こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は125話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

125話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 魂と本質
しばらく穏やかな会話が交わされた。
私はシエルが師匠についてさらに話せるか、それともこのまま穏やかな会話を続けながら朝を待たなければならないのか分からない。
彼はどちらを望んでいるのだろうか?
後悔していないと言ったが本当にそうなのだろうか?
目覚め始めた幼い感情が耐えるには、あまりにも複雑で重い心のようだけど。
しばらくして会話が途絶えた。
シエルはまだ遠くを眺めていて、私も軽い会話を探すのに疲れた。
沈黙が長くなると、ふと思い出す話題が一つ浮かんだ。
「羅海の王族について知っていますか?異形の王族です」
「何かあったのですか?」
「数日前、お昼に散歩中に彼を見ましたが、私に何かを言おうとしてそのまま飛んでいったんです」
「何か・・・」
シエルは私の額から爪先までゆっくりと視線を滑らせる。
「羅海の王族は全員が魔法使いです」
「それなのに戦争に負けたのですか?」
「その中に大魔法使いはいませんから。私ほど強い魔法使いもいません」
このぎこちなくて粛然とした状況でも、シエルは依然として自分の顔に金を塗ることを忘れていなかった。
「その中でも異形の王族は特別に敬遠されます。彼らは人の魂と本質を見ることができるんですよ。そのため、羅海では彼らを「鏡」という別名で呼んでいます。おそらく、彼はあなたの存在が不思議だったのではないでしょうか?」
「怖かったです」
「この世に居てはいけないものを見ているようで、目を背けたいのに、そうすると近づいてきそうで、見ていると不吉で怖くなかったですか?」
「魔法使いさんも彼を見たことがあるんですね」
「それはアス、あなたがそういう存在だからです」
頭で理解する前に胸がゾッとする言葉だった。
相手を指したと思っていた槍が鏡を突き抜けて入ってきて、私の胸の間に刺さったような感覚に。
息を吸ったが、吐き方を忘れてしまう。
シエルは理解できないことを言ったくせに、何ともない顔で髪留めを引き、細かく結んだ髪を解いた。
冷たい髪が、刃のように私の頬を撫でて通り過ぎる。
全身に鳥肌が立った。
人の魂と本質を見ることができるという言葉はどういう意味なのだろうか?
彼はアス・トケインではない私の魂を調べたのだろうか?
ゆっくりと手の甲から肘、そして肩に鳥肌が立つ。
「アス、大丈夫です」
シエルが私をアス・トケインではないことを知っていると言った時はそうかもしれないと思った。
昼を夜に帰られる大魔法使いなのだから、彼なら知ることが出来ると思ったのだ。
しかし、他の魔法使いが私に気づいた。
彼は私を見て、私は彼を見た。
彼の存在が鏡のようで、私が彼を通じてこの世にいてはならない不吉なものを見たとすれば、他人の目には私は一体どう見えているのだろうか?
「魔法使いさんから見える私の魂はどんな姿なのですか?一目で見ても異質ですか?」
「私の目には道に迷った小さな魂が見えます」
「私は慰めではなく真実が必要なのです」
シエルはゆっくりと私の頭から爪先まで観察する。
「アス、おそらくあなたの魂と元の魂はよく似ていたようです。小さなズレと異質感はありましたが、最初から形はほぼ類似していました」
「最初はですね。じゃあ今は?」
一つは例外かもしれないが、二つからは違う。
シエルが調べて異形の王族が調べていれば、他の誰もが調べることができるのだ。
自分がどこを隠して、どのように避けるべきかを知らなければならない。
「アス」
シエルは初めて聞く声で私を「アス」と呼んだ。
死んだ彼の師匠たちよりも、私が彼を虐めているように思えてしまう。
彼は私が質問を撤回したいと思っているように、最後に懇願するように私を呼んだ。
「アス」
「羅海の王族は怖かったです。だから教えてください。私がどんな姿なのか知ってこそ、対策を講じることが出来るのですから」
「あなたは今・・・」
シエルは目を隠していた自分の手を下ろし、私をまっすぐ眺めた。
思ったよりも彼は苦慮していない。
彼は母親を亡くし、一人で路上を彷徨う子供の手に飴を握らせようとする大人のように私を見ていた。
「私はあなたのために聞いていないことがあります。あなた自身に分かって欲しかったからです」
シエルの手がゆっくりと私の顔を触る。
それはまるでこの世界に来て初めて誰かと触れたような感覚。
彼は私の魂を触るように額を触り、眉毛を触り、優しく瞼を閉じてまつ毛を掃いた。
安らかな闇の中で私はシエルの声を聞く。
「アス・トケイン、あなたの本当の名前を覚えていますか?」
急展開ですね!
異形の王族がアスの魂を見ていたとは・・・。
そして最後のシエルの質問の意味は?
アス・トケインの魂はどんな状態なのでしょうか?





