メイドとして生き残ります

メイドとして生き残ります【63話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。

今回は63をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【メイドとして生き残ります】まとめ こんにちは、ピッコです。 「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!

国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。

王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?

アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。

ミカエル:王子。

ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。

エバンス:若くて強い王。

ミナ:アスのルームメイト。

アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。

ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。

スサ:メイド長。

セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。

クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。

シエル:大魔法使い。

セサール・カジック:伯爵。

【メイドとして生き残ります】まとめ こんにちは、ピッコです。 「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

63話 ネタバレ

メイドとして生き残ります【62話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。 今回は62話をまとめました...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 大人の責任

私が避難してから、クラインが瓦礫を退ける。

「伯爵様、これはどういう状況なのですか?」

「メテオです」

パニックになっているが、それは分かっていた。

しかし、メテオはすごく高度な魔法のはずじゃない?

そんな魔法を使える人物は、大魔法使いのシエルしか思い浮かばなかった。

(彼の気が狂ったのだろうか?)

寝ている横で、誰かが戦争のラッパでも吹いたのかな?

「羅海から逃げ出した女王の仕業だと思われます」

「メテオは強力な魔法なのでは?」

「戦争に負けたから、メテオを召喚したのかもしれません」

まさかの自爆行為!?

その時、メテオがまた空を横切るのが見えた。

悲鳴を上げると、クラインが私を抱えながら、床に身を投げ出す。

メテオの行く先には王妃宮が。

以前に、シエルがミカエル王子の部屋に強固な魔法をかけたと話していたけれど・・・。

あそこには今、エリーとアンナ、そしてミカエル王子がいるはず。

「行かないと・・・」

「アス・・・?どこへ行くのですか?」

私のパニック状態は続いている。

相変わらず涙は流れているだろう。

だからと言って、慎重に行動していられる状況でもない。

今この瞬間、重要な選択を迫られている。

「王子様を探しに行かないと。私は乳母ですから」

 



 

なぜ私が乳母なのだろうか?

エバンスは、なぜ私を乳母に任命したのだろうか?

エリーは子供の面倒見が良くて、ミナは子供好きだ。

もし彼らだったら、葛藤や苦悩をせずに、あの火事の中に飛び込んでいるかもしれない。

しかし、私はミカエル王子が可愛くもなく、愛らしくもなかった。

しかし、彼の世話をするのが私の責任である以上は、私の任務を果たさなければいけないと信じている。

それが恐ろしくて死にそうな状況でもだ。

お金をもらっている以上は、どんな状況であろうと、大人の私が責任を負って、子供を保護しなければいけないのだ。

クラインが血を流しているのだから、彼を安全な場所に連れていかなければならないのに。

記憶喪失の私に助ける馬鹿な人。

けれども、この馬鹿な人がいなければ、私は飛んできた建物の残骸で死んでいただろう。

「危ないですよ、アス」

「ええ。伯爵様はここにいますか?それとも、一緒に来てくれますか?」

クラインは黙ったまま手を差し出してくる。

「アス」

血まみれの手を差し出す彼の表情は、どうしてこんなにも穏やかなのだろうか?

この状況で、奇跡にようにオルゴールの綺麗な音色が鳴り響く。

「あなたが行くことのないはずの地獄でも、もしあなたが行きたければ、私はあなたと一緒に行きます」

その時、体の内側が振動するような音が響き渡った。

音の震源地を向くと、シエルがドーム状のシールドを展開していた。

メテオがシールドに触れると、メテオは跡形もなく粉々になっている。

「今のうちに王子様を助けに行きましょう」

クラインの右腕を握って、私は王妃宮に向かって全力疾走する。

 



 

私の全力疾走はすぐに終わった。

息を切らす私の体を、クラインが抱き上げる。

「すみません、こちらの方が早そうなので」

最初は抵抗していたが、小さな火の玉が降ってきたので、私は大人しくすることにした。

けれど、どうしてこんなに王妃宮に集中砲火するのだろうか?

クラインのおかげで、王妃宮の目の前にあった大きな火の壁を突破する。

「アス、ここからは歩いて行かなければいけません」

「ええ、分かりました」

玄関を過ぎると、クラインが私を床に下ろす。

王妃宮はメテオでほとんど破壊されており、元の形相が分からないくらいだ。

どうやって2階まで上がったのか分からない。

本宮を守っているシエルがここにいれば、どれだけ心強かっただろうか。

気のせいか、幼い赤ちゃんの泣き声も聞こえる。

「赤ちゃんの泣き声が聞こえますね」

良かった。

私より感覚が発達しているクラインの言葉なら、私の考えよりは正確だろう。

じゃあ安全なんだよね?

「退いてください!」

突然、クラインが大声を出して私を襲う。

後ろに倒れると、さっきまでいた場所に崩れた残骸が降りかかる。

目眩がする。

もう少し遅ければ私は死んでいたかもしれないのだから。

「アス・・・」

クラインがいなかったら、私は今すぐに逃げ出していたかもしれない。

「アス、私を信じてください。必ずあなたを守ります」

「信じていますよ、伯爵様」

笑いながら差し出される手を握り、私は再びお姫様抱っこをされた。

「私の目だけを見ていてください。私の目の色は何色ですか?」

「青灰色です。一番寒い冬に雪が降る直前の空のようです」

「私の瞳はそんな色だったのですね」

「はい、だから見ていると熱くなりませんよ」

「冷たい色に見えますか?」

「いいえ。いつも穏やかに見えます」

おかしいよね、私。

こんな恐ろしい状況なのに、クラインの瞳に映る私の顔は平和な表情を浮かべているのだから。

 



 

シエルも王子を守りたいと思っているはずですが、第一優先は国王になってしまいますよね。

大人の責任を負うアスの姿はカッコいいと思います。

特殊な力を持たない彼女ですが、無事にミカエル王子を救出してほしいですね!

メイドとして生き残ります【64話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。 今回は64話をまとめました...
【メイドとして生き残ります】まとめ こんにちは、ピッコです。 「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...
【影の皇妃】まとめ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっております。 ...
【伯爵家の暴れん坊になった】まとめ こんにちは、ピッコです。 「伯爵家の暴れん坊になった」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...