こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は58話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサル・カジック:伯爵。

58話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 行方不明のミカエル王子
ユルーゲルの動きがおかしい。
クラインのいない今、王城にいるシエルに関心が集まるのは当然のことなのだが・・・。
最も釈然としないのは、ユルーゲルを見たシエルの反応だ。
彼の運命は、ユルーゲルの虜になるはずだったのに。
「ただ美しかった」で終わるの?
シエルは「脱出記」でユルーゲルに惚れていた。
それ以降、他に何の言及もなかったが。
結局、ユルーゲルがプレゼントしたハーブティーをみんなで飲んで、この話題は終了したのだった。
「私たちの王国の紋章は知っていますか?」
「・・・ええと」
頭を働かせても何も思い浮かばない。
「正解は、龍の翼からユリが咲く紋章です」
あれは龍だったのか。
コウモリだと思っていた。
「王国の紋章の核心は翼、剣、ユリの3種類に分類できますが、紋章に3人が入る家門は王室にルーツを持つ家門だと言えますね」
「先生の家紋は?」
「私の家紋は灯りの形です」
「じゃあ王妃様は?」
「王妃様は」
セヤが紙に3輪のユリを描く。
「ユリですね」
「ユリは翼から生まれた実、繁栄、豊かさを象徴します。そのため、一時は王妃族と呼ばれたこともあるのです」
王妃の家柄が多産で有名なのはそのためか。
「カペラ家はどんな形ですか?」
セヤが文学関連の冊子のページを開く。
クライン家の紋章には、赤い馬と鞘、盾、剣が描かれていた。
ちょっと意外だった。
ワシやライオンの絵だと思っていたから。
暗記科目だと思っていた文学が意外に面白い、
全部覚えるのは不可能だけれど・・・。
そして、気になることが一つ。
ミオ卿は貴族なのか、そうでないのかだ。
こっそりと後ろを振り向く。
彼はまだいないよね?
この機会に聞いてみようかな?
そう思ったがやめることにした。
私は頭を一生懸命動かす。
知っている貴族は他にいないだろうか?
・・・ユルーゲルしかいないな。
「クォーてリン家の紋章もあるのですか?」
セヤは何冊か探し回った末に、ユルーゲル家の紋章を見つけた。
一枚は天に向かって、もう一枚は地に向かって広がる二枚の翼。
「翼は・・・」
尋ねようとした瞬間、アンナの声で中断された。
「アス、大変!」
アンナが泣きそうな顔をしている。
「どうしたの?」
何が起こったのか分からず、不安なまま席を立つ。
「王子様が見えないの・・・!」
いつかは起きると思っていたけれど、想定以上に私も慌てている。
パニックに陥った私たちをセヤが落ち着かせてくれた。
「ひとまず王子様を探すのが急務です。お二人は万が一のため、お部屋をもう一度探していただいて、アスさんは私を廊下を探してみましょう。遠くに行くことはできないはずです」
率直に言って、王妃宮には訪れる人がいない。
国王エバンスが王妃宮の政治的介入を絶対的に阻止しようとしているからだろうか?
外部の人間が連れ去ることはないはず。
侍女の誰かが王子様を拾ってくれればハッピーエンド。
問題はユルーゲルだ。
予告なしに訪ねてくる彼が先に王子様を見つけたら、私の首は切られるかもしれない。
文字通りの意味であれ、比喩的な意味であれ。
王妃宮の廊下はコの字に折れた構造だ。
今日は王妃宮にお客様がいるようだ。
アレックス卿がドアの外に立っていて、その反対側には見知らぬ侍女たちと騎士たちが待機している。
もしかして、王子様は王妃の寝室にいるのだろうか?
中を見たいが、そんな無礼なことはできない。
しかし、今の私にそんな余裕はなかった。
体をかがめて、床にうつ伏せになる。
「アスちゃん?」
「行ってきます。静かにしていてください」
セヤを置いて、私一人で膝を曲げてコーナーを回った。
ゆっくり近づくと、アレックス卿が私を発見する。
まるで珍しいものを見たかのような目で見られた。
私は指を立てて、彼に知らないふりをするように頼む。
アレックス卿はしばらく私を見つめた後、横を向いて、再び正面に視線を固定した。
ゆっくりと王妃の部屋の前に近づく。
私はアレックス卿のズボンの裾を引っ張った。
彼は困惑した目つきで私をじっと見つめる。
「ミカエル王子様を見ましたか?」
「え?」
「王子様です」
「いや、見てない」と信じて帰りたい。
しかし、王子様が彼らの気づかない間にここを通り過ぎた可能性は否定できない。
どうすればいいのだろうか?
私がどうすることもできない間に、中から声が聞こえてきた。
「うちの家門が威勢を張っていたのも昔の話ですね。あなたはこうやって生きる屍のように王宮に座っていて・・・」
「そういうあなたは?あなたが欲しくなかった人と無理に結婚して幸せなの?」
王妃様とカジック伯爵夫人の声だ。
まさかあの中に王子様が入っているのだろうか?
開いたドアの隙間に手を入れて、もう少し広げて頭を押し込もうとした時だった。
「・・・私もどうしても子供が欲しいのです。どんな方法であれ、どんな代価でも構いません」
その時、目の前に長い杖が現れた。
そして、その杖が、私の頭を殴りつける。
視界が揺れて頭の中がぼうっとした。
地面に倒れたのも後になって分かる。
目眩がしてバランスが取れない。
私は体をゆっくり動かして、頭とこめかみを押さえた。
やっと音が聞こえてくる。
「王妃宮では、下女たちが床を這って主人の私語を盗み聞きするのか?」
身の毛がよだつほどいい声。
私の血がついた杖が、目の前で地べたをついていた。
頭を上げると、私を見る冷たい目が見られる。
青灰色の瞳。
頭から心臓にかけて、電気が吹き荒れたようだった。
彼が誰なのか一瞬で分かる。
セサール・カジック。
王子様が行方不明という大事件。
その中での王妃様とカジック伯爵夫人の会話は気になりますね。
やはりカジック伯爵夫人が頻繁に出向いていたのは、彼女も魔法陣を使いたいからなのでしょうか?
そして、最後に登場したカジック伯爵。
何か一波乱が起きそうな予感がします。





