メイドとして生き残ります

メイドとして生き残ります【28話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。

今回は28をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【メイドとして生き残ります】まとめ こんにちは、ピッコです。 「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!

国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。

王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?

アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。

ミカエル:王子。

ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。

エバンス:若くて強い王。

ミナ:アスのルームメイト。

アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。

ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。

スサ:メイド長。

セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。

クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。

シエル:大魔法使い。

セサル・カジック:伯爵。

【メイドとして生き残ります】まとめ こんにちは、ピッコです。 「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

28話 ネタバレ

メイドとして生き残ります【27話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。 今回は27話をまとめました...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 凶暴な紫色の瞳

喉が眠いというより、声帯が張り裂けそうな痛みが先?

それとも、本と椅子が床に倒れるのが先?

うつ伏せに眠っていた人は、怪物のような速さで体を起こし、私の首を肘で押しのけて本棚に押した。

一瞬の事で、相手の動きをきちんと見ることも出来ないまま。

鶏の首を捻った時、こんな音がするのだろうか?

急な動きに驚き、そして恐ろしかった。

押さえつけられた首と背中がとても痛い。

息をすることが出来ず苦しかった。

しかし、何よりも怖かったのは、私の目の前に突きつけられた動物のような紫色の瞳。

その目を見た瞬間、これが「狂った人の目」だと分かった。

凶暴な紫色の瞳には、怯えながら苦しんでいる私の顔が映っている。

どうして私が?

相手が私の喉を腕で押さえつけているので、声が出せない。

死ぬかもしれない。

死ぬ。

必死に全身をもがきながら首を絞めている手を掻きむしる。

私に出来ることは、腕を爪で引っ掻く程度だ。

腕力差とはこういう事だったのか。

悔しくて涙が出る。

このままでは大声を出せずに死にそうなので、片足を男に向かって突き出した。

すると、すぐに首を絞めていた腕の力が抜ける。

男を押しのけて横へ転がり、呼吸をした。

呼吸をしながらも、男からは目を離さずに逃げるタイミングを図る。

 



 

  • 図書館の変態

いつの間にか男は、さっきとは別人のように殺伐とした目つきが消えていて、慌てていたように見えた。

まるで情緒不安定な人のように振る舞っている。

「あ・・・、僕・・・。すみません!」

男はそう言って逃げ出した!

人の首を絞めておいて謝るだけ!?

死ななければいいの!?

この新種の変態プレーは何だったのだろうか?

分からない・・・。

追いかけたいが、男は既に遠くへ行ったし、私の体は動かなかった。

男が逃げてすぐに、足の力が抜けて床に座り込む。

泣かないように最善を尽くして我慢しているのに・・・。

泣きなさいという声が、頭の中で響き渡る。

しばらく経ってから、やっと貸し出し帳簿に記入して外に出た。

司書に「図書館の隅に人の首を絞める変態がいた」と言ってあげるべきか悩んだ末、やめた。

変態に襲われた女性と注目されたくないし、早く忘れたかったから。

外はまだ真昼だ。

手を額に上げて日光を遮り、空を見上げながらため息を吐く。

こうしているからといって砂時計の砂は止まらない。

足の裏は痺れているが、走るのには問題ない。

本を脇に抱えて、再び全力疾走を始めた。

 



 

  • ミルクの匂い

「1時間半。ピッタリね、アス」

最後の砂が落ちた瞬間に、アンナがそう告げた。

なんで王子の部屋は4階にあるのだろうか?

途中からの記憶が途切れ途切れだ。

借りてきた本はセヤに一緒に読んでもらおう。

ちょっと待って、いいアイディアが浮かんでくる。

一緒に本を読みながら勉強をすれば、知りたい子育て情報を得られるのでは?

セヤも王子様の面倒を見ることが出来るようになるのでは?

もちろん、彼は公務員であり、本人も忙しいのは十分承知しているが、30分くらいなら。

「でも、アス。あなたの首どうしたの?痣が出来てるみたいだけど」

横になったまま喉を撫でる。

男に押さえつけられた跡が残っているようだ。

「ねえ、図書館で変態に会ったよ」

「え?神聖な図書館に変態が出たの!?」

「その首、変態が殴ったの?こっちに来て、薬を塗らないと!いや、消毒が先ね!」

話が終わる前に、エリーとアンナが大声を出して、私の体をあちこち見回した。

「ふふ・・・」

「アス!笑ってる場合じゃないわよ。首以外に怪我したところはないの?私たちが驚いた時に飲む薬は?」

「ない。ここには救急箱も何もないわ」

「アス、あなたの部屋には何かないの?」

「ちょっと待て!俺の部屋にならいい薬がある。傷跡の残らない薬が。誰か一緒に来てくれ」

アンナが私の部屋に入ろうとして叫びそうになる。

ミオ卿の狙い通り、アンナは私に王子を抱かせて、彼について行った。

私が知っている限り、ミオ卿は自分の部屋を着替え程度にしか使っていないはずだが。

小さな赤ちゃんは温かくて、柔らかくて、ミルクの匂いがする。

気のせいか、痣のある喉も痛くない気がする。

実はお母さんに言いたい事があった。

お母さん、私こういうことがあって怪我したの。

私、痛い。

私、怖かった。

 



 

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