こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は38話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサル・カジック:伯爵。

38話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ユルーゲルの行動
昼にはユルーゲルが訪れて、また王子に歌を歌ってあげていた。
王子は聴力が発達したのか、彼が子守唄を歌っている間、大人しく聞いている。
その子守唄は、以前、真夜中にミオ卿が歌っていた子守唄と同じだと気づく。
昼になるとシエルは何処かに消えて、夜になると戻ってきて私のベッドに横になる。
こうやって話すとエロチックに聞こえるが、そういったものは一ミリもない。
「魔法使いさんは昼間は何をしているのですか?」
「出勤ですが」
「仕事をしているのですか?」
「脱出記」にはそんな記載はなかったのだけれど・・・。
「古代魔法研究学会の会長が私です」
サークルの名前に近い感じだが、「給料をもらってする仕事?」とは聞かなかった。
給料をもらうからといって、下宿代を払うとは思えないから。
今、シエルはミオ卿が横になることを望んでいる。
王子と向き合って眠りたいのだろう。
毎朝シエルがミオ卿の首の痣を治すのを見るのは、次第に不快になっていった。
ごめんね、ミオ卿。
彼には罪がないのに、私がシエルを部屋に泊めた償いを彼が引き受けているのだから。
私は王子のお腹をぽんぽんと叩くのを止めて、真っ直ぐ横になって目を閉じる。
目が覚めると依然として真夜中。
誰かに呼ばれるように裸足で部屋の外へ出て、再び王妃に出会った。
彼女は私の髪にブラシをかけてくれる。
「私のために持ってきたのですか?」
そう尋ねると、王妃がうなずく。
王妃のブラシは、私のブラシとは比べ物にならないほど柔らかい感触で、美しい模様だった。
- 王妃への質問
月が明るかった。
昨夜は、王妃宮の廊下には何の光もなかったのに。
「今日も宝探しをしてみましょうか?」
誰もいない夜の王妃宮。
皆が眠っている時間に目が覚めているのもワクワクする。
王妃は少し呆然としながら、笑顔を浮かべて私の肩越しを見た。
そこにはアレックス卿が。
「王妃様」
心配しているようだ。
彼は心から王妃を心配している。
血肉のように愛する王妃の騎士。
「脱出記」にはそんな描写があった。
そのように王妃を心から心配し、愛しながらどうしてユルーゲルを愛することができるのか私には分からない。
「卿はここで私を待っていてください」
「しかし、危険です」
「危険が何なのかをあなたが判断するのですか?本当に危険な時に、卿は何が出来るのですか?」
そこまで言われて、アレックス卿は何も答えられず頭を下げた。
「ここで私を待っていてください」
そう言いながら王妃は背を向ける。
アレックス卿は王妃を心配し、王妃はアレックス卿が信じられない。
信じられない人が、一番自分の安全に気を使うなんて。
王妃と私は廊下を歩きながら、たまに一部屋ずつ開けて中を覗き込んだ。
彼女は思ったよりも王妃宮の構造をよく把握していた。
「王妃様、お聞きしたいことがあります」
「言ってみなさい」
書斎室に入り、私は愕然とした。
わざわざ図書館に行かなくても、ここには大量の本が置かれていたから。
「結婚は怖くなかったですか?」
「人に聞かれない事を聞くのね。ここには二人しかいないから内緒にしておくわ」
王妃に不幸かと聞くことは意味がないように思える。
彼女は誰から見ても不幸そうな顔で昼の王妃宮に佇んでいるのだから。
「殿下との結婚が決まったのは私が17歳の時。私は何も知らなかったし、その貴い地位には姉ではなく私が行くと言われたから来ただけ。私は幼くて何もなかったから」
それは覚えている。
王妃の姉は彼女の婚約が決まると、まもなく他国に嫁いだ。
「脱出記」によると、王妃の姉は少し気性が荒い方。
王妃になったのが彼女だったら、結果は変わっていたのかもしれない。
「21歳で殿下の愛を知らない人はいなくなり、24歳で王宮に入って王妃と呼ばれるようになったわ。本当に怖いものは何も知らない。知っていることは怖くないから」
「それなら良かったです、王妃様。結婚は怖くなかったということですか?」
結婚式を省略されたのは、彼女の不幸なのか幸運なのかよく分からない。
国の全ての人がエバンスとユルーゲルの愛を応援し熱狂する。
その後ろにいる王妃について考えている人がいるのだろうか?
全てが省略されたせいで、人々は意識的にも無意識的にも王妃の存在をよく忘れるのだから。
- 魔法使い?
「ここには地下室がないのだろうか・・・」
王妃は本棚を一周した後、背を向けて部屋を出た。
彼女は地下室を探していると言っていた。
地下室には何があるのだろうか?
急いで王妃に追いつきながら話しかける。
「地下室があることはあるのですが、そこに入るには魔法が必要だと言われました」
その瞬間、王妃の瞳が変化する。
言葉では言い表せない変化。
ようやく目が覚めた人のように。
「そうだったのね、魔法が。そう・・・、乳母さんが魔法使いだったの」
「王妃様?」
王妃は虚空に向けて語っている。
私の知らないところで、私の知らないパズルが合っていたようだ。
再び昼の王妃のように落ち着いた彼女が、静かな声で私に話しかけてきた。
「あなたは私を地下室に連れて行ってくれないでしょう。あなたも、私も」
その瞬間、私は私がしなければいけない事を悟った。
ユルーゲルの不眠症は治ったのでしょうか?
王子との触れ合いで癒されているのかもしれません。
相変わらず王妃の探し物は見つかりませんね・・・。
そもそも、彼女の目的が不明瞭すぎるのですが(汗)




