こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は56話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサル・カジック:伯爵。

56話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- セヤとのデート③
セヤの横に私も座る。
それから横になるまでには、そんなに時間もかからなかった。
空は青く、その空には大きな木の葉っぱで隠れていた。
「ここは静かでいいです。休息が必要だったり、考えることがある時によく訪れる場所なのです」
「そうですね。静かでいいですね」
大きくて綺麗な温室のような空間。
どこかに壊れた宮殿や碑石があっても驚かないだろう。
「一説によると、王宮とここは続いているとも言われているようです」
横になった姿勢を少し直して、セヤの頭の近くに体を移す、
しばらく目を開いて、私を見たセヤは、優しく微笑みながら、また目を閉じる。
「私もその話を聞いたことがあります。それって信憑性のある言葉なのですか?」
私も目を閉じて草の匂いを嗅いだ。
「そうですね。本宮であれこれテストをしてみたらしいのですが、森では何の反応もなかったんですよ」
「森が広過ぎたからでは?」
「あはは。でも魔法使いたちがしたことですから、間違いはないのでしょう」
ここの魔法使いたちは万能と思われているようだ。
どう見てもこれは世界樹だと思う。
「脱出記」にはこれに関する内容があっただろうか?
特に思い出せない。
「アスちゃん、空には星が見えるんですよ」
念のため目を開けてみるが、日が暮れるにはまだ早すぎるので、空は青いだけだった。
「太陽が明るすぎて目には見えませんが、星は既に出ているのです。アスちゃん、考えたことはありますか?見えない星と近づけない夢について」
「先生の夢は何でしたか?」
「魔法使いになりたかったです」
それはちょっと意外だった。
「魔法使いは生まれつきだと言われていませんか?」
「ええ、それで諦めた夢なのです。諦めたからといって、未練が残らないわけではないのですから」
「後悔はないけど、未練はあるということですか?」
セヤは私の質問に笑って頷いただけだった。
「では、アスちゃんの夢は何ですか?」
今の私の夢は家に帰ることだが、この世界でまともに理解してくれる人はいないだろう。
「私が望む家庭を持つことが、私の夢です」
「アスちゃんの望む家庭とはどのような家庭でしょうか?」
「寂しくて憂鬱なときにお母さんに甘えることができて、暇な時間にお父さんと買い物に行けるような家庭です」
「普通の家庭なのですね」
セヤは優しく微笑んだ。
「きっと叶えられると思います」
「私もそう思っています」
口を覆ってあくびをする。
昼寝をするのにちょうどいい気温と湿度。
何時までに帰らないといけないのだろうか?
そんな考えをしながら、眠りにつく。
目が覚めると、いつの間にか夜だった。
私は夜空を見上げた後、眠っているセヤを起こした。
彼は横になったまま星を見て美しいと言う。
「夜に見る星は美しいですね。アスちゃんの目の中にも星が見えます」と。
寝ていたばかりの休日を過ごして帰宅した私を歓迎したのは、酒を飲んでいるシエルとミオ卿だった。
二人は訳も分からないことを喋りながら、片隅にミカエル王子を放置していた。
「何をしているのですか!」
これがバレたら、私の首と体は離れていただろう。
「酔いを覚ます魔法はないのですか?」
「私は酔っていません」
シエルが酔っ払いのセリフを吐く。
「アス」
ミオ卿が私の名前を呼ぶ。
「私も王子が外に出て行かないように見ていたから大丈夫だ」
普段なら絶対に言わない言葉だろう。
彼も表情には出ていないが、かなり酔っているようだ。
ミカエル王子は狭い部屋の中をぐるぐる回っている。
どこかにぶつかっていないだろうか?
そんな考えをするや否や、王子が勢いよく壁に向かって突進する。
しかし、王子の頭が壁に当たる直前に金色の光の粉みたいなものが飛び散り、王子は安全に方向を変えた。
「魔法使いさん、今のは魔法ですか?」
シエルはミオ卿のグラスに酒を注いでいた。
相当酔っているのか、手がブルブル震えている。
「この部屋にかけた防御魔法でしょう。お二人に守護の魔法をかけるついでに、この部屋にも防御魔法をかけておきました」
王子が幼いために直接的な魔法は避けたそうだ。
「アスちゃん、ご存知ですか。ミオ卿は王妃宮の侍女の間でとても人気があることを」
「なぜですか?」
「ハンサムで、背が高くて、騎士で、口数が少なくて、じっとしていば絵にもなり、目が緑色で・・・」
「なぜすべての理由が外見なのですか?」
「そうですね。ミオ卿は、探してみれば長所が多い男だと分かりますが、それでも分別のない侍女たちの理想のタイプに値しますからね」
「確かに」
けれど、ミオ今日はユルーゲルを愛している。
王妃宮の侍女たちの理想像にはならないだろう。
それよりも、シエルがすごく気になる。
私がいない間に、いつの間に名前を呼び合うようになったのだろうか?
「魔法使いさんは、ミオ卿の名前を知っていますか?」
その質問に対し、シエルが喧嘩腰で話す。
「アスアスアス」
人じゃなくて犬を呼ぶような感じだ。
何が面白かったのか、ミオ卿とシエルが同時に笑い出した。
「もういい加減にしなさい、酔っ払いたち!」
セヤとのロマンチックなデートの後の混沌とした部屋。
ミオ卿が落ち込んでいると感じて、シエルがお酒に誘ったのでしょうか?
それとも、ミオ卿がシエルを誘った?
この二人がなぜお酒を飲んだのか気になりますね(笑)





