こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は75話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

75話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 喧嘩?
ミカエル王子を抱いて一階に降りる。
いつ帰ってきたのか、アンナがロッキングチェアに座っていて、その隣にミオ卿が妙な顔で立っていた。
「アス、喧嘩したの?」
「いいえ、どうして?」
「カペラ伯爵様の表情が尋常じゃなかったから」
「ああ・・・、公爵に小爵するそうよ」
二人はいつから親しくなったのか分からないが、アンナとミオ卿は目を合わせてから、アンナが口を開く。
「アス・・・、カペラ伯爵様は以前から高い山だったけれど、それでも伯爵までは狙えるのに、公爵となると厳しいんじゃないの?」
「・・・」
アンナは、私とクラインの関係をかなり誤解しているようだ。
「そうじゃないわよ」
「だから喧嘩したのね」
「そうじゃな・・・」
本当にそうではないのだが、アンナの綺麗な顔が私への道場と憐れみで満ちていた。
「アス」
ミオ卿まで低い声で私を呼ぶ。
それから私に近づいてきて、不器用に肩を掴むようにして、私を抱きしめる。
・・・何だ、この中途半端な慰めと同情は。
「ああ、結構です、同情するのならお金をください」
人生はますます泥沼と化していくが、必ず言うべき名台詞100選は忙しなく行われている。
何だか居た堪れないので、王子を抱いたまま外に出た。
鯉たちに餌をあげて気分を落ち着かせる。
そのままの調子で、私はセヤを迎えたのだ。
今日も爽やかな微笑のセヤは、まるで今日が最初のダンスの授業であるかのように、丁寧に説明してくれる。
初日と違うのは、ずっと音楽を流していたという事。
「カドリーユ」だっけ?
団体で踊るダンスが一番難しい。
何度も「カドリーユ」を試みたセヤだが、結局この踊りは諦めた。
「ある程度の紳士たちは、この曲でアスちゃんにダンスを申し込まないはずです」
「もしも申し込まれたら?」
「この曲が流れたら必ず壁にもたれかかってください。いいえ、私にくっついていて下さい」
あ、私これ知ってる。
人気がなかったり、評判の悪い貴族令嬢がダンスの申し込みを受けることを断る方法だ。
「・・・多分、アスちゃんの考えは間違っています。同行したパートナーと最初に踊っていない女性に、他の紳士がダンスを申し込むのは大変失礼なことなのです」
「なるほど。でも、この曲が他のダンスの後に流れたらどうするのですか?」
賢いセヤであっても、そこまでは考えていなかったのか、呻き声を上げる。
「その時も、私が何とかしますので、とにかく私の傍にいて下さい」
「言いにくいのですが、先生。一度は頭の中で起こりうる全ての状況のシミュレーションを試してみるのがいいと思います。私は先生の想像を超える女性ですから」
しかも、私の想像も飛び越えてくるだろう。
「・・・アスちゃん。それでも私は、アスちゃんが自分の意志で事故を起こすことはないと信じています」
「私がそうするという意味ではありませんよ」
しかし、セヤの疑いが晴れることはなかった。
その後も、様々な種類のダンスを教わることに。
今日、セヤはいつもより長く滞在していたので、窓の外はすでに暗くなっていた。
セヤは来たけれど、今日もシエルは来なさそうだ。
ずいぶん長い間会っていない。
彼の不眠症はもう治ったのだろうか?
ユルーゲルから渡された薬は不安だから飲むつもりはないが、シエルにお茶を渡せていないので、焦りは募っている。
寝巻きに着替えて黄金のゆりかごの前に座る。
王子は熱心に手を動かして何かをしていた。
「赤ちゃんはいいな、悩まずに一生懸命に遊んで、全力で寝て・・・」
そうしている間に、グングン大きくなっていって・・・。
目に見えて、どこに向かっているのかが分かっていれば、私もこんなに焦ったりはしないのに。
軽装のミオ卿が座っているソファに両足を伸ばして座る。
「広いのですから、こっちで横になって下さい」
「いくら私たちが運命共同体だとしても、同じベッドは駄目だろう」
「いいじゃないですか。私たち二人だけなのですし」
「私は君の結婚の道を塞ぐつもりはないから、君も私の結婚の道を塞がないように」
考えてみれば難儀な提案だった。
私もそばで誰かが寝るのは不便だから。
「それよりも、リョーミン男爵がパートナーだったか?」
「はい、こんな風にエスコートしてもらうのはこれが初めてですが」
「以前に行ったことがあるのか?」
「あの時、ミオ卿と一緒に行ったのが初めてでした。かなり沢山のことをミオ卿と一緒にしてきましたね」
「ミオ卿は来るのですか?」と言いかけて止めた。
と思ったら、ミオ卿は眠ろうとするかのように剣を抱いて横になる。
「おやすみなさい、ミオ卿」
「君もな」
勝手に喧嘩したと勘違いされるアス。
アンナの言う通り、爵位が伯爵であれば結婚は可能かもしれませんが、公爵だと相手の身分も非常に重要視されそうですよね。
それこそ同じ貴族の身分の持ち主とか。
けれど、アスが今のところクラインと結婚する可能性は低いかな?
ミオ卿の心境が非常に気になるところです!




