿の顔はグッタリと歪んだが、クラインの顔は喜びで輝いた。
「私のために食事を作ってくれたのですか?」
彼はエスコートしている私の手のひらに幸せそうにキスをする。
クラインとミオ卿のために作った食事だから、間違った言葉ではないけど。
妙にそうじゃない感じもする。
けれど、クラインが幸せそうな顔をしているから否定できない。
「カペラ公爵、食べない方がいいと思いますよ」
「ミオ卿、黙っていてください。私、料理が得意なんですから」
ミオ卿は一度のミスだけで人を偏見的に見る傾向があるようだ。
しかし、幸いにもクラインは特にミオ卿の言葉を聞く様子はない。
彼は私をじっと見て、大きな木陰に導き、上着を脱いで地面に敷いてくれた。
私は花びらにように美しく彼の服に上に座る。
クラインは私のそばに座る前に、しばらく私をじっと眺めた。
彼は本当に幸せそうだ。
彼が幸せだから私も幸せだ、多分・・・。
今ここで幸せでないのはミオ卿だけであるようだ。
彼はこの席にそれほど乗り気ではなさそうだった。
確かに、さっきまで自分を殴りつけていた相手と一緒にご飯を食べようとしたら食事も喉を通らないかもしれない。
私だってそれは理解できる。
けれども、私はミオ卿がこっそり逃げようとするのをじっと睨んで、彼の逃走を防いだ。
私は3人で一緒にご飯を食べてみたかった。
私の雪辱戦の意味もあるけど、クラインのためにだ。
クラインはシエルとも仲良くないし、ミオ卿とも仲良くない。
あえて相性の合わない人たちと親しくする必要はないだろうが、それでもミオ卿とクラインだ。
ミオ卿にとってもクラインとの親交は悪い話ではないはず。
彼が伯爵家の子弟とはいえ、爵位を継ぐ確率が低いなら、権力者との親交と人脈は彼の将来に大きく役立つのではないか。
そしてクラインにもエバンスじゃない他の友達が必要なはずだ。
私は二人の男の間に座った。
ミオ卿はそっと背を向けてクラインを見たくないという態度を取り、クラインは世界でただ私だけが見える人のように振る舞う。
国という共通分母を持つ二つの世界が重なったようだ。
クラインとミオ卿の二人の実力差は大きいのですね。
予想通り、アスの料理に、クラインは幸せそうで、ミオ卿は不幸な顔をしています(笑)
アスの雪辱戦は成功するのでしょうか?





