こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は53話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサル・カジック:伯爵。

53話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- デートの準備
顔がむくんでいる気がする。
元々気にする性格ではなかったが、この世界に来てから、顔にパックや栄養剤などを一度も使ったことがない。
肌は資本主義の奴隷。
お金を投資したくなる気持ちになってしまうのだから。
こんな顔でデートだなんて。
昨日デートの申し込みをされて、今日デートをするとは思ってもいなかった。
これは脈ありと思ってもいいのだろうか?
私が彼を5分前に待機させてもいいのだろうか?
鏡をもう一度確認する。
この前のオレンジ色が似合わないという点を考慮して、今日は水色のワンピースを用意したのだ。
確かに、成熟した感じのドレスよりは、むしろこういうチャーミングさを生かしたデザインの方が私には似合っていた。
悪くないと思う。
セヤが結んでくれた黒いリボンもこの服なら自然に見えるし。
早く目が覚めてしまったので、眠っているミオ卿とシエルを眺める。
大人しく眠っていれば、二人は仲の良い兄弟にも見えるのだが。
さて・・・、どちらを起こそうかな。
私はシエルを起こすことを決めて、彼の頬をビンタする。
思った以上に大きな音がして、彼はすぐに目を覚ます。
彼の症状は明らかに改善した。
以前なら、どんな形であれ反撃があったはずなのに、今は一般的な反応をするのだから。
「な、なんですか?」
「ちょっと急いでいたので起こしました。すみません、魔法使いさん。痛かったですか?」
「痛いというより、いや、痛いのも正しいのですが、なぜこんな無礼を・・・!?」
「前に魔法使いさんも私の首を絞めましたから」
「・・・2度とこういうやり方で起こさないでください。それで、どうしたのですか?」
「お金貸してください」
「なぜでしょうか?」
「デートがあるので」
「・・・ミオ卿とではないのですか?」
「え?」
シエルは、私とミオ卿を交互に見た後、布団を取り除いてミオ卿を足で蹴ってベッドから落とした。
「あ、ちょっと!」
ベッドから転げ落ちる直前に体勢を整えたミオ卿が、イライラした目つきでシエルを睨んでいた。
「あなたとアスちゃんは付き合っている間柄ではなかったのですか?」
私は真剣そうなシエルを見ながら首を横に振り、またベッドに戻ったミオ卿も同様に首を横に振った。
「交際している間柄でもないのに、どうして一緒に寝るのですか?」
「ただ寝るだけだ」
「王子様の密着警護と育児のためです」
「聞いたことがありません・・・」
シエルは両手に顔をうずめてため息をついた。
「えっとミオ卿、あなたは正常なのか?」
彼はそう呟いていた。
そう言われると、私が正常ではないみたいに聞こえるのだけど?
育児ストレスを舐めないでほしい。
もちろん、シエルはミカエル王子と遊んでくれるが、オムツを取り替えたことはないじゃないか。
「よし、お金を貸してください」
私は丁寧に両手を合わせてシエルに差し出した。
ミオ卿は知らない人のようにミカエル王子の世話をしている。
そうして手に入れたお金はアンナに踏み倒された。
「私簡単な女じゃないから」
「どうしてよ、アンナ。この前ミオ卿が渡したお金より多いはずなのに」
「それはミオ卿だから受け入れたの。あなたの賄賂はいらないわ」
予想外の事態だ。
このままではデートに間に合わない!
「今日のデートの相手、セヤ・リョミン男爵様なの」
「知ってるわ。結構若い男性よね?」
「うん。その方は税務側の官僚なんだけど、職場の上司たちは彼より年上よ」
「いってらっしゃい、乳母様。ここは私たちが責任を持ちます」
アンナがすぐに腰を半分に曲げた。
そして、何とか準備を終えた。
エリーが王子の手を洗いながら聞いてくる。
「それで、アスはミオ卿かカペラ伯爵様とは何の関係なの?」
「あ、私も気になる」
はて、どういう関係なのだろうか?
運命共同体?
遺品と遺品の関係?
ひとまず中身のない関係?
「ミオ卿は他に好きな方がいらっしゃるわ」
「本当?」
「うん。これは秘密だよ。明らかにされるのは、彼あんまり好きじゃないと思うから」
アンナとエリーが同時に首を傾げる。
「確かなの?」
「確かだよ」
侍女たちの間では、ミオ卿は物静かで人気があるそうだ。
「変ね。ミオ卿はアスのことが好きみたいだけど?」
「あはは、誤解です」
どこからそのような恐ろしい誤解を・・・。
「まあ、ずっと一緒にいるから親近感はあるけど。こんなに長く一緒にいると、完全にお互いを空気のように扱っているから」
「そうかもしれないけど、私たちの目には違うと思うよ」
まあ、確かにミオ卿がユルーゲルを愛した時期は「脱出記」には書かれていなかったけど。
心は変わるが、愛は簡単には変わらない。
私はそうだった。
シエルはアスとミオ卿が付き合っていると思ってたのですね。
それでも部屋から出て行こうとしなかったのは、それだけ居心地が良かったからでしょう。
メイドたちも同じように考えていましたが、アスにはまだその気持ちがないようです。
肝心のミオ卿の心情が気になりますね♪




