こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は156話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

156話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ファーストキス
クライン・カペラ。
クラインを考える。
実は思いつくことはあまりない。
空気は暖かく、クラインは私が目を覚ますのを待って口づけした。
唇は乾いていて、周りが静かで耳を傾けていると、彼のまつ毛の動く音が聞こえそうだ。
流れてきたクラインの赤い髪が私の目元に触れて、瞬きするたびに揺れる赤い光は、まるで夕焼けの真ん中にあるようだった。
私は息をするのも忘れて、心臓もしばらく止まったような気持ちに。
心臓の音も聞こえない。
すべてが静かな中で、チョコレートの匂いがするだけ。
この世界での私のファーストキスの思い出は、そんなものとして残ることになった。
暖かくて静かな空気、クラインのまつ毛、赤い髪、そしてチョコレートの甘い香り。
「アスさん、聞いてますか?」
「あ、ちょっと居眠りしてました」
「真昼なのですが」
「先生とはいつも夜明けに会っていたら習慣になったようです」
セヤは過ぎ去った春のように笑って、もう私のせいにしなかった。
彼は見慣れた赤いペンを持って採点を始める。
このまま連絡が途絶えた知人になるのかと思う時点で、「ご無沙汰しております」と一言言って現れたセヤは、あまりにも平然として自然だった。
私も負けられないので、熱心に親しく接している。
「びっくりですね」
「何がですか?」
「アスさんには習慣的に間違っている部分がありましたが、今日は一つも間違っていません」
そうかな?
いつも通りだと思うんだけど。
セヤが私に返してくれた答案用紙には、赤色で大きく100という点数が書かれていた。
「このままいけば、これ以上教えることはないと思います」
大変な褒め言葉だ。
確かに、何ヶ月も同じことを教えるセヤも元気が出たはず。
私たちの授業は最初は進度が速かったが、私が同じことを何ヶ月も間違えてから全く数まなかった。
「私ももうアスさんに専念できなかったところですが、良かったです」
「辞められるのですか?」
侍女長のお姉さんがそれを許したのか、すごく興味深いんだけど?
私はセヤが王妃に片想いしていることを知っている。
そして、セヤは私が知っていることを知っている。
しかし、私たちは言えないことを一つ二つ持っているが、大人しく一度もそのことを口にせず、何事もなかった人々のように授業をした。
改めてそれが問題になったわけではないはずなのに、そのために辞めようとするのなら驚きだろう。
しかし、セヤは首を横に振った。
「帝国に使いを送ることで忙し過ぎて、カペラ公爵が国王殿下にすごく文句を言っているそうです」
彼が堂々とため息をつく。
「ユルーゲル様が病気になってから、殿下はとても敏感になりました」
「病名は何と言いますか?」
「医者にも見せないそうです」
それはちょっと怪しいんじゃない?
病気の人が医者を避けるのは、病名を知っているか隠さなければならない時だけだ。
それとも両方とも該当するか。
ユルーゲルをあれほど大切にし、愛するエバンスが、このように長い間彼を医者に見せなかったことは何か非常に疑わしい。
「殿下の気持ちも理解できます。いくら帝国の皇后がブラックドラゴンに愛される人だとしても、羅海征服のことに彼女が口出しするところではありません。まず無礼に他国のことに異議を申し立てたので、殿下が我慢できず対応するに値しました。ちょっと酷かったんですけどね」
正確にエバンスが何をしたのか分からないが、セヤが酷いと言うほどなら、相当に酷いことをしたようだ。
「公爵は殿下が戦争を起こしたがっているようだと言いました」
<脱出記>ではそれほど大きな戦争と書かれてなかったと思うけど。
「それ以外に他の理由があるわけではないのでしょう?」
私の王妃への片想いがバレたからとか。
「王子様の教育官を選ぶという知らせを聞いていませんか?」
「初めて聞きました。それに選ばれたのですか?」
「まだ確定したわけではありません。それでも競争率が激しい席ではなかったことは告白します」
自分で志願したんだ。
床をぐるぐる這っている王子を振り返る。
ミカエル王子は他の人を愛して護衛をすることになる騎士と、また王子ではない他の人を愛して彼を教える師匠を持つようになったわけだ。
それでも大丈夫。
そうやって始まる愛もあるのだから。
私の母方の祖母は自分の娘が産んだ子供だから私を愛し、私の祖父も息子の娘だから私を愛した。
一目でその人だからする愛でなくてもいい。
そのように移っていく愛もある。
私は<脱出記>の中の王子を思い出そうと努力した。
しかし、ストーリー進行も覚えていない私の頭では無理だ。
少年になった王子は明るく軽快な感じだった気がする。
だから王子は愛されるだろう。
クラインのキスはかなり衝撃的だったようですね。
そして久しぶりにセヤと再会。
セヤが王子の教育係になれば、王妃との接触も増えるはず。






