こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は47話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサル・カジック:伯爵。

47話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 徴表
「私は伯爵様を見ると悲しいです・・・」
私を見るクラインの顔には、いつも喜びと甘さがある。
この顔をこのまま3ヶ月続けて眺めていると、彼が私を愛していると錯覚したり、あるいは錯覚でも構わないと思ってしまうほど、その甘さは中毒性が強い。
彼は有害なイケメンだ。
私の好みは、事情がありそうな憂鬱なイケメンなのだから。
観賞用だけど。
「けれど、まだ帰ってきて間もないのに、また戦争に行くなんて酷すぎるのではないでしょうか?」
「すぐに帰ってきますよ」
「それは分からないじゃないですか」
「アス、私を見て。あなたがどこにいるか分かった以上、私はすぐにあなたの元へ戻ってきます」
それと戦争は別問題ではないだろうか?
「心配してくれているのですか・・・?」
いくら私でも、知り合いが戦場に出ることが心配でなければ、それは人ではないだろう。
「心配ですよ!伯爵様は、無事にお帰りになられると思いますが」
それは予言のようなもの。
「脱出記」のクライン・カペラは公爵。
恐らく次の戦争でクラインは爵位が上がるだろう。
その時まで彼は無事なはず。
常に戦争中で死亡率の高い「脱出記」の原作が保証してくれる生存だ。
彼は公爵になるまで生き残る。
「どうか私に徴表を」
私が?
「徴表ですか?差し上げたいのですが、今の私は何も持っていないのですが・・・」
私の手元にあるのは、王子の涎を拭くハンカチだけ。
「じゃあ、アス。どうか手首のリボンを私に」
それはセヤのくれたリボン。
私が私で、まだ「アス」でなければならないことを毎朝確かめ、悟らせてくれる黒いリボン。
「これはちょっと・・・。これではなく他のものを差し上げるので、近いうちに王妃宮に立ち寄ってください」
クラインの視線が私の手首のリボンに長く留まる。
もしかして、自害をしようとした跡を隠していると思われたのだろうか?
笑いながら手を差し出して、彼の手を握る。
「出発する前に王妃宮にお立ち寄りいただけますか?」
「はい、アス。出発する前に必ずあなたにお目にかかって出かけることを誓います」
クラインはそう言うと、私の手をとって、また私の指に口付けをした。
背後で鳥肌と似ているが、違う妙な感覚に陥る。
免疫がないからだよ、免疫が。
- お迎え
すると、馬の走る音が聞こえてくる。
私はクラインの手を振りほどき、階段を駆け下り、入り口の扉を開けた。
今日は何度も驚かされる。
そこにいたのは、息を切らしているミオ卿の姿があったから。
「アスを迎えに来ました」
「彼女は本日お休みです」
「侍女長が聞いていないことだと言っていましたが?」
「アスの他にも王子様の世話をする侍女たちは多いと思うのですが?」
「しかし、王子様の乳母は彼女1人です」
何か私を盾に言い訳をしているように思える。
私は息もまともにできず、顔色ばかり伺っていた。
いつの間にか馬から降りてきたミオ卿が私の肘の下を握っていた。
「アス、行こう。王子様がさっきから君だけを探している」
「王子様が?そんなはずが・・・」
危ない危ない。
危うく、ミオ卿に足の甲を踏まれるところだった。
「君は王子様の乳母なのだから、王子様が探していたら、いつもそばにいてあげるべきじゃないのか?」
夜の濡れた森のような瞳。
私はそんなミオ卿を見た後に、クラインを見る。
彼は冷たい目でミオ卿を見ていながら、片手は腰の剣の近くにある。
本気?
クラインとミオ卿では、100%ミオ卿が敗れる。
「私はミオ卿に従わなければならないようですね、伯爵様。出発の前に王妃宮にぜひ立ち寄ってください。残りの話はまた今度するか、手紙を書いてください。伯爵様、またゆっくりお話してください」
幸いにも、その言葉でクラインの表情が少し和らぐ。
- 私のために争わないで
「アス」
「15日以内に出発するつもりです。その前にあなたに会いに行きますので、徴表を」
ははは・・・、忘れていたと思ったのに。
うなずこうとすると、私の腕を握っていたミオ卿の手に一瞬力が入った。
痛くはないが、機嫌が悪くなったのは分かる。
彼は不機嫌な表情でクラインを見ていた。
「クライン卿、元々それはあなたのレディーに頼むべきではないですか?」
「私のレディーはこの世にはいらっしゃらないので。アスがそれだけ私にとって大切な人なので、それに値する資格はあると思いますが?」
「アスは伯爵様と何の関係もないので、クライン卿に徴表を差し上げる理由はありません」
2人が戦うのは止めた方がよさそう。
「お二人とも、私のせいで喧嘩しないでください」
良かった、人生で一度は吐き出す名台詞100選の中の一つを今日成し遂げた。
クラインの表情は悪くない。
しかし、ミオ卿は「何を言ってるんだ、こいつは?」という表情で見つめてくる。
なんで?なんで?なんで?
私のせいで喧嘩しているのは正解じゃん。
ミオ卿は私の腰を抱えて馬の上に上がった。
「ミオ卿!ここを馬に乗って降りるのですか!?」
「じゃあ歩いて下ると?」
「はい!当然ですよ!」
「遅い」
その瞬間、彼は馬の手綱を引いた。
「この人狂ってる!助けて!」
「アス、馬の耳元で悲鳴をあげたら危ないぞ」
私はすぐに口を閉じた。
呪うわ、ミオ・ゾディアック。
ここでミオ卿の登場!
この二人はとても息がピッタリに思えるので、お似合いですよね♪
原作だと、ミオ卿はユルーゲルを愛していますが、今はどうなのでしょうか?




