こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は81話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

81話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 魔法陣の効果
スコーンを食べているシエルに、私は魔法陣のことについて聞いてみた。
「魔法陣は大したことはありませんが、規模が問題なのです。図面作業も同時進行中ですが、誰にも任せることはできません」
「その魔法陣は、一体どんな効果が?」
私の質問に、シエルは変な表情を浮かべる。
どうしてそんな質問を?という表情で。
「ご存知なかったのですか?」
「忘れかけているようですが、私は民間人です」
簡単に言えば、とシエルは語尾を引いた。
「肉体を作る魔法陣です」
肉体を作る魔法は大したことではないと?
本当に?
「私は魔法について詳しくないが、肉体を作るのはそんなに簡単なことではないと思うのだが?」
ミオ卿が私の言いたいことを代わりに聞いてくれる。
「簡単ではありませんが、思っていたよりも難しくないという意味です。ですが、普通の魔法使いには出来ないでしょうね」
「不妊治療の魔法陣だと聞いたのですが?」
「アスさん、誰がそう言いましたか?」
「あ、それは・・・」
今この瞬間、素直に王妃だと言うことに躊躇する。
王宮内の立場が良くない方なのに、余計な言葉が広まると困るのではないだろうか?
シエルは王宮内の権力構図についてどれほど知っているのだろうか?
大魔法使いという凄い肩書きを持っているが、中枢メンバーには匹敵しない気がする。
一言で言って、政治派閥とは無関係のように思えた。
そして、王妃があの日、不妊治療魔法陣と言ったわけではないように思える。
私が不妊治療のニュアンスで理解しただけなのに、最近の事情を見ると、絶対に単純な不妊治療用とは思えないし・・・。
ぐずぐずしながら答えられずにいると、シエルが私を見つめる時間がだんだん長くなった。
王妃宮侍女の友達の名前を言おうかと悩んだ瞬間、幸いにもミオ卿が口を開く。
「魔法使い、アスにもアスの事情があるのだろう。問いただすな」
「単なる質問だったのに、そこまで過敏に反応するとは思わなくて。誰に聞いた言葉なのか検証する必要があって聞いたのですが」
「女性が困る質問はするなという言葉がある」
「そんな言葉があなたの口から出るなんて、本当に珍しいですね」
どうやら、二人は私が思っていたよりも親しいようだ。
「私は微力な騎士だが、魔法使いの前で人を一人守る能力はある」
ああ、ミオ卿。
その言葉はちょっと素敵だ。
彼がそう言うと、ミオ卿と向かい合って言い争っていたシエルの目がしばらく私を見る。
そして、彼は牙が見えるような微笑みを浮かべた。
「私の前で守らなければならないのは一人ではなく二人でしょう」
「まったく・・・、騎士の発言ではないな」
「残念ながら、私は騎士ではなく魔法使いですから」
ミオ卿が手を上げて「止めよう」と言った。
良かった。
シエルは大陸の英雄であるクラインと戦ったとき、暴走しない限り自分が勝つと言った人間だ。
クラインに勝てないミオ卿がシエルに勝てるわけがないので、すごく心配していたのだ。
喧嘩が収まって、シエルは私を見た。
「元の話に戻ります。アスさん、あの魔方陣は複雑です。初めて描かれた後、その上に直したり、なぞったものが多くて、普通の魔法使いなら、元の魔法陣が何だったのか、見分けがつかないほど古いものです。しかし、一番下、根源となる魔法陣は肉体を作り出すことですね。おそらく後代の受胎のための魔法陣に変えた可能性が最も高いでしょう」
「すべての魔法使いが魔法使いさんのように、あの魔法陣を見れば正体が分かるのでしょうか?」
「今の大陸では私が唯一でしょう。魔法使いは全能ではありません。知っているほど見えるものですから」
シエルは、今自分が全能だと話しているような気がする。
「私はよく分からないのですが、魔法使いさん。現在の魔法陣でも肉体は作れるのですか?」
「理論上は可能ですが、それだけの魔力を充当できる魔法使いは最近ではあまりいないですね」
しかし、その魔法陣は最近発動したみたいなのだが・・・。
そう考えると、王妃様の乳母はすごい黒魔法使いだったのだろうか?
「ところで、その魔法陣はそもそも何のための用途なのですか?」
「肉体を作る用途だと・・・」
「いや、肉体を作って何に使うのかなと」
肉体を作るという行為の目的が分からない。
受胎する魔法は子供を作るという目的があるが、単純に肉体を作ることに何の意味があるのだろうか?
この世界の人ではないからなのか、私にはよく分からない。
私の質問に、シエルの紫色の瞳が瞬いた。
「それは魔法陣を作った人に聞いてみないと」
何だかバラバラのパズルを解いているような感覚だ。
一番最後に魔法陣を直したのは乳母だ。
現在の魔法陣は不妊治療のための魔法陣だが、それじゃあ乳母は何に触れたのだろうか?
パズルの四隅の端を探せていないような感じだ。
「とにかく。魔法陣は古代の強力な魔法陣なので、王妃宮の復旧は難しいということでしょうか?」
「要約するとそうですね・・・」
地下に存在する魔法陣は、かなり複雑そうですね。
王妃が使用したのは不妊治療のための魔法陣。
ミカエル王子が王妃に似ていないのは、過去の魔法陣の影響があるから?
セサール・カジックが魔法陣を探している理由も未だに不明ですし・・・。





