こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は129話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

129話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 言い争い
「魔法使いさん、王子様をこちらにください」
王子をシエルから受け取り、口の中で哺乳瓶を傾けた。
「うちの王子様の性格は本当に良いですね。望ましい現象なので、ずっとこのまま育ってください。お父さんには似ないでくださいね」
言葉を聞き取るはずのない王子は、丸い瞳で私を見つめながら哺乳瓶をぐいぐいと吸った。
すごくお腹が空いてたみたいね。
寝かせる前に食べさせたが、こんなによく食べるのを見れば、成長する時期のようだ。
赤ちゃんは一度にずっと育つ時期があるそうだから。
王妃は乳離れして以来、一度も王子を訪ねてこない。
彼女を非難しているのではなく母性愛も一種の学習だという話を聞いた記憶もある。
王子は王妃をどう記憶するのかな?
「王子様、お母様としばらく会っていませんよね。ですが王子様をたくさん愛していらっしゃいます。王子様の名前もつけたのですから。ユジンって名前です」
この言葉を成長した王子が記憶しているという期待はほとんどない。
でも、まだ分からないよ。
王子は実は天才で、とても幼い頃の記憶を持って育つかもしれないのだから。
「お前は自らがその言葉を信じながら話しているのか?」
その時、大人しく剣を磨いていたミオ卿が剣を下ろしながら尋ねる。
「信じていなかったら?」
「前から気になっていたが・・・。お前が何の考えでそんなことを話すのか分からないが・・・、私にはそれが良いことのように思えない」
シエルは警告するように「ミオ卿」と彼を呼ぶ。
しかし、ミオ卿はシエルを短く眺めてから話を続けた。
「王妃は王子様を愛していない。もちろん憎しみもないだろうが、彼女は自分が産んだ子供に何の関心もない。お前も知っているんじゃないか?」
「本当に関心のない人なら、子供の名前を考えたことがないでしょう」
「名前だけだ。それが王妃が王子様を愛するという証拠にはなれない」
私も分かっている。
王妃は王子を嫌いではないだろうが、好きでもない。
私にユジンという名前を言ったが、それはある朝、ふと目を覚ました時の思いついた名前かもしれないし、その日王妃が読んでいた本に出てきた王子の名前だったのかもしれない。
親に愛されなかった子供は少し悲しいが、そこまで悲劇ではないかもしれない。
私はそう信じている。
愛がなくても子供はよく育つことができるのだから。
しかし、王子は小さすぎた。
私が王子を愛さなくても、あなたも愛されたことがあると言ってあげたいほど王子は小さすぎて幼かった。
愛さなくてもその程度は言ってあげられるほど、私も王子を哀れに思っている。
「王子様が君の言葉を信じることもできる。そうすることで怒る悲劇がもっと辛いと思ったことはないのか?」
「ですが、子供たちは幻想がなければなりません。人生に自分だけの王子と騎士はいないということを知るまで、すべての子供は自分が愛されていると信じなければならないんです」
強制的に起きたせいか、ミオ卿は少し疲れて見えた。
「それが王妃の愛である必要はない。王子様は王妃じゃなくても十分に愛されている」
「少し残忍ではないですか?」
「私の考えでは、お二人とも正しいことを言っていると思います。あえて喧嘩をしなくてもいいと思えるくらいに」
ミオ卿と私が激しく言い争うので、シエルが私から王子を再び受け入れながら話した。
暗い夜だからか、ほんの一瞬王子の目がまた黒く見えた。
今度こそよく見ようと視線を向けると、大きな目は元の色に輝いている。
神経が鋭敏すぎるようだ。
シエルは王子を抱き抱え、言葉を続けた。
「全ての人が愛すれば愛していると口に出して表現する訳ではないのではないでしょうか?アスの言葉通り、王妃様がそういう方かもしれません。それでも良いと思います。王子様には私とアスとミオ卿がいて、またこのように愛らしい王子様を大切にする人が今後も増えると思います」
憂鬱な顔をしていたミオ卿が少し微笑む。
「そうだな。むしろこれからは王妃よりはアス、君がどれほど王子を愛しているかを話した方がいいだろう」
そうだね。
ミオ卿は王子を愛しているのだろうか?
とにかく言い争いはその辺で終わり、明日も勤務しなければならない私たちは再び半分の夢に陥っていった。
その夜、私は夢を見た。
悪夢なのか夢なのか分からない夢の中で、ミオ卿に似た男性の声を聞く。
それは私が想像していた冷たい声とは違った。
「王妃様は王子様を愛していません。だから王子様もその方にもっと__」
その後は覚えていない。
珍しくアスとミオ卿が言い争いましたね。
王子の育て方ですが、どちらも間違ってはないでしょう。
王妃が王子のことを本当はどう思っているのか気になりますね!





