こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は131話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

131話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 私の知っているあなた
「魔法使い、プロポーズは私が先だとさっき___」
「私を魔法使いと呼べるのはアスとミオ卿だけと言ったはずですが?」
「無礼だな。大魔法使いという位置には敬意を表すが、立場上は私と同じはずだが?」
「私は私より弱い者の言うことは聞きませんので」
「ほう?じゃあ、一回対決してみようか、魔法使い?」
最初からミオ卿は論外に置いて、二人がずっと争っている。
身分の高い二人が喧嘩しているから、私が止めることができないじゃないか。
「アス」
その時、私と同じように二人から離れていたミオ卿が小さく私を呼んだ。
「え?」
振り返ってみると彼の手があまりにも私の顔の近くに来ていた。
「え?」と言う間に耳元が重くなり、彼の手がまた遠ざかる。
手を上げて耳元を触ってみると花びらの肌触りが感じられた。
「花ですか?」
「ああ、花冠は無理だけど、白い花ぐらいは付けてあげることができるからな」
するとミオ卿はすぐそばにある花壇から白い花をもう一輪折って私の手に握らせた。
バラに似た大きくて綺麗な花だ。
白い花はクラインのために飽きたと思ってたけれど、不思議にもこの花を貰うと気分が良くて笑顔が出た。
「ありがとう、ミオ卿」
私は花を持ってセブを見る。
この世界の人々はどのようにデートをするのか気になった時があったが、映画館がないだけで、人々はショッピングをして、演劇を見て、手を繋いで、話を交わし、デートをする。
私の世界と同じように。
驚くべきことに、この世界でも人々は恋をして、結婚をする。
私の世界のように。
私はそれが少し安心で不思議で怖い。
「アス?何を考えているのですか?」
ミオ卿はシエルを連れて遠くにいた。
シエルが素直についていったことに驚いて、二人を見つめる。
二人は結婚式の踊り場が開かれた片端に立ち、不器用なワルツを踊り始めた。
どうやらミオ卿がダンスを教えてあげようとして連れて行ったらしい。
「セブは今日、本当に綺麗に見えましたので」
「さっきも言いましたが、あなたの方が綺麗です」
「イディカお嬢様よりですか?」
予想外だったのか、クラインが驚いた目で私を振り返った。
懐からナヘ女王のイヤリング箱を取り出す。
本当はナヘ女王が処刑された日、これをクラインに返すつもりだった。
色々拗れて渡せなかったけど・・・。
「これを返そうと思います。私に似合う品物ではないので」
「欲しくなければ、いっそのこと捨ててください」
クラインは指先も届かないまま首を横に振る。
「くださった方に返すのが正しいと思います。そして私を愛してもいない方に、こういう物を貰う訳には行きません」
「アス、なぜ私があなたを愛していないと確信しているのですか?」
「愛は気になるほど、あるいは知っているほど大きくなるのに、公爵様は違うでしょう?だからといって、私に一目惚れしたわけでもありません」
「アス、私はあなたを愛しています」
「私を知らないじゃないですか」
「あなたは・・・」
正午近い時間だったが、太陽の光はもう私の背中に違いない。
私を見るクラインの瞳は空色に見えるほど明るく住んでいた。
「歩く時、左足を先に出します。じっと立っている時は左手首を回す癖があります。手のひらに日差しを浴びるのが好きですが、日光を浴びるとまず眉をひそめます。その時のあなたの瞳は明るい黒色です。物を掴む時は左手を出しますが、人と接する時は右手を差し出します。何か気に入らない時、あなたは今のような顔で笑います。そして私があなたを見ていないと信じる時、あなたは私を観察するように見ます。それが私の知っているあなたです」
胸の中をとても小さく、非常に薄いピンが刺さったようだ。
彼はいつから私をそのように見守っていたのだろうか。
「私を観察しましたか?」
「以前の私は彼女に気を取られて、あなたのことをよく知りませんでした。けれど、もう私の目にはあなただけが見えて、今まで知らなかったあなたを知っていくことが限りなく嬉しくて幸せなのです」
クラインは、私の手を握って、もう一度私の手のひらにキスをしながら言った。
「人々は季節が4つだと言いますが、そうではありません、アス。彼女と恋に落ちた時、私は全ての季節の花が一度に咲く5番目の季節に暮し、彼女が死んであなたも消えた時はすべての歩みごとに生命が枯れる6番目の季節を暮らしました。あなたに再び会った時は太陽と星が一気に昇る7番目の季節がやってきました。私は今、8番目の季節が訪れたような気がします。アス、あなたの季節はどうですか?」
「公爵様の8番目の季節は、どんな姿なのですか?」
「黄昏の中で落ち葉が暮れて、すべての花が咲いた美しく安穏な季節です」
昼も夜もなく、薄暗い時間。
花は咲いて落ち葉を迎え、また落ち葉は新芽とともに暮れる光景を想像してみた。
私はこの世界でどの季節にとどまっているのだろうか?
彼の季節に私も泊まれば、寒かった体にも少しは温もりがあるのだろうか?
指先に力を入れるとクラインの唇と頬が触れた。
「それは美しい季節でしょうね」
いつも気になっていたことがある。
異世界に行った彼らは、なぜいつも帰りたがっているのだろうか?
世界が彼らを愛し、世界が彼らを中心に回っているのに、どうして?
お母さんに会いたいということは、その全ての愛を捨てる価値があるのだろうか?
「はい、この世にない美しい季節です」
もしかしたら、このような感情が彼らを見知らぬ世界に残させるのかもしれない。
「じゃあ、公爵様」
私は両手で彼の頬を触りながら囁く。
「今度、私の耳を開けてください」
ミオ卿の対応が優勝です。
ミオ卿のアスへの気持ちが知りたい・・・!
アスの最後のセリフは、クラインの感情と向き合う決意の表れなのでしょうか?
女王のイヤリングを受け入れるということ?





