メイドとして生き残ります

メイドとして生き残ります【33話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。

今回は33をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【メイドとして生き残ります】まとめ こんにちは、ピッコです。 「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!

国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。

王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?

アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。

ミカエル:王子。

ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。

エバンス:若くて強い王。

ミナ:アスのルームメイト。

アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。

ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。

スサ:メイド長。

セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。

クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。

シエル:大魔法使い。

セサル・カジック:伯爵。

【メイドとして生き残ります】まとめ こんにちは、ピッコです。 「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

33話 ネタバレ

メイドとして生き残ります【32話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。 今回は32話をまとめました...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 石を投げてみた

ユルーゲルが戻ってから、私は再び靴紐をギュッと結ぶ。

伯爵夫人とユルーゲルの訪問でいつもより遅れたが、むしろこっちの方がいいかもしれない。

私の来る時間を把握したシエルが、私のいない時間を狙っているかもしれないからだ。

実際、彼は怖い。

二度遭遇した今でも、彼は怖いままだ。

PTSDがどのような様相と症状で進行するのか分からないが、すぐに好転することはないだろう。

アンナが砂時計を回すと同時に走り出す。

いつものように直線コースに近い道を走った。

もしシエルが私の行く時間を避けているのなら、今日上手くいけば会えるかもしれない。

殺されるかもしれない大魔法使いになぜこんなに執着するのか、私にもよく分からない。

接触しないことが最も安全なはずなのに、彼を見つけ出したくなる。

一目惚れ?

そんなはずがない。

ひょっとしたら彼が私という出現のきっかけなのかもしれないから。

もし彼に王宮を去らせたら、ユルーゲルの会わなければ、ユルーゲルを愛していなかったら・・・。

何か変わるのかな?

図書館に向かう途中の低い丘で足を止める。

何かが見える。

それは芝生の上で横たわっているシエルの姿だった。

辺りを見回して、ちょうどいい小石を見つけた。

今回の石も消すことが出来るのだろうか?

すごく楽しみ。

当たったら痛いと思うから、彼の太ももに狙いを定めて投げた。

小石は勢いよく飛んでいき、彼の太ももに刺さる!

「痛っ!」

なんと、まさかの別人?

石に当たった人はすぐに起き上がり、私は逃げるタイミングを失った。

何だ、やっぱり大魔法使いじゃん。

彼は私を見つけてかなり怒った表情を浮かべていた。

「またあなたですか?」

「こんにちは」

「図書館で寝てはいけないと言いましたよね?今回は図書館じゃないのに、一体どうして私にこんなことを?」

シエルはしきりに石に当たった太ももを撫でていた。

私にも申し訳ない気持ちはある。

それでも首を絞めたことを許すわけではない。

「次の機会にご褒美をすると言っていましたが、ご無沙汰しております」

「ああ、そうですか。補償いたします。いくら払えばいいのですか?」

「どれくらい貰えますか?私お金が必要なので」

シエルの表情が曇る。

「冗談です」

彼と私の距離は5歩くらい。

芝生の上にそのまま腰を下ろした。

「ご褒美として魔法使いにお願いがあるのですが」

「仰ってください。できる限りお聞きしますので。その後は、私に関わらないでください」

強いて言うなら、それは私の台詞なのだけど・・・。

 



 

  • 王宮にいる理由

「王宮を出てほしいのですが」

シエルは何も答えなかった。

その反応は予想済みだ。

もし彼が王宮を離れることができたら、すぐに出ていただろう。

それでもここに残っているのは、彼にも仕方がない理由があるのだろう。

図書館の近くをウロウロしているのは関係があるのかもしれない。

「なぜ王宮にいらっしゃるのですか?領地にお帰りになられてもいいじゃないですか?」

「ここが一番安全なので」

「この世であなたを脅かすような存在はいないでしょう?」

「ここには他の魔法使い、騎士、カペラ伯爵もいますので」

幸いにも彼は今日は逃げようとしないのか、私の隣に座った。

「魔法使い様とカペラ伯爵様がケンカをしたら、どちらが勝つのですか?」

ふと気になって、一本の草をもぎ取りながら彼に聞いた。

以前にクラインに聞いたこともあるが、彼とシエルの考えが同じかどうか気になる。

「私が正気である以上は私だ」

クラインが勝つということね。

今の彼は正気ではない。

魔法使いが自分を統制できないのは、論文を書く大学生が文字を読めなくなったのと同じようなものだ。

「とにかく魔法使い様、私の要求条件はそれですよ。王宮から出て行ってください。領地に行こうが、どの田舎に行こうが構いません。私を殺そうとした補償として、私が求めているのはそれだけです」

「受け入れられないので、妥協案を求めます」

「ほとんどの魔法使いは王宮にいることをもどかしく思っていると聞いたのですが?」

王宮には代々受け継がれている古代魔法がかかっていて、魔法使いたちはそれを煩わしいと感じているそうだ。

「私は大魔法使いです。精神が曇らない限り、どの場所でも私の障害にはならない」

「とにかくそうなんです。私は適当に稼ぐだけ稼いでいるので、お金の保証は求めていません。魔法使い様が去って行ってほしいのです」

稼ぐだけ稼いでいるのは私の希望事項。

私生活なしに働いているので、お金はたくさん貰わないと。

「あえて私が去らなければいけない理由が、お嬢さんにあるのですか?」

「はい。通りすがりに首を絞められるのは嫌なので」

「そんなことが二度とないように、お嬢さんに私が保護魔法をかけてあげます。それでは駄目でしょうか?」

 



 

  • 首しめの常習犯

そう話すシエルの表情は正常に見える。

あの日の怪物のような姿には見えない。

「生きていれば、失敗もありますよ。はは」

そう言って笑って済ませたくなるくらいだ。

しかし、もし誰かがシエルの背後に近づいて彼の肩を掴んだら?

彼は獣のような顔で、人を一人くらい簡単に殺してしまうのではないのだろうか?

PTSDとはそういうことじゃないの?

彼自身にもコントールできないはず。

私は、シエルがすでにユルーゲルに会っているのではないかと疑った。

「なぜ図書館の近くをうろついているのですか?」

「お嬢さんは、どうして私に対して関心が高いの?」

あなたが王宮を離れることを願っているから。

ユルーゲルの最も強力な取り巻きで「脱出記」に最も影響の少ない人物で、あなただけはこの小説から退場することが可能なように思えるから。

「私は王子様の乳母なので図書館に頻繁に来なければならないのですが、魔法使い様がいると不安なのです」

そう話すと、シエルは深くため息をついた。

「お嬢さんには私は直接魔法をかけてあげます」

「私以外に他の人が触れても、魔法使いさんはそうやって発作を起こすでしょ?そのうち高位貴族の首を絞めたら、図書館が調査対象になって閉鎖されるかもしれません」

「私だって誰の首でも絞めるわけではありません。お嬢さんと女中の方が二人・・・」

「わぁ・・・、常習犯じゃないですか?」

思わず口が滑ってしまい、シエルは傷ついた表情を浮かべて頭を項垂れる。

 



 

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