こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は130話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

130話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 結婚式
セブの結婚式は王城西側の平民居住区域にあるヒューの家で行われた。
私の世界の白いウエディングドレスを着た花嫁が花で飾られた白い道を歩いて、燕尾服を着た新郎の腕を握り、司祭に前に立つような結婚式ではない。
この世界の結婚式は新郎、新婦が持っている服の中で一番良い服を着て友達を招待して食べて、飲んで、踊るパーティーに近かった。
セブも赤い服を着て花冠をかぶっただけで、私が知っている花嫁の真っ白な姿ではない。
席に座り、王子のぽっちゃりしたお腹を撫でながらセブをじっと眺めた。
侍女の友達の間で一番綺麗なのはアンナだと思ったが、一番幸せな瞬間に立っていたからか、今日だけはセブが世の中で一番綺麗だ。
普段表情が多く見えなかったヒューも、今日は表情が明るかった。
「近くに行かなくてもいいのですか?」
招待状も受け取っていないのに、ここにいるクライン。
「そうですよ、アス。あなたは新婦の友人なのですから、もっと近いところにいるべきじゃないですか?」
そして、そのクラインを発見するや否や、自分も行くと無理強いをしたシエルも一言付け加えた。
「迷惑だ。ここでじっとしているように」
意図せずに一緒に連れてこなければならなかった被害者のミオ卿が、私が言いたかった言葉を代弁してくれる。
平民居住区域でクラインとシエルは、その存在自体が迷惑だ。
何度もため息が出る。
キラキラしたシエルは誰が見ても貴族なので迷惑であり、クラインは誰もが知っている存在だから迷惑だ。
「大丈夫です、ここからも見えますから」
村人のような粗末な楽団が簡単な曲を演奏し始めた。
ヒューとセブがダンスをしている。
今日の彼女は本当に綺麗だ。
「公爵様、セブは本当に綺麗じゃないですか?」
「あなたの方が綺麗です、アス」
この人間はこんな視力でどうやって戦場を生き抜いてきたのだろうか?
私が花嫁よりも綺麗と思えるなんて・・・。
「貴族の方々の結婚式は、これとは少し違うのでしょう?」
「普通、結婚式は新婦側の意思によるので。細かいところは違いますが、遥かに華やかで手続きが多いです。華やかなほど花嫁が愛されているという言葉があります。ですから、あなたと私の結婚式はこの国で一番華やかな結婚式として残るでしょう」
さっきから決まって結婚式を見ていたクラインが私を見て優しく笑う。
やっと彼が私にプロポーズしたことがあることを思い出した。
あまりにも衝撃的なプロポーズだったので、しばらく忘れていた。
私の悲しい初プロポーズの思い出はクラインだ。
「クライン卿?私も女性について詳しくはないが、プロポーズをそんな唐突にするのは良くないと知っていますが?」
「いいや、正式なプロポーズはすでにしている」
「プロポーズをしたのですか?」
ミオ卿が深刻な表情で私の方を振り返る。
彼と目が合ってぎくりとした。
なんで?
別に罪を犯したことはないのだけれど?
けれど、私がもっと考える前にシエルが割り込んできた。
「駄目だね、カペラ。アスは私と結婚するのだから」
「プロポーズは私が先にしたはずです」
「二人とも、結婚は先着順ではない」
「いや、皆ちょっと静かにしてくれますか?新郎と新婦が見えません」
耐えきれず一言言うと静かになる。
しかし、どういう考えなのか、ミオ卿が残りの二人の腕を握って私の背中に退いた。
「クライン卿、ガッカリです。シエルはそうかもしれないが、あなたさえ体面を捨てて遊んでいるとは」
私は聞こえないふりをして、少し離れたところで行われているセブの結婚式に集中することに。
花嫁も松葉杖をついた新郎も、皆幸せそうに見えた。
村の人々と招待された人々が皆一丸となってダンスを踊るが、それを見ていた楽士も演奏を止めてその輪に混ざる。
素朴で楽しそうな風景だ。
「アス、あなたが望む結婚式はありますか?女性たちは一つずつ譲歩できない結婚式のロマンがあると言いますよね」
「うーん・・・、私はドレスが綺麗だったらと思います。白いドレスにレースが刺繍されて背中に長く垂れるのが私のロマンです」
「白ですか。それは少し珍しいですね」
「そうですか?」
「その日、花嫁は一番華やかでなければならないので、普通は赤い服を着ることが多いのです」
そうか。
この世界には結婚式に花嫁が白い服を着るという公式がないようだ。
「ですが、あなたが望むなら王国を全て探し回って最も貴重な白い絹を用意します」
クラインが私の手のひらにキスをする。
「その時まで待ってろ。今やればいいじゃないか」
シエルがクラインの手を強引に引き離し、意気揚々とした顔で私の方を振り返った。
その瞬間、私が着ていた服が波が広がっていくように真っ白なドレスに変わる。
私はいつか着たいウエディングドレスでぼんやり想像していた白いドレス姿で王子を抱いて座っていた。
「このまま私と結婚しましょうか、アス?」
他人の結婚式で何をやっているのでしょうか(笑)
花嫁以上に目立ってしまいますよね。
アスの反応が気になります!





