こんにちは、ピッコです。
「メイドとして生き残ります」を紹介させていただきます。
今回は83話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ラーメンを作っていたはずが、気がつくと読んでいた小説の脇役メイドになっていた!
国王は美しい魔性の男「ユルーゲル」に夢中で、王妃を冷遇しており、小説では病気で亡くなるまでそれが続いていた。
王妃付きの平凡なメイドの私が細く長く生き残ることができるの!?
アス・トケイン:主人公。ラーメンを作っている途中で異世界のメイドに。王子の乳母になる。
ミカエル:王子。
ユルーゲル:王に愛される若くて美しい男。
エバンス:若くて強い王。
ミナ:アスのルームメイト。
アレックス・ミュヒート:王妃が里から連れてきた護衛騎士。
ミオ・ゾディアック:幼い王子の護衛騎士。
スサ:メイド長。
セヤ・リョーミン:男爵。アスの家庭教師。スサの従姉妹。
クライン・カペラ:王の親友。国が誇る最強の武将。
シエル:大魔法使い。
セサール・カジック:伯爵。

83話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 二度目の訪問
シエルは流石に万能と全能を誇っていたのか、それに相応しい驚きを見せてくれた。
私と一緒にパーソナルカラーと靴のラインによる「顔型錯視効果」について真剣に悩みながら靴を選んでくれたのだから。
普段なら絶対に選ばないデザインだが、購入して本当に良かったと思えた。
そして。
「アスさん、あなたは目と髪の色が黒いので、こういうカラーでポイントを与えなければならないと思います。ちょうど靴のディープブルーの色と対比され、さらに強烈な効果を出せるこの色こそ、アスさんのための下着です」
「ありがたい言葉ですが、魔法使いさん___」
「女性ならレッド!真の女性はレッドだと聞きました!」
誰がこの社会生活を本で学んだ魔法使いに、女性の下着はレッドが真理だと言ったのか分からない。
ミオ卿を疑惑の眼差しで見つめると、彼はため息をついて手で顔を覆った。
恥ずかしがるのはミオ卿の役目のようだ。
良かった。
変態は一人で十分だから。
「でも魔法使いさん、私のドレスはアイボリー色です。これは映りますよ」
「あ、じゃあ映ってもいいレースの方に・・・」
故国の数多の変態へ。
今この瞬間私が大魔法使いに向かって「この変態!」と極めて少女らしい悲鳴を上げないように鍛えてくれてありがとう。
「魔法使いさんの新婦になる方は、初夜には必ず赤い下着を着けないといけませんね」
珍しくエッチな感じだ。
何を想像したのかシエルが顔を赤くしたので、慌てて口をつぐむ。
ミオ卿は私を非難する目つきで眺めていた。
「魔法使い。大丈夫だ。もともとこんな場所は男が来る場所ではない。私と一緒に行こうか?」
「・・・でも、うん?え?え?」
「アスがお前に酷いイタズラをしたんだ。行こう」
少し悔しい。
私の世界だったら、人の多い下着店に男を二人も連れて入れば気まずかっただろう。
しかし、意外にもこの世界は開放的なのか、店内にはカップルが多かったのだ。
それを見て、シエルも堂々と店に入ってしまった、止める暇もなく。
「可愛いですね。どちらがご主人ですか?」
勘定をしてくれるお姉さんが聞いた。
「何ヶ月ですか?髪色はお父さんに似ているようですね」
赤ちゃん王子を抱いているから、どうも新妻に見えるようだ。
一緒に来た男性が二人なので、どちらがお父さんなのか気になるのも当然だろう。
私は何となく恥ずかしくなって急いで外へ出た。
店から遠くない所にある大きな木陰で、ミオ卿とシエルが私を待っている。
他の人々がシエルやミオ卿を私の夫だと思って眺めることが出来るというのが衝撃的だ。
今、私の横を通り過ぎた人の目には、私は夫に近づいている新妻に見えているのだろうか?
突然ミカエル王子が泣き出し、シエルが優しく王子を抱いてくれた。
ときどき彼の方が私よりもずっと王子の面倒をよく見ているように思える。
私は責任と義務を持って接しているが、シエルは愛と感謝で面倒を見ているのかな?
「可愛らしい夫婦ね」
通りすがりの人々が囁き、微笑んでいた。
ミオ卿もやって来て、靴に続き下着の袋も持ってくれる。
ショッピングに気乗りでなかったが、彼もとても優しい人だ。
「ミオ卿、ショッピングが1時間もかからなかったんですよ。凄いでしょう?」
ミオ卿はニヤリと笑いながら私の頭を軽く叩いた。
「じゃあ、もう用事は終わったのか?」
クラインは来たのだろうか?
アンナからの連絡はないので、今日はまだらしい。
私が前もって早く帰る必要はないはず。
「遊んで行きましょうか?」と提案しようとした瞬間、王子を抱きしめていたシエルが先に口を開く。
「アス、それでは私がお見せしたい場所があります」
昨夜から彼はそんなことを言っていた。
私は笑いながら彼に手を差し出す。
「長く歩くのは嫌ですよ?」
その言葉にシエルも笑う。
そして、ミオ卿が近づくと、彼の懐に王子を挟む。
その瞬間、ミオ卿と王子が消えた。
その直後、私の視界も歪んだように倒れる。
空気と太陽の光が変わり、私は森の中にいた。
この場所は、セヤが一番好きな場所だと言って私を連れてきた場所。
世界樹のように巨大な木の前で、シエルが私を見て満足そうに笑ってみせた。
一般人があまり来ないという場所に、私はもう二回目だ。
この二度の訪問は偶然なのだろうか?
後で機会を見て、シエルに「あの木は世界樹なのか?」と聞いてみよう。
「アス、どうですか?」
「大きくて美しいですね」
辺りを埋め尽くした森で何の音も聞こえない。
ここには私とシエルの二人だけ。
巨大な木の下で、シエルの長い白金髪は、それこそ月光のように爛々と輝いていた。
「ミオ卿をはぐらかしたような気がします」
「彼が聞くと困る話だったので、仕方がなかったのです」
なんで?
私に愛の告白でもするの?
蹴られるのが心配で?
「どちらに送られたのかお聞きしてもいいですか?」
「ミカエル王子が心配だったので、私たちの部屋に送って差し上げました。ミオ卿は王子様をお世話することはできませんから。あなたのお友達が王子の面倒を見てくれるでしょう」
「あら・・・」
可哀想なアンナ。
一人で気楽で楽しい休暇を過ごしていたはずの杏奈が、突然現れたミオ卿を見て驚かないことを願う。
こんなことなら、アンナにシエルと彼が従兄弟だと言ったことを、ミオ卿にもっと早く話せば良かった。
アンナにミオ卿がどういう話をするのか、大変気になる。
照れてるシエルが可愛いですね♪
そして、夫婦のように見られているアス。
ミオ卿が知ったら、どんな反応をしたのでしょうか?
シエルの大事な話が気になりますね!





