こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は43話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサル・カジック:伯爵。

43話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 二人の修羅場
「魔法使いさん、魔法使いは同じ魔法使いが分かるのですか?」
「黒魔法使いは魔法を使わない限り無理ですが、同じ魔法使い同士ならいくらでも」
「国王は魔法使いなのですか?」
「そんなはずが」
「じゃあユルーゲル様は?」
「あの日ちらっとお会いしましたが、あの方も魔法使いではありません」
「そうですか」
簡単には解決しないようだ。
エバンスが同行して入ったのはユルーゲルではない?
二人のうちの一人は魔法使いのはずなんだけど。
「ところで魔法使いさん、今日は出かけないのですか?」
「今日は休みます」
ベッドに横になり、ミカエル王子と遊ぶ「大魔法使い」シエル・カッパーフィールドの幸せそうな顔を見た。
乳母の私よりも、彼は沢山遊んでくれている。
「ところで、必ずここで遊ばないといけないのですか?王子様をお連れしてもいいですか?」
「ダメですよ」
本当は言いたいくないが、シエルが孫を可愛がるようなおじさんに見えてくる。
彼は実の親のようにミカエル王子の面倒を見ていた。
まあ、正直に言って私も楽になりたい!
実際、部屋代をまともに払わずにいるシエルが、ミカエル王子と献身的に遊んでいるのを見ると、あれが部屋代でいいのではと思うようになった。
そして、とうとう王子が寝返りに成功したのだ。
寝返りを成功させた赤ちゃんは災難だ。
息が詰まる可能性もあるかもしれないから、常に見張っておかないといけない。
育児は地獄だよ。
そのため、シエルに地下室にある魔法陣の用途が正確に何なのかを聞くという計画は、徐々に先延ばしされている。
正直、あまり知りたくないというのが本音ではあるが。
「脱出記」では言及されていない内容なので、これから王妃の日常に影響を及ぼす部分は・・・、少なくないのだろうか?
「アス!カペラ伯爵様がお越しになっているわ」
今日の接客担当はミナみたいだ。
クラインは私をよく訪ねてきているから、私たちの間にはたくさんの対話や約束が必要だと思う。
「えっ、カペラ伯爵様が来ているの?」
背後からアンナが嬉しそうに叫び、王子を抱きしめた。
まさか私が知らない所で、二人が恋人に?
「私に副官を紹介してくれるって言ったくれたの!」
「え?ちょっと待って。私にも紹介してくれるって言ってたけど?」
エリーがアンナに続いて驚きの声を上げる。
驚愕した。
これが言葉で聞いた伝説のダブルブッキング!
今、2人の修羅場が発生しようとしていた。
- クラインのお誘い
「アス」
優しい声で私の胸には冷たい花束が抱かれていた。
今日は何だろうか?
白いペチュニアだった。
ペチュニアはとても可愛い花なので嬉しい。
背後は修羅場だが。
「伯爵様、こんにちは」
クラインは「ちょっと待って」と言った後、二人の男を連れてきた。
「こちらはヴィンセント、こちらはギルバートという。二人とも私の副官であり、騎士団の行政官でもある」
そして、アンナと鉄壁のエリーの頬が見事に火照った。
これはまさか合コン!?
なんて羨ましい・・・。
「エリー、そしてアンナ、アスは今日私が借りますね」
「はい、カペラ伯爵様、借りていってください。今日返却されなくてもいいので」
「明日もどうぞ」
「ち、ちょっと待って」
私が話している間にクラインの胸に抱かれていた。
お姫様抱っこは私が最後まで諦めにロマンであったが、このような突拍子もない状況でやりたかったわけじゃない!
前にも一度、似たような経験をしたけれど。
「は、伯爵様!下ろしてくださいませんか?」
「駄目です、アス。今日は私の思い通りにすることにしましょう。約束しましたよね?お知らせしますと」
クラインは楽しそうに笑いながらそう言った。
あの微笑みは反則でしょう。
正直、彼が何を教えると約束したのか全く覚えていない。
私は廊下を歩く侍女の驚愕した視線を浴びながら進んでいった。
- 崖近くのお家
クラインは長い足で早く歩いて王妃宮を抜け出し、ちょうど帰ってきたミオ卿とも目が合った。
手を振りたいけれど、胸の前に花束があって、手が上げられない。
彼は私を馬の上に乗せ、私の後ろに乗り込んで肩を抱えるように手綱を握った。
これほど近いスキンシップは久しぶりなので、なんとなく恥ずかしい。
「どこに行くのですか?」
「今日は私に全てを任せてもらえますか?」
「いや、もちろんお任せしますが、目的地くらいは・・・」
耳元でクラインの低い笑い声が聞こえた。
「あなたにお見せしたいものがあります」
その瞬間、馬が走り始めた。
体が強ばる頃に、クラインは立ち止まった。
私の想像力は貧しかったのを反省する。
どこか綺麗な湖にいると思っていたから。
クラインのレディーに関する思い出の場所であり、彼ならではの秘密の場所だと言っても過言ではないような場所に。
彼は青い湖の代わりに、絶壁の上に建てられた邸宅に私を連れてきたのだ。
「わあ、崖ですね」
「はい、崖です」
「一体こんな崖の端になぜ家があるのですか?」
「以前もそう仰いました。ここは空気が良いのです、アス」
時が経つにつれて、私は「アス」にとても共感した。
彼女は私と性格が似ていて、現代的な感覚で常識人だったのだろう。
「手を離してください」
「・・・剣を置くことがあっても、絶対にあなたの手を離しません」
騎士が剣を置くということは死ぬという事だから、絶対に彼は手を離さないのだろう。
「落ちたら助けてくれますよね?」
「アス、私がいる限りあなたは絶対に私より先に死なせません。私の体中が壊れても、あなただけは無事に守ります」
ロマンチックな台詞。
邸宅が次第に近くなってきた。
何度か落ちそうになったが、クラインの助けを借りて無事に邸宅に着くことができた。
「ここは何処ですか?伯爵様」
「彼女とあなたが住んでいた場所です」
ユルーゲルは魔法使いではなかったのですね。
雰囲気的に魔法を使えると思っていました(汗)
そして、とうとうクラインのレディーの正体が判明するのでしょうか?
すれ違ったミオ卿の心情も気になりますね!




