こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は123話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

123話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 王妃宮への帰還
アス・トケインはセサール・カジックが好きだったのかもしれない。
あの二人は私が最初に予想していたのとは全く違う関係にあるようだ。
二人は思ったよりも近しいし、彼らの間には私の知らない時間がある。
アス本人とセサールじゃないと分からない時間が。
彼女はこの恋を一度でもセサールに話したことがあるのだろうか?
私は周りの人に自分の恋を一度も話したことはないが、彼女もそうだったのだろうか?
それとも彼女は、私よりもう少し勇敢だったのだろうか?
手の中で万年筆をぐるぐる回しながら、それを気にした。
アス・トケイン、あなたはどうして私と似ているのだろう。
考えるのを諦めて万年筆をハンカチに包む。
「そうだ、魔法使いさん。王妃宮の復旧は終わりそうですか?少し聞きたいことがあるのですが」
「ああ、作業は終わりましたよ。多分、明日帰ると思います」
そんな急に?
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荷物はどれくらいかと考えてみたが、ユルーゲルの別荘に体一つで入ってきたおかげで、持っていく荷物は包み一つと王子とシエルだけだが、幸いにもシエルは歩いてくれる。
もう絶対に片手で抱え上げられない王子が、私の頬を触って笑った。
「アンナ、あのね。たまに王子様の瞳が黒い色に見えない?」
「外だから光の反射のせいで見間違えたんじゃない?」
抱き抱える姿勢を変えてみたが、どの角度からも琥珀色だった。
一度だけ王子の目が黒色に見えた気がするんだけど・・・。
本当に気のせいかな?
王妃宮は期待以上に何ともなかった。
初めて見た時の姿で、そのまま白くて古びた王妃宮が建っている。
私はアンナに内緒でシエルに親指をグッと持ち上げた。
「私の部屋が無事かどうか見てくる!」
アンナが先に駆け込んだ。
私たちより先に帰ってきていた侍女たちが一言ずつ言いながら、私とミオ卿を歓迎してくれる。
「アス、あなたも部屋をよく見てね。物が消えたかもしれないから」
挨拶は短い。
久しぶりに帰ってきたせいで皆忙しそうだ。
本人たちの部屋が無事か、勤務地が無事かを確認するために走り回っているのを見て、自分も焦りを感じ、階段を駆け上がる。
「おお」
到着した王子の部屋は無事だった。
ホテルの部屋のように綺麗に整頓された光景を想像したが、私たちが生活していたある特定の時間を切ってきたような生活感がある。
それなら私の部屋は?
王子様をゆりかごに乗せて、私の部屋のドアを開放する。
そして入ろうとした瞬間。
「きゃあ!」
バン!
ガラスドアがあるって知らずに入ろうとしてぶつかった時みたいに全身が痛い。
「アス!」
私が倒れそうになるのを見たミオ卿が身を投げた。
すると、部屋の戸が薄い光を放ち、すごい勢いでミオ卿をのけぞらせる。
私の方に迫るミオ卿を避けて、素早く横に半周した。
私は大目に見られたのか、体積と質量の差なのか、私よりもミオ卿の方が痛そうに床を転がっている。
「ミオ卿、どうしましょう!?私たちの部屋が私たちを拒否しています!」
「・・・大丈夫なのか先に聞いてくれないのか?」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃない」
「そうですか・・・。これどうしましょう?」
もしかしたら飛び込んだのが問題かもしれないので、慎重に近づいて手を出してみた。
今回は押し出すように手を拒否する反発力を感じる。
本当に入れないのかな?
「魔法使い、問題が起きた!」
しばらく忘れていたシエルをミオ卿が呼んできた。
どこで何をしていたのか、シエルは浮きながら王子の部屋に入ってくる。
「何ですか?」
「部屋が私たちを拒否します」
シエルが首を傾げて状況を把握できていないようだったので、私はさっきと同じように手を伸ばす。
彼はしばらく考えた後、口を開く。
「お二人、私が差し上げたお守りを持っていますか?」
ミオ卿がポケットからお守りを出す。
いつも持ち歩いているのを見ると、彼もメテオが落ちた時に学んだものがあるようだ。
実は私もそう。
シエルとミオ卿の視線が私の方に向く。
出せということなので、襟を引っ張って服の中に手を突っ込んだ。
「ちょっと!何をしているのですか!?」
「出せということなのでは?」
「じゃあ何で手を変なところに!?」
「女性の服にはポケットがないんですよ」
私のお守りは下着の中に入っている。
シエルは少し悲しい表情で、私たちのお守りを回収して調べた。
「どうもお守りと部屋の守護魔法が衝突を起こしたようですね」
「魔法は万能ではないのですか?」
「誰が魔法は万能だと言ったのですか?修復する過程で魔法がかけられ、変数ができました。魔法を成す法則は繊細ですので変数ができると失敗するのです」
「それじゃあ、このまま部屋に入ることも出来ずに暮らさないといけないのですか?」
「失敗した魔法は変数を取り除かなければなりません」
悲しげに部屋を見渡す。
私の部屋に入ることも出来ずに壊すなんて。
じゃあ、どこからどこまで壊すのだろうか?
急に王妃宮に戻ることになりましたが急ですね(笑)
王子の目の色が変わったのは何かの伏線?
舞台は再び王妃宮へ戻りましたが、早速トラブル発生です。





