こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は21話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサル・カジック:伯爵。

21話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 王妃宮の状況
「なるほど。それでは、みんな彼女はいますか?」
王妃宮には王子関連の人物の数が次第に増えている。
王子が幼く王子宮として独立することは不可能だが、今後も王子に必要な人員はますます増えるだろう。
王子の護衛騎士が4人増えたことに、メイド長はあまり好ましく思っていなかった。
メイド長に3人の騎士の入居を告げて帰ると、部屋の片隅でミオ卿が3人に何かを教えていた。
心温まる光景にほっこりする。
王子のオムツを取り替えているエリーに囁いた。
「優先権をあげるね。誰にする?3人ともフリーって言ってたよ」
「私は年下が好み。アンナは?」
「私はハンサムでお金持ちで体格の良い人が好き」
それは厳しい条件だろう。
しかし、考えてみたらアンナは一度も私に男を紹介してくれと言っていない。
自力で見つけるつもりらしい。
暇になるたびに、クラインの事を考えようとするが、それは容易ではなかった。
「アス」と「クライン」の間には私の知らない過去がある。
彼は「アス」を守りたがっていたし、大切に思っているようだ。
『あなたは大切な・・・』
続く言葉は何だったのだろうか?
最初は「アス」が異母妹ではないかと期待したが、話しているうちに血縁の感じには思えなかった。
じゃあ友達?
それも感じない。
じゃあアスを追い出したという人は誰?
考えれば考えるほど、昨日の会話には異常な点が多かった。
私はを水から拾ってくれたのは状況的にクラインだよね?
次に会ったら、私は記憶喪失という言葉を使った方が良いかもしれない。
- ファイト?
ミオ卿のノウハウが伝わったのか、3人の騎士が自分たちだけで何かの順番を決めようとしていた。
エリーは哺乳瓶を消毒しに行き、アンナは王子の服を片付けていた。
ミオ卿も退き、日の当たる窓際に立って、騎士たちを眺めていた。
そんなのどかな風景。
「いいですね」
「別に」
「人が増えれば仕事も減ります」
「人が多くなって生じる問題もある」
「気にしすぎてもダメですよ」
「ああ・・・、剣の訓練をする時間は増えるからな」
そう話すミオ卿は、かなり機嫌が良さそうに見えた。
良かった、良かった。
最近の彼はとても落ち込んでいたので、一緒にいると気を使って私まで疲れていたのだ。
一緒に働いていた会社の人の中にもそんな気分屋が一人いた。
「ミオさんもそろそろ休めますね」
そう言うと、彼は私を見て笑った。
笑った?と思う時には、すでに笑った痕跡は残っていなかったけど。
「私も休暇を申請してみようかな?」
ミオ卿はその日に休暇を申請して、祭りの最後の日に休暇を取ってきた。
王妃宮に入って以来、一度も外出したことがないミオ卿が、朝早くから王妃宮を出るのを窓辺で見ていたら、なぜか涙が出そうになった。
引きこもりのリハビリを見るような気持ちだ。
その感動は夕方帰ってきた彼の姿を見るまで続いた。
「アス、行ってらっしゃい。ファイト!」
「私とエリーが王子様をよく見ているから。ミオ今日もファイトです!」
そのファイトの意味が何なのか私に説明して欲しい。
二人とは約束していたのか、ミオ卿は平然とした態度で二人と挨拶を交わした。
訪問に出る直前にミオ卿が二人の手のひらにいくつかの銀貨を握らせていた意味は?
- 夜市
トンネルを抜けると、そこは雪国ではなく夜市だった。
夜の都会は昼とは違った活気に満ちている。
初日の昼も人は多かったけど、夜はさらに盛り上がってお祭りムードだった。
「ミオさん、ちょっと」
「走るな、どうせ人出が多いから走れない」
「あれが見えますか?興味ありませんか?」
「行っても大したことないと思うが」
「大したことないのを見るのが夜市です」
シャボン玉が上がる周辺には、すでに多くの人が集まっており、それほど遠くない距離にもかかわらず、辿り着くには多くの時間と努力が必要だった。
何気なく飛んでいくシャボン玉に向かって手を出してみたが、私の手からは遠くて届かない。
ミオ卿が代わりに手を伸ばしたが、触れた途端にシャボン玉が破裂した。
(恥ずかしがるかな?)
ちらっと見てみるが、彼の表情に変化はなかった。
恥ずかしがっていたら、からかおうと思ってたのに。
「ミオさん、名ばかりの夜市だけど、ここは奴隷市場なんてないの?」
「終戦を称える祭りで、そんな不法なものがあると思うのか?」
「じゃあ、何か地下世界の競売は?」
「お前は夜市に変な幻想を抱きすぎだ」
何か世界を変える魔法のアーティファクトとかがあれば面白いのに。
この世界は健全すぎる。



