こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は52話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサル・カジック:伯爵。

52話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 生活の変化
生活にちょっとした変化が生じた。
第1の変化は、シエルが私を「アス、またはアスさん」と呼ぶようになったこと。
ミオ卿が首を絞めたあの夜明け後からだった。
でも、アスちゃんとセヤが呼ぶときは気持ちがいいのだが、シエルから呼ばれると、なぜか身の毛がよだつ。
彼はあの日かなり真剣に私に謝り、償うと言っていた。
だから転向を頼めば聞いてくれると思うのだが、なぜ私はまだ彼に話を持ち出せていないのか分からない。
まさか彼に馴染んだのだろうか?
いいや、まさか。
第2の変化は、王子が腹這いを始めたということ。
そして最も大きな変化は3番目。
私の課外授業が、夜明けから午前に時間帯が移ったということだ!
「先生、私頑張りました(交渉に)」
「でも、アスちゃんが嬉しくなるかどうか分からないですね」
「え?」
「これまでは読むことだけを学んできましたが、教育がいくつか追加されたのです。エチケットや社交界の礼儀、貴族年鑑や文章についても学ばなければなりません。簡単な貴族式教育とも言えますね」
教育時間帯と教育量を交換したようだが、公平に交換したのではなく、私は詐欺にあったようだ。
私がなぜそんな教育を受けなければいけないのだろうか?
「アスちゃんは特殊なケースですけどね」
「低い身分から成り上がったからでしょうか?」
「そういう意味というより、王族の乳母は王妃殿下の実家から連れてくる場合が多かったのです。普通はある程度貴族に慣れている出身の方が多いので、このような教育が追加で必要な場合がないのです」
「ですが、社交界デビューをするわけでもないのに、そのようなことを全部知らなければいけないのでしょうか?」
セヤは少し悩んだ顔をして私を見る。
「同僚に私がアスちゃんの教育を担当すると言ったら、みんな羨ましがっていました」
「あら、そうなのですか?」
「ええ、アスちゃんは今王国が欲しがっている1等の花嫁候補なのですから」
「結婚市場では人気が高いとは思っていましたが・・・」
次期権力者の乳母である上に、未婚だったので、この前のパーティーでも私の人気はちょっと高かった。
しかし、その前に恋愛市場をちょっと飛ばしてみたい。
「私を捕まえれば身分が上がると思われている方が多いようですが、私は準貴族に過ぎないのですけど?」
私を見つめるセヤの視線が、「正解です」と言っていた。
「先生もそうなのですか?」
「私も身分上昇に関心はありますが・・・」
彼も世襲領地のある男爵の身分なので、下級貴族ではないのでは?
「それよりもアスちゃん自身に関心がありますので」
心臓をアッパーで殴られたような気分だ。
「ですので、読み書きを重点に勉強を続ければ、他の授業の上達も早くなるでしょう。アスちゃんは、これから社交界に出ることがあるでしょうから、そちらの関連本も一緒に読んでみてもいいかもしれません。アスちゃん?小説は好きですか?」
「もちろんですよ。食事をするよりも小説を読む方が良かったですから」
「眠りか小説なら?」
「眠りです」
セヤはいい先生だった。
彼が選んでくれた本はすべて面白い内容だったから。
でも、それとは別に勉強はつまらない。
「先生、こんな事を覚えるのが一体何の意味があるのですか?」
「アスちゃん、家門の所属を知ることは重要な基本です」
「何度も言っていますが、社交界デビューをするつもりはありませんよ。それなのにどうして・・・」
「人生を楽しむ機会は、いつ訪れるか分からないのですから」
確かにその通りなのだが、セヤからその言葉が出ることに驚く。
どう見ても人生を楽しむ種類の人に見えないから。
「先生はこれを全て覚えているのですか?」
「実は全て覚えられません。覚えられないから、文章学が重要なのです」
「木が遠くなりそうでね・・・」
授業の進度が支離滅裂な中、ある日、セヤがミュージックボックスを一つ持ってきた。
蓋を開けると、クラシックの音楽が鮮明に流れ始める。
少し軽快な感じの音楽が部屋に鳴り響く。
「さあ、アスちゃん」
セヤが私に手を差し出す。
意味は明白だ。
「私、ダンスのレッスンは受けたことがないのですけど・・・」
「本番で習いましょう」
教育は徹底した計画の下で予習と復習で行われるというが、セヤはしきりに教育を実践にしようとする傾向がある。
私はため息をついて彼の手を握る。
「リラックスして音楽を楽しんでください」
耳元でセヤの囁き声が聞こえる。
ちょっと楽しくなってきた。
彼がうつむいて話しかけてくる。
「この前行ったレストランに新メニューが出たのですが、一緒に行きませんか?」
セヤはいつもと同じように緑色に綺麗な目をそっと曲げて笑っていた。
「いつ行きましょうか?」
片手は私の腰を、もう片方は私の手を握って、彼が優しく微笑む。
ところで、これはもしかしてデートの申し込みかな?
セヤは私に気があるのだろうか?
今回はセヤとのお話でしたね♪
とても優しい男性ですので、現在のところはセヤが最有力候補かもしれませんね♪
ミオ卿が二人のダンス練習を見ていたら、どんな表情を浮かべるのでしょうか?




