こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は166話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

166話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 公爵との時間②
クラインの足取りが速い。
羅海の王族をもっと見たいが、断固として私を導いていくクラインのエスコートが早くて最後まで彼を見ることができなかった。
しかし、私が首を回してい彼を見ている間は、羅海の王族も私を見ていた。
ユルーゲルは、彼を何と呼ぶのだろうか?
「もしかしてユルーゲル様が嫌いですか?」
「好きではありません」
人の心というものは好き、嫌いに分かれるわけではないので、その間にはグレーゾーンがある。
しかし、クラインの答えはそのグレーゾーンにあるのではなく、「嫌い」側にもっと近い感じだった。
不思議だね。
<脱出記>におけるユルーゲルの存在は絶対線に近いものだった。
彼はみんなに愛される存在だ。
「どうしてですか?」
私の質問が十分慎重に聞こえることを願う。
従姉妹の王妃がユルーゲルによって待遇されず枯れていく花のように暮らしているから?
それにしても二人はあまり親しくなさそうだけど。
クラインにはイディカ・カジックがいたから読者が予想したようにエバンスを愛したわけでもなかったのに、なぜユルーゲルを嫌うのだろうか?
「私には彼が人間のように見えません」
「どんな部分がですか?」
「匂いと気配と顔、すべてが人のように見えません」
すごく嫌いなんだね。
それはユルーゲルの存在自体が嫌だということなんだけど。
「アス」
クラインは、もうユルーゲルの話をしたくないかのように私を引き寄せて頬にキスをした。
今クラインを見ると、水を探した旅人のような顔をしているので見上げることができない。
「あなたに言いたいことがあります」
まだ唇が触れていて、唇と息遣いのため額が痒い。
「再び戦争が始まるようです」
彼は朗読するように戦争を話した。
驚きはしない。
<脱出記>の世界は常に戦争中であり、死者も多い小説だ。
王宮は比較的平和な方だけど、作品中ずっと戦争中だったのでクラインの言葉は今更でもなかった。
「公爵も参戦するのですか?」
クラインの顔を見たいが、彼は私が動くたびに柔らかいが断固として抑える。
なぜだろうか、彼は今あまり私の顔を見たがらないようだ。
「ミオ・ゾディアックを鍛えています。急いでいるときは彼を盾にしてください。魔法使いもあまり有用な人物ではありませんが、それでもそばに置けば役に立つでしょう」
シエルが大嫌いだということは知っていたが、それでも大魔法使いなのに、彼に対する評価もやはり厳しい。
「公爵様」
腕まで抱かれて不便だったが、なんとか体を捻って彼の背中を抱きしめる。
「どうして戻れない人のように仰るのですか?」
その直後、クラインが私を抱きしめた。
頭上から彼が隠したいため息が漏れる。
「数え切れない戦場に出場しましたが、その中に死を考えていない場所はありませんでした」
「怖いですか?」
「死が怖いわけではありません」
「それでは何が怖いのですか?」
クラインは返事もなく私を抱きしめた腕に力を入れて頭を埋める。
この世界でも人々は笑い、愛し、死んだり、偉大な人も恐怖を感じる。
今更の悟りだ。
そうなんだ、彼も怖いものがある人なんだ。
それが遅いノックのように私の心に響いた。
彼も恐怖を感じるんだ、私と同じように。
私も死ぬのは怖い。
怪我をするのが怖くて、愛されないか怖くて、愛を失うか怖い。
死ぬのが怖くて、実は生きるのも怖い。
こんな恐怖をクラインも知っているの?
それなら彼を愛してもいいんじゃないかな?
体の中を転がっていた石がついに溶けて流れ落ちるような奇妙な感情。
彼の顔を見たかったが、このように抱かれたままでは赤い髪しか見えない。
「今度の戦争は、どことするのですか?」
「帝国と戦争をすることになりそうです。止めようとしましたが、ユルーゲルが殿下を勧めたそうです」
ああ、帝国。
クラインは帝国を心配していた。
帝国は大きな国だ。
そこにはクラインほど強いソードマスターが何人もいて、さらにはブラックドラゴンもいる。
だから、いくらクラインが強いとしても、帝国を相手に羅海のような圧勝を確信することはできないだろう。
不安だろうか。
確定していない未来が不安で怖いかもしれない。
選択できない未来はいつも怖い。
私はクラインの肩にあごを乗せ、彼の背中を軽く叩きながら言った。
「大丈夫です。公爵様は無事です」
「死が怖いわけではありません。私の敗北が怖いのです。私が負けたら・・・」
その後は聞こえず、私を抱きしめる手だけが強くなる。
まあ、それはそれじゃないかな?
クラインのような人の敗北は、他の未来を約束できないように死に繋がるものだ。
しかし、彼の未来は保障されている。
<脱出記>で彼は死ななかった。
彼は王子が一人で走り回る年齢まで生きていたから。
戦争が始まるようです。
しかも相手は格上らしく・・・。
なぜユルーゲルはエバンスを唆したのでしょうか?
小説では死なないと書かれていますが、それでもクラインの安否が気になりますね。







