こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は119話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

119話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- スコーンのお味は?
「私はお二人が仲良く過ごすことを望んでいるのですが、不可能なのでしょうか?」
ミオ卿は「分かっているくせに聞くのか?」という表情で私を見たが、クラインはよく分からない。
彼はまだ優しく笑っていた。
「あなたの望み通りに」と言えるような微笑みで沈黙を維持しているから、何だか少し怖い。
剣を持っているわけでもないのに圧迫感が感じられる。
そうだよね。
正直、私も大変だと思った。
「アス、あなたが望むものだけを見れるようになるでしょう。そうだね、ミオ卿?」
「・・・はい、閣下」
クラインが人を一人脅迫する光景を見守る。
頑張って、ミオ卿。
私はピクニック用の布を広げて、その上に食べ物を並べていく。
そして、ミオ卿とクラインの手に一つずつ渡す。
クラインは一口食べたら、猛烈な勢いで食べ続けた。
(クラインは本当に美男よね。あんなに口の中に食べ物をいっぱい入れているのにハンサムなのだから)
「美味しいですか?」
私の問いにクラインはうなずく。
良かった。
実は記憶の中のレシピ通りに作るので、スコーン以外は自信がなかったのだ。
あんなに美味しそうに食べるのを見ていると、私も食べたくなった。
手を伸ばすとミオ卿が私の手を握ってくる。
「食べない方がいいと思う」
「そうしましょうか?」
私は後で作ればいいから、今回はクラインに譲りましょう。
そしてミオ卿はため息をつくと、一気に食べ物を口の中に押し込んだ。
私には食べるなって言ったくせに。
しばらくして口の中の食べ物を全部飲み込んだクラインが唇を拭きながら言った。
「ありがとう」
「どういたしまして」
挨拶は私に向けたものではなく、ミオ卿に向けたものだった。
不吉な予感がする。
「もしかして美味しくなかったのですか!?」
「美味しかったですよ、アス」
「そうだな。変な味だが、味はあった。また食べたいのかって聞かれたら、そうじゃないけど」
「そんなことないのに!美味しいのに!」
「アス、大丈夫です。あなたから頂ける全てが私には甘いです」
クラインは真剣な表情で言ったが、全然慰めになっていない。
もしかしたら口慣れない味だから、そう感じたんじゃないのかな?
疑惑の眼差しでクラインとミオ卿を眺める。
「アス、質問がある。中に入っているのは___」
「ヨモギとベンジャミンの葉っぱです」
「・・・はあ」
質問はミオ卿がしたが、返事のようなため息はクラインから。
雰囲気が急激の粛然としてきた。
私のレシピは、この世界の人たちと合わないのかな?
食文化の違うはほとんど無かったが何が問題なのだろうか?
二人が黙々と食事を始め、私もこっそり顔色をうかがって、スコーンを一つ半分に分けた。
その時突然澄んだ鈴の音のようなものが聞こえ、風が吹いた。
剣で水を切るように空気が切り裂き、空中からシエルが落ちてくる。
「アス!」
シエルとミカエル王子が花の雨のように落ちてきた。
シエルの長い金色の髪と、王子の短いブロスの髪が混じっている。
大きくて白い花のようなシエルが私を見て、春雨のような笑顔を浮かべた。
「来ないと思っていました」
「寂しいから」
シエルは飛びつくように私に抱きついた。
誰かが見れば、1、2ヶ月ぶりに会ったような光景に思われるかもしれないが、私たちが別れてからまだ1時間も経っていない。
抱き合っていると、硬い手が私の肩とシエルの肩を離した。
「魔法使い、女性の体はむやみに抱くものではない」
「私はあなたに魔法使いと呼ばれるような立場ではないと言ったはずだが?」
クラインは、すぐに私の肩から手を離した。
「シエル、今回は君が悪い」
「なぜだ?私はアスにプロポーズしたのだから婚約したのと同じだ!」
「フラれただろ?」
「いいや!アスは考えてみると言った。そうですよね、アス?」
違いも何も私はプロポーズされたことがない。
シエルのプロポーズはノーカウント、絶対にノーカウントだ。
正直に言えば、クラインのプロポーズもノーカウントで。
彼は私のロマンを破壊したのだから。
「アス?魔法使いより私のプロポーズが先だということを忘れないでくださいね」
「公爵閣下、結婚は先着順ではないと思いますが?」
「ミオ卿、私はアスが良い選択をすることを望んでいるだけだ。結婚もできない大魔法使いよりは公爵夫人の方がましだろうから」
「それならばアスがもっと良い条件の人を選ぶなら、閣下はそれを容認すると?」
ミオ卿の質問に、クラインは笑う。
「私以上の男はいない。そうですよね、アス?」
不思議なことに、シエルもクラインも一体あんな自己愛と確信をどこから生み出しているのだろうか?
「ちょっと待ってください。勘違いしているようなので、訂正させていただきますが」
シエルが我慢できないかのように話し始める。
「調べてみましたが、大魔法使いは公式的に結婚できないだけで、非公式的には結婚している方もいると伝えられています。だから、アス。私たちは結婚できるのです」
「うん、そうですか。分かりましたよ」
私の棒読みに、シエルは抗議するかのように口を開けた。
その瞬間、ミオ卿が彼の口に割った半分のスコーンを押し込む。
「食べなさい、魔法使い。あなたの愛するアスが作ったものだ」
「全部食べ終わったと思って来たのに・・・」
「アスを愛するなら、そこまで愛さなければ。でしょう?」
どうしてだろうか?
何か変にディスられたような言葉に聞こえるのだが・・・。
さすがのクラインも美味しいとは言いませんでしたね(笑)
アスに対して、初めて呆れた感情を出したのではないでしょうか?
シエルとクラインがアスを奪い合っていますが、ミオ卿は参加しないのでしょうか?





