こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は135話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

135話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 誰が好き?
セサール・カジックは私に王妃宮の魔法陣を探し出せと言った。
必ずしもそのためだけではないが、私も魔法陣を探そうと思う。
その魔法陣が私の人生にどんな影響があるのか知りたいから。
探した方がいいという直感がある。
私の周りで最も怪しい存在だが、セサールがくれたブレスレットの魔力感知射程距離がどの程度なのか分からない。
秘密の部屋は3階を通じて上がっていたので、3階の廊下を行ったり来たりしてみればブレスレットが反応すると思ったが、何の知らせもなかった。
<脱出記>によれば、魔法陣は王妃の実家を没落させる道具の一つとして使われたそうだ。
「魔法使いさん、魔法陣の入口はどこですか?」
「気になりますか?」
「はい!」
「教えたら私に惚れますか?」
シエルは明るかった。
彼はいつも明るい。
人生は本当に自力救済だ。
人生に王子と騎士はおらず、魔法使いも役に立たない。
「アス、君がこの事実を喜ぶかどうか分からないけど・・・」
「あまり良くない予感がするんだけど、何でしょうか?」
「王子様が・・・」
「もう聞きません。知りたくなくなりました」
「王子様が今朝椅子を握って立ち上がったと」
ああ、神よ。
信じはしないが神よ。
なぜ私にこんな試練を与えるのでしょうか。
「じゃあ、すぐに一人で歩けるのですね」
「うん、ほんの数秒ぐらいだったけど一人で立ってたから・・・」
「普通、生後1年前後で歩くって聞きましたが、発育が早すぎるのでは?」
「王子様だから早いみたいだね」
私はまだ心の準備ができていない。
災いを迎える準備ができていない。
今も一人で這い回りながら度々いなくなる王子が立ち上がると災いの範囲が広がる。
王室は一体いつ頃王子に使う人材を増員するつもりなのか分からない。
私が王様なら、もう王子様に家庭教師一人つけて英才教育を始めるよ、本当に。
アンナがいつの間にか汚くなった王子の手を拭いてあげていた。
横になっているときは穏やかだが、歩き始めると汚れる速度と頻度が以前とは比べ物にならない。
王子は手のひらが痒いのか、キャハハと笑って、私を見て唇を出してブ〜という表情を浮かべた。
王子は月齢が増えるにつれて表情が豊かになっている。
「王子様、その表情は何ですか?うん?」
ふっくらとした頬を痛くないようにツンツン刺すと、「ああ〜」と言いながら、私の指を握って口に咥えて吸い始める。
「ところでアス、あなたはあの魔法使いという人とカペラ公爵様の中で誰が最も好きなの?権力と未来を考えればカペラ公爵様が当然なのに、なんと言うか、私たちに身分に公爵家はちょっと負担でしょ?そういう面では魔法使いがいいと思うんだけど、その方はどのくらいの地位の魔法使いなの?」
「正直お二人ともプレッシャーでもあるけど、急にどうしたの?」
「急じゃないわ。あなたがセブの結婚式に男4人を連れて現れた時から皆気になっているわ。私はずいぶん前から気になってたし」
私は王子様の頬を指先で撫でる。
たった今、王子様は侍女たちの間でれっきとした男になった。
すごい、王子様。
1歳になる前から、大魔法使いと大陸最高の騎士と王子自身にとっては最高の騎士と肩を並べる大人として待遇されるなんて。
「それに・・・、今更、カペラ公爵様が王妃宮の宮殿に出入りするのを見て生じる疑問というか。一人暮らしをする立場としては正当な好奇心よ。あ、カペラ公爵様が来たわ」
「え!なんでこんな急に!」
「あなたへの訪問者たちは、いつ連絡を取ってくるのかしら?」
アンナは、持っていたおしぼりで丁寧に私の目やにを取ってくれた。
朝に顔を洗ったはずだが、アンナの反応を見ると自信がなくなってくる。
実は最近、自分が朝に顔をきちんと洗ったのか、髪はブラッシングして結んだのか確信ができない。
「私が時間を稼いであげるから、早く身支度しなさい。アス、あなたなら出来る!」
このように心強い友情が感じられる言葉もなかった。
私が化粧する時間を稼ぐと言ったアンナは、とても巧みで優しい。
けれど、クラインはそれよりも早かった。
最初はそれでもノックをして許諾を受けた後に入ってきたようだが、今はノックをして一呼吸程度休んだ後に許諾を待たず、すぐにドアを開けて入ってくる。
「アス、急に忙しくなってご無沙汰しております」
赤い髪の美男が綺麗な色の牡丹をいっぱいに抱えて入ってきた。
牡丹は美女に対する比喩ではなかったかしら?
牡丹が美男と幻想的な組み合わせであることが今になって分かった。
私の顔を綺麗に拭いてくれたアンナが一瞬、「わあ」と小さく感嘆するほど華麗で美しい組み合わせだ。
シエルは魔法陣の場所を把握してそうですよね。
ついに王子様が一人で立てるように。
アスの苦難はまだまだ続きそうです(汗)





