こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は146話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

146話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 君は何もできない
「ユルーゲル様、そんなことが楽になるとは言いません」
「魔塔で大魔法使いたちはそのように育った。恋人が死ぬたびに一緒に死ぬのが慢性的な問題だったんだ」
もしこの場にシエルがいたら、魔塔を壊してよかったと誉めたと思う。
単純に子供の時から感情を持たないように放置して育てると思っていたが、最初から馬鹿にする育児方針だとは知らなかった。
愛のために大魔法使いたちが死ぬのを心配だったとすれば、喪失を克服するためのケアを上手くすべきだったし、その感情そのものが分からないようにするということは一体どのように出てきた無知な発想なのか分からない。
「記録上では大魔法使いミカエル・クォーテリンから大魔法使いたちは恋人が死んだら自ら心臓を抜いて死んだ。不思議じゃない?愛のせいで死にながらその愛を感じた心臓を自分の中に残したがらないということ?子供を置いても気兼ねなく死ぬということも」
私と彼らが生きてきた世界が違うからなのか、考えと感情なしに生きるのが楽な人生なのか、よく分からなかった。
ただ、誰かがすでに道を明示し、ついていくだけの人生なら、少し楽かもしれないという気はする。
私は地図上の人生を生きたかった。
自分がどこにいて、どこに行けばいいのか、すでに方向が提示された人生なら迷わず、悩まずに歩いていけそうだ。
それは確かに楽だろう。
「私はただ彼が何も気にせず、何もせず、大魔法使いという職務に忠実であってほしい。何もしないで大人しくすること。私が望むのはそれだけだ。悪いことじゃないだろ?」
しかし、シエルに何も考えずに何も感じない人生が彼にとって楽で正しいことだから、その道を行けと言ったら、彼はその人生を選択するのだろうか?
違うだろう。
シエルは既に魔塔を壊すことで、彼自身が感じて考える人生を選択したのだから。
勇敢に。何を計画していてシエルを片付ける必要があるの?
「ところでユルーゲル様、私は不安なのです」
「うん?」
「この話をここまで親切にしてくださる理由は何でしょうか?」
なぜなら、さっきから証拠隠滅という単語が頭の中で踊っている。
ユルーゲルは笑いながら私の髪を離した。
しかし、離す直前にもう一度引っ張ってくる。
私の体が少し揺れるほど髪を引っ張った後、離した彼は親切に撫でて整理してくれることも忘れなかった。
私を投げ出したい気持ちと完全に置きたい気持ちが混在する人のようだ。
「私は君のことがかなり好きだよ。見てるだけでも本当に面白いから」
「・・・」
「君は何もできないよ」
少なくともシエルに伝えることはできると思うけど・・・。
ユルーゲルはしばらく考えた後、もう一度言った。
「うん、君は何もできない」
そんな呪いのような言葉を行って、ユルーゲルが私の肩を押す。
まるで、もう行ってもいいと言うように。
私はユルーゲルから十分に離れるまで背を向けることさえできなかった。
<脱出記>のユルーゲルは、あまりにも完全に善良な人だったが、私が直接経験したユルーゲルはもう分からない。
ユルーゲルが何を狙って何を考えているのか、それが分からなかった。
きっと目的はあるはずなのに・・・。
何の目的もなく、ただ面白さのために行動していると考えると鳥肌が立つ。
理由のない悪意ほど恐ろしいものはない。
念の為ユルーゲルと通った道は避けた。
誰かが追いかけてくるわけでもないのに、まるで追いかけてくるような気がする。
実はそうかもしれない。
微弱な私に何が出来るのだろうか?
長く走らなくても私の体力は限界に達した。
私に5分だけでも全力疾走する体力があればいいのに。
そう考えている時、誰かと激しくぶつかった。
「あ、あの、すみません。私が急いで走っていたから___」
「アストリッド?」
いつ聞いても背筋が痺れるほど良い声。
私をアストリッドと呼ぶのは一人だけだ。
そう、王妃宮を訪れるに値する人はクラインだけではない。
でも、今彼に会いたくなかった。
「ご主人様、どうしたのですか?」
今日見たくない顔に、私は意識的にニッコリ笑う。
セサールは驚いた顔でしばらく私を見て眉をひそめた。
「杖」
「え?」
「杖を拾ってきなさい」
彼があご先で指したところを見ると、セサールがいつも持ち歩いている杖が落ちている。
機械的に立ち上がって、私は杖を拾ってセサールに差し出した。
彼は何も言わずに杖を受け取って立ち上がる。
「どこに向かっている?」
「逃げているところでした」
セサールは理解できない表情で私の話を聞き、私が走ってきた方向に視線を向けた。
ユルーゲルが私を追いかけてくることはないようだ。
もしユルーゲルや彼が準備した人が本当に私を傷つけようと追いかけてきていたら、彼は私を守ってくれるのだろうか?
相変わらず不気味なユルーゲル。
大魔法使いとユルーゲルの関係性も気になるところです。





