こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は134話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

134話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 眠りにつくまで
「おやすみなさい、公爵様」
アスの言葉を聞いた後、シエルは心の中で数字を数えた。
1、2、3。
そして体をすくっと立たせる。
同じことを考えていたのか、彼の隣でミオ卿も同時に立ち上がった。
「アスは眠っているよね?」
「まあ・・・、目を閉じたら3秒で寝るからな。起きないのを見ると、寝たに違いない」
アス・トケインという女性はの一番の特徴は、寝るという意志を持って目を閉じた瞬間、3秒で寝ることだった。
二人が席から起き上がると、何か異変を感じたのか、体を起こそうとするクラインを裾をシエルがギュッと掴んだ。
「どういう下心なの?」
「そういうお前たちはどういう下心なんだ?」
「私たちは純粋にアスと寝ているだけで、下心はない」
「それが間違っていると思ったことはないのか?一度も?」
「そいつらと同じになったお前はどうなんだ?」
「私には彼女の評判など重要ではないが、貴族の世界で女性の評判というものがどれほど重要な問題なのか、あなたには分からないと思う」
「私もアスの評判なんか気にしない。どうせ彼女は私と結婚するのだから」
「大魔法使いの結婚は禁止されているのではないのか?」
「大魔法使いは法則を作る存在だ。私が望むなら、それが法だ」
「だから戦場であんなことが起こったのか」
おそらく、クラインが思う存分嘲笑う顔で話していたら、シエルもそれほど怒らなかっただろう。
しかし、クラインはこの上なく端正で淡々とした顔でシエルの痛いところを容赦なく突き刺してきた。
まだシエルの夢の中では、その炎と血と悲鳴が満ちた戦場が見えていた。
死んだ師匠と死んだ兵士たちが交互に彼の眠りを阻止してくるのだ。
そして、その悪夢の一軸にはクラインもいた。
「お前にそんなことを言える権利があるのか?」
「命令不服従者。あなたのおかげで失った私の兵士たちを今でも覚えている」
シエルが振り回した最初の拳は、ミオが辛うじて阻止したが、その後は乱闘に近かった。
止めようとして突然巻き込まれたミオは、クラインとシエルの間に挟まれ、両方から殴られることに。
「ううん・・・」
アスの寝返りの音に3人とも動きを止めた。
お互いの足と腕が絡み合って、すぐに解くことも難しい状況だ。
アス・トケインは一度眠るとなかなか目が覚めない。
ミオとシエルは、それに期待をかけて息さえ我慢したまま、アスが再び静かになるのを待った。
「・・・みんな寝ないのですか?」
待つことは捨てられた。
思ったよりもアスの声ははっきりしているから。
「それが・・・」
「おやすみなさい」
「はい」
3人はごちゃごちゃ絡まった手足をほぐして床についた。
シエルは3秒数えた。
「魔法使いさん」
彼が起きあがろうとしているとき、アスは彼を呼んだ。
シエルは体に力を入れていた姿勢のまま固まった。
「おやすみなさい」
これはアスの過去の睡眠パターンにない例だ。
シエルは横になって瞬きだけして、しばらく時間が経ってから体を起こした。
今回は3秒よりはるかに多くの時間が経った後だ。
「魔法使いさん」
シエルは静かに床についた。
寝る状況ではないと思ったが、時間はすでに真夜中で、ミカエル王子の寝息が聞こえてくる。
聞きなれた柔らかい息遣い。
まもなくシエルとミカエル王子が同じ拍子で寝息をし始めた。
ミオは寝息を聞いた。
ようやくシエルが眠りについたのだ。
それより早くクラインが眠り、アスは実はシエルが思っていたよりはるかに早く寝ていた。
アスは目を閉じれば3秒で眠りにつき、途中で目が覚めることもなかったが、眠り自体は浅くて、周りに人の気配が感じられれば返事をするのだ。
しかし、本人が覚えていないその全ての答えは、かなり正気にふりをする寝言に過ぎない。
「アス」
ミオは小さくアスの名前を呼ぶ。
シエルは寝床に敏感なのに比べて眠りは深い方なので問題なかったが、今日初めて一緒に眠るクラインが心配で大きく呼ぶことはできなかった。
「アス」
最初より少し声を大きくして呼んでみたが、王子の乳母からの返事はない。
すっかり眠っているようだった。
周りより遅く寝て早く起きなければならない王子の護衛騎士は、ようやく安心して自分の上着を胸の上に引き上げて目を閉じる。
目を閉じて3秒で眠るって(笑)
シエルとクラインの仲は相変わらず最悪のまま。
巻き込まれているミオ卿が一番可哀想ですね。





