こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は41話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサル・カジック:伯爵。

41話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 秘密の部屋への行き先
「この前一緒に入った秘密の部屋を覚えていますか?」
「そこにあるの?」
「はい、そこを通って地下室に行けるそうです」
テラスを超えた後、王妃は私の手をギュッと握ってきた。
「最近、カジック伯爵夫人がよく来られるそうですが、何か問題があった訳ではないのですよね?」
「彼女は私の姉よ。何か問題があるの?」
「そうではないのですが、伯爵夫人が来るのに王妃様の表情が明るくないので」
「そんなことはないわ」
正直、王妃が後継者になる王子を産んだにもかかわらず、一度も訪れたことのない実家の家族が急に現れ始めることに、違和感を覚える。
私の考えを読み取るように、王妃は私の手の甲を優しく撫でた。
「彼女も結婚して3年が過ぎたの。悩みも多いし、心配事も多いから不安なのでしょう」
- 地下室のイメージ
3階を通って王妃宮の一番上の部屋に到着する。
ここでどうしろと言ったっけ・・・?
こっそり王妃の機嫌を伺い、宝石をこっそり取り出した。
ここと地下の糸は繋がっていて、魔力で反応すると言っていた。
私は王妃の肩を抱きしめるようにして、部屋の中央に歩いて行く。
『えっ?呪文を覚えないといけないのですか?』
『違います。部屋の中央で地下室のイメージを熱心に思い出してください』
シエルの言葉を思い出して、地下室をイメージする。
(地下室、地下室、地下室、地下室・・・)
すると、急に体が傾いてきた感じがして、空気の感じが変わる。
閉鎖された空気、長い間閉ざされていた小部屋の煙の匂い・・・。
そして手に握っている宝石が熱かった。
「ここが地下室・・・」
眼前に見える風景が変わって、地下室だと直感する。
地下室は秘密の部屋のように明るかった。
窓もない地下室なのに・・・。
そして目の前には、部屋の中を埋め尽くす赤黒い魔法陣が。
足を踏み入れると、「ブーン」という音と同時に魔法陣が光る。
とても非現実的な光景。
大した第6感を持っていないにもかかわらず、床にある魔法陣が血で描かれたように見えるのは気のせいではないのだろう。
気になることがある。
この大きな空間をすべて埋めるほど大きく、複雑な魔法陣を血で描き尽くすには、一体どれだけの血が必要だったのだろうか?
- 魔法陣
「王妃様、ここに入ったことがあるのですか?」
「そうよ、ここにいたの。そうよ、ここだわ」
私が真似できない優雅な歩き方で、背後から歩いてきた王妃が、魔法陣の前で身をかがめる。
彼女が指で魔法陣を触ると、魔法陣はさっきとは比べ物にならないほど反応した。
まるで王妃に反応しているかのように。
急に不安になる。
(まさか、この魔法陣は王妃様が描いたもの?)
もちろん違うとは思うが、かなり不吉だった。
シエルをどうやって殺そうかな?
彼はこの地下室を大したことはないと言ったのだから。
大魔法使いの基準で見れば、この規模も大したものではないのだろうか?
魔法陣が反射した王妃の青白い顔が投影されている。
「私がここにいて、そして彼があそこに・・・」
私が見ているものと王妃が見ている光景は違うようだ。
そこには王妃と乳母、そして彼女が「彼」と呼ぶ二人の男がいた。
その中で魔法陣を描いたのは・・・、やはり乳母のようだ。
「この魔法陣は何の魔法陣なのですか、王妃様?」
「この魔法陣は彼と乳母が描いたもの。初めに彼が、後に乳母がその上に重ねて描いて変形したもの」
「どのような用途なのかご存知なのですか?」
「乳母は私が結婚して何年間も受胎ができないことを心配したの。私は戴冠式も行わず王妃になって、実家は私を助ける力が全然なかったから。力のない王妃が後継者さえ産めなかったら未来がないと、彼女はいつも悲しんでいたわ」
「・・・」
「でも私に何が出来る?」
突然王妃が振り返りながら言った。
彼女の瞳は片方が赤く、片方は青く光を反射していた。
「言って?私はこんな世界で何をすべきだったのかを」
私は王妃の人生を知らない。
「脱出記」の中にある数行だけで王妃を同情しただけ。
もしそうだとして、私が彼女の全ての人生を知るはずがない。
私が見た彼女は不幸でも一生懸命生きていた。
うんざりするような話だ。
みんなが頑張って暮らしているところで、頑張って生きているもう一人のお話。
しかし、人生から脱出することができないので、一生懸命に生きる以外に方法はないようだ。
パズルのようだった王妃の顔が少し緩んだ。
「私は一生懸命生きているの」
「知っています、王妃様。分かっていますから」
カジック伯爵夫人の目的も不明ですね。
単純に会いたいからという理由ではなさそう・・・。
王妃も毎日辛い思いをしているのですね、産みたくない子供を産んで、放置される生活は苦しいと思います。




