こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は25話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサル・カジック:伯爵。

25話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- クラインとの関係
クラインに招待状を送るときは何も考えていなかったけど、彼からの返事を確認したら、急に緊張して吐きそうになった。
(あの夜は暗かったから、互いの表情を見れなかったし、彼も突発的状況だったので、多くのことを察する余力がなかったはず)
でも、今度会うのは明るい昼間。
クラインが私の違和感に気づかないことがあるのだろうか?
異母妹級の血縁関係はなくても、彼にとってアスは意味のない人ではない。
意味のない人に花を持って訪問する理由などないのだから。
じゃあ、もしかして別れた元彼女?
どんな状況を想定しても、吐きそうな気持ちが強くなるだけ。
クラインの口から「お前は誰だ」という答えしか思い浮かばない。
最悪、拷問を受けてからの処刑ルートもあり得る。
あの日はもっと彼と話すべきだった。
それなのに・・・。
この国はどうして王妃宮の侍女を選ぶのに履歴書を受け取らないの?
「アス・トケイン」に関する情報を得る手段は一つもなかった。
- クラインの訪問日
「ねぇエリー、唇が赤すぎない?」
クラインが来ることになった日。
普段はあまり化粧をしないエリーが印象的な赤い口紅をつけていた。
アンナも綺麗なアンナに。
「何言ってるの、アス?伯爵様の指揮下でカッコいい騎士がいたら、私たちに紹介してくれるかもしれないじゃない?」
「そうよ。あの伯爵様、ハンサムだったよ。ちょっと怖かったけど」
どんな風に怖かったのか、私に教えて欲しい。
未だに彼とどう接すればいいのか困っている。
本当に記憶喪失になったと言えばいいだろうか?
口の中がカラカラに乾く。
ほんの少し早い時間に、クラインは来た。
「王子様は今日もお休みですか?」
今日の彼は白いカーネーションを持ってきた。
この男は花の好みが白い花のようだ。
ははは、伯爵様は清純な女性がお好きのようね。
王妃宮にそんな女はいない。
だから帰って。
「ええ、伯爵様。王子様は、たった今眠ってしまったので・・・」
そして気づく。
この職場はプライバシーの保証が全くない場所だという事を。
私が記憶喪失だと話すことは難しいでしょう。
「それではアス、王子様が目を覚めるまで一緒に散歩しませんか?」
クラインが手を差し出して言った。
一瞬だけデジャヴのように感じる。
モジモジしながら手を差し出すと、彼が手を繋いできた。
その瞬間、これまでの悩みとは完全に違う感覚に陥る。
震えたくもなく、怖がられたくもないという、そんな思い。
不安だった心臓が、ゆっくりと自分のリズムを取り戻す。
出かける前に、クラインはミオ卿に視線を向けた。
ミオ卿もクラインの視線を避けない。
私がクラインの手を引かなかったら、ずっと二人は睨み合ってたかもしれない。
- 恋人?
「あの日は伯爵様が助けてくださったのですよね?ありがとうございます」
とりあえず、無難なテーマから始めた。
「昔はそう呼ばなかったですよね?」
無難なくせに地雷が埋まっていた!
大丈夫、私は社会生活を経験している。
臨機応変に対応できるはずよ。
「あの時とでは状況が違いますから」
「何も変わっていません」
「多くが違います、伯爵様」
クラインの表情を見ると、まるで私が弱い者いじめをしているようで気分が良くない。
この世界を何も知らない私が弱者なのに・・・。
「なぜここにいらっしゃったのですか?返事もありませんでしたし」
「そうですね。人生が流れるままに来てみたら、ここに着いたとしか言いようがありません」
彼は「アス」と、どんな関係なのだろうか?
「アス」は彼をどう思っていたのだろう。
「アス」が持っていた万年筆に刻まれたイニシャル「C.K」
悩みは多いけど、私は他の事を考えた。
クライン・カペラは王妃の敵でもなければ味方でもない。
「脱出記」に影響を及ぼすほどの人物でもない。
これだけは明確。
私の人生には彼がいない。
「私は王子様の乳母で、伯爵様は王子様の後見人です。良くも悪くも、頻繁に出くわすと思うので、私は曖昧なことを望みません。ここで終わらせたいのです」
そう言いながら、私は接客業で培った営業スマイルを浮かべる。
「私にはそんなことは出来ません」
「伯爵様」
「私があなたにそうしたように、私もあなたがそうだと思っていたのですが、そうでは亡くなったようですね・・・。そうだとしても、私はあなたを離せません」
クラインの熱気溢れる瞳に驚き、思わず一歩後退した。
これはまさか私が望んでいたあれかな?
「アス」とクラインの関係は、隠された恋人なの?
凄いわ、「アス」は平民だったはずなのに、そんなに勇敢な関係?
しかし、私は良心にもとづいて、もう一度睨むことにした。
「伯爵様、やめてください。また前のように戻りましょう。ずっと昔のように。初めて出会ったときのように」
正直に言って。少しは心が揺らいでいる。
私の異世界での最大のロマンは「愛」
それも本当の愛。
クラインはこの国の英雄であり、大陸最強の人物。
そんな彼を手放すのは勿体ないと思うけど・・・。
「それは出来ない。あなたはたった一つ、私の大事な形見なのですから」




