こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は44話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサル・カジック:伯爵。

44話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 「レディー」と「アス」
「彼女とあなたが住んでいた場所です」
そうだと思っていたけど、これはキツい。
予告もなしに来たのだから。
「私がここであの方と一緒に住んでいたということですか?」
どういうわけか「アス」が皇居に入った気持ちを理解することができそうだ。
こんな所に住んでいたら、労働強度がどうであれ、皇居のように人が多くて賑わう場所に行きたかったのだろう。
しかし、なぜそれが王妃宮なのかまでは分からない。
「レディーは体が弱くて長い療養が必要でした」
「ああ、ここは空気が気持ちいいですしね」
体が弱かったというクラインのレディーは、少なくとも心臓が弱い女性ではないようだ。
何も考えずに窓を開けたら、気絶しそうな光景を見て心臓が止まっているだろうから。
彼がくれた白いペニチュアを淡い緑色の小さな花瓶に入れる。
この家でクラインのレディーとアスが住んでいた。
どれほどそのような関係が続いたのだろうか?
ついに「レディー」と「アス」の関係が分かるのだろうか?
「今まで伯爵様のレディーがどんな方か教えてくれなかったのに、ここで教えてくれるのですか?」
「何か、思い出したものはありますか?」
「そうですね・・・」
「アス」
人が住まなくなってかなり時間が経ったはずなのに、これまでクラインが管理したのか、殺風景な感じとは違っている。
ここに住む人々は幸せだったようだ。
しかし、私には馴染みのない場所。
初めて来たところを見ても、何の感情も抱けないのは当然だろう。
- クラインのレディー
「私のレディーは美しい人です」
家の中を見回っている間、クラインが口を開いた。
「初めて彼女を見た瞬間から、私は彼女を愛しました。あんなに美しい人は私の人生で他に見たことがありません」
遠くを懐かしんでいるクライン。
彼女を語る彼の表情は幸せそうだった。
「百万本の花が咲く庭で、一番美しい人が彼女です」
「すごく、美しい方だったのですね」
「もちろん私のレディーはルックスも美しかったですが、それだけではありません」
私は願った。
どうか「アス」がこの人を愛していなかったことを・・・。
「愛しているのですね」
「あなたもです」
危うく勘違いするところだった!
紛らわしいが、クラインの言葉は「アス」も彼女を愛していたという事だろう。
「もう死んでいる」という自分のレディーを語るクラインの全ての言語は、まだ現在形だった。
彼女が死んでどれくらい経ったか分からないが、どのように愛せば、そんなことが可能なのだろうか?
「私が彼女を愛していたなら、彼女も私を愛していたでしょうか?」
「もちろんです、アス。彼女はあなたを、自分の体の半分のように可愛がっていました」
それは肉親ではないという意味ね。
今日のクラインは、私が聞きたいことや知りたいことを、全て教えてくれそうだ。
彼のレディーがどんな人なのか、私とはどんな関係なのかについて。
これまでは私が聞いたにもかかわらず、彼は笑って首を横に振ってきた全てを。
- アスの記憶
「今日は、なぜここに連れてきてくださったのですか?」
クラインが私を見つめる。
水のように静かで澄んだ瞳で。
戦場で彼はどんな顔をしていたのだろうか?
クラインにも私に、「アス」には見せない顔もあるだろう。
彼は自分のレディーに死に物狂いで隠した顔もあっただろう。
「再び戦争に参加することになりました」
クラインは穏やかな水のように淡々と語る。
戦争が再び始まる。
「脱出記」は死亡率の高い小説で、エバンスとユルーゲルの上品で美しい恋が続いている間も戦争は続いていた。
彼はこの世界で指折りの強い人。
原作が保障してくれた通り、彼は生き延びるだろう。
だから戦争に行くことが怖くもないはず。
私は自分なりにクラインを理解することにした。
彼の心境は、私の失った記憶を取り戻したはず。
「今回はどこへ行くのですか?」
「羅海へ行くことになりました」
何処かわからない。
「無事に帰ってくることを祈っています」
「そこは小さな国なので、アスが心配するようなことはないでしょう」
私の表情を性格に見抜いたクラインは、笑いながらそう話す。
「いつ出発するのですか?」
「軍備が整い次第すぐに出発するでしょう。多分半月ほどです」
クラインが私に手を差し出す。
私は侍女なので、このような礼法には慣れていなかったが、この光景はドラマや映画でよく見た。
彼が差し出した手に私の手を乗せると、クラインはそのまま私の手を引き寄せて、指の上に口付けをした。
ちょっと、待って。
本当にドキドキした。
「それで今日、こちらに連れてきてくださったんですか?」
「今日しかないような気がして。ここへ来たら、あなたの記憶が戻るのではないかと期待したのです」
恐らく何をしても私に「アス」の記憶が戻らないだろう。
「すみません」
「いいえ、私が勝手に期待したのですから・・・」
クラインは、見たいものを描く目で空中を見つめていた。
そこには彼が愛したレディーが立っているのだろうか?
「あなたもここが好きだから、あなたの好きな姿が見たいと思ったのもあります」
「この頃、私が大変そうに見えるからですか?」
「私はいつもあなたが幸せであってほしい」
「ここで私は幸せだったのですか?」
「あなたと彼女はここで一番幸せで、一番自然に見えましたから」
私の部屋は何処だったのだろうか?
そこに「アス」の痕跡があることを願っていた。
「アス」の正体も徐々に判明してきました!
クラインの話し方が少し怖い気がするのは気のせい?
ヤンデレのように思えるのですが・・・。




