こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は140話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

140話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 新事実
「ただの質問なのですが、公爵様のお父様は何故あえて他の方の子供までいる方にプロポーズをしたのですか?他の未婚女性も多かったはずですが」
「父が戦場で大怪我をした後、なかなか回復せず、跡継ぎを見られず亡くなってしまうのではないかと急いだようです」
ロマンスを愛する私の心が世紀のロマンスストーリーが出てくることを期待したが、クラインは簡単に淡々と私の期待を裏切った。
「その時、お母様はすでに妊娠中だったので、数ヶ月待たされたはずなのに、他の方と急いで結婚された方がいいんじゃないですか?」
「母は本来、受胎が順調で有名な家門の出身で、当時出産が遠くない状態でした。いっそ数ヶ月待っていても、確実に跡継ぎを産むことができる男性を望んでいたようです」
カジック家の家系図にはセサールが彼の父の正式な妻との間に生まれた子供として記録されているのか、それともカペラ家に嫁いだクラインの母親が生母として記録されているのか気になる。
「カジックはその時には没落した家門だったので、母も父との結婚に不満はなかったはずです。結婚と恋愛は違うものですから。だから、その時までもカジック伯爵と結婚をしていない状態だったのでしょう」
この世界は、時々私にとって途方もなく現実的な話をする。
愛だけで結婚するのはメルヘンの世界であり、結婚は現実だと。
「それでも幼い子供を引き離して愛さない男に嫁いできたお母様の気持ちは少し楽ではなかったでしょうか?」
「アス、全ての母親が自分の全て子供を愛しているわけではありません」
どこかでよく耳にした話だ。
私は淡々と話し終えたクラインの横顔を眺める。
王妃がミカエル王子を愛していないように、クラインの母親も彼を愛していたのではないだろうか。
彼は私の知らない顔で自分の家系図を眺めていたが、これ以上得るもののない本棚を閉じてしまった。
薄い埃が立ち上がる。
「家風というものがあります。その家門の女性たちは決して軟弱でか弱い人々ではないですね」
しかし、当事者しか知らないことだ。
当事者間だとしても本人でなければ分からない話はいくらでもある。
たまに私も自分の心が分からないことがあるが、他人がどうしてまた別の人の心を知ることができるだろうか。
クラインの母親は恋人と生まれたばかりの自分の子供と強制的に別れた悲劇的な人かもしれないし、その息子になるクラインの考えのように、権勢を求めて恋人を蹴って去った野心に満ちた人なのかもしれない。
「アス、あなたは私の言葉を信じないのですね」
「いいえ、ただお母様を尊敬しているだけです」
母親と親しくなさそうだという話ができなくて適当に言い返すと、反語に聞こえたのか、クラインが笑った。
「私の言葉を信じてください、アス。あなたが私に嘘をついても、私は絶対にあなたに嘘をつきません」
何か語弊が感じられて私はぎこちなく笑う。
「その家門の女性たちは望むところは必ず持っています。アス、あなたは王妃のことをよく考えているようですが、その王妃さえもまだ幼い少女の頃に通った幼い貴族の少年を足蹴にしていたのですから」
「そんなはずがありません」
「なぜ信じないのか分かりません。社交界では有名な話ですよ」
あの王妃が?
そんな性格のある女性なら、今頃とっくにユルーゲルの髪の毛を掴んで裏庭に連れて行ったんじゃないかな。
あんなに静かに息の音も聞こえないように生きている王妃様が・・・。
ん?ちょっと待って?
「どうして公爵様のお母様の実家の話をしているのに王妃様の話が出てくるのですか!?」
クラインは少し困惑した表情を見せた。
「知りませんでしたか?王妃と私は従兄妹同士です。王妃の父が私の叔父になります」
はい、知りませんでした。
何故ならお二人は全然親しく見えないから。
前回のパーティーでも、まるで初対面のように見えましたが?
「私の母が早くに亡くなって以来、彼女と交流はありませんでしたので」
クラインが言い訳をする。
確かに考えてみると私も従兄妹同士を含む全ての親戚関係に交流はなかった
「それでも母方とそれほど往来がないのは難しいと思いますが?」
「家門の権勢が同等でなければ、親しく過ごすことは難しいものです」
優雅な弱肉強食の世界なのか、王妃の家門が名門家として扱われていることから、中央政界でそこまで影響力のある家柄ではないという設定があったようだ。
クラインと王妃は従兄妹だったのですね。
ここで新事実が判明しました。
今の王妃の現状をクラインはどう思っているのでしょうか?





