こんにちは、ピッコです。
「伯爵家の暴れん坊になった」を紹介させていただきます。
今回は21〜22話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

目を開けると、そこは小説の中だった。
暴君として名高い伯爵家の令息の体に憑依してしまった樹は…!?
ケイル・ヘニトゥス:主人公。伯爵家の暴れん坊息子。
チェハン:小説の主人公。復讐心を胸に、旅に出る。
オン、ホン:猫人族の子供。姉弟。
ロン:執事長。東大陸からやってきた元暗殺者。
ビクロス:執事長ロンの息子。
ハンス:副執事長。
デルト・ヘニトゥス:伯爵家の主。ケイルの父親。
バイオラン・ヘニトゥス:伯爵夫人。継母。
バセン、リリー:ケレスの弟と妹。
ビロス:金持ちの庶子。商人。
ロザリン:暗殺者から逃れた隣国の王女。
ラーク:狼王の後継者。
ベニオン・ステン:小説の悪役。典型的な権威主義貴族。

21〜22話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 昨夜の報告
ケイルたちは夜中に抜け出した痕跡を消した筈でしたが、どうやらロンにはバレているようです。
彼らが向かっている次の都市はパズルシティ。そこが旅の中間地点です。
この町から首都までは道路が整備されており、山々に囲まれていますが、さほど苦労はしないでしょう。
「ケイルさん、帰りに子爵の別荘を見に行きました」
「それで?」
「彼らは皆、混乱しているように⾒えました。村を去る兵⼠や騎⼠もいます」
チェハンの調査によると、洞窟の一部も爆破されていたらしいです。
「恐らくドラゴンの仕業かと」
たった4歳でもドラゴンはとても頭が良く、逃げ道を塞ぎました。
一階に降りると、昨日洞窟で遭遇した騎士が副団長と話しています。
固くなるチェハンに対し、ケイルはリラックスしています。
騎士の話では、昨日、子爵の別荘に泥棒が侵入しました。
(恐らくドラゴンの事だな)
宿の主がタイミング良くお酒を提供してくれて、ケイルは酔っ払ったふりをして、昨日は宿から出ていないアピールをします。
暴れん坊と噂されるケイルは、泥棒の候補から外れるでしょう。
- 目的
パズルシティは物資輸送の中⼼地であり、岩の塔で有名でした。
ケイルは未完成の岩の塔を⾒つける必要があります。
「⼼の活⼒」
それは不滅の盾を強化する古代の⼒の名称。
後継者としての地位を失った侯爵の⻑男テイラー。
彼は侯爵家の中で唯⼀の善⼈でしたが、彼の下半⾝はベニオンの策略で⿇痺しています。
小説では、彼は1ヶ月後に岩の塔で「心の活力」を入手することに成功しますが、それは役に立ちませんでした。
「心の活力」は既に負傷した傷を癒す事は出来ず、力を手にした後の傷しか癒せないからです。
テイラーは絶望に陥り、その1ヶ月後に亡くなります。
⾸都がテロ事件で混乱状態にあった間に、テイラーは秘密組織によって殺されます。
この脇役をケイルが覚えてた理由は、テイラーが彼の友⼈との強い友情のためでした。
狂った巫⼥。
彼⼥はテイラーの友⼈であり、テイラーの暗殺を⽣き延びた唯⼀の⼈物。
彼⼥は怒りで暗殺者の半分を殺し、寺院から破⾨されることになります。
ベニオンはドラゴン脱走の後始末で忙しい為、原作通りにはいかないでしょう。
テイラーに扱えなかった「心の活力」を得ることで、二人が生き延びた未来をケイルは知りたかった。
ケイルは⾜を叩く何かを感じた後、見下ろすと、⼦猫が話し始めます。
「ロックタワーで願い事をすると、それが叶うそうです」
- 謎の行動
キャンプ地で迎えた翌朝。
「公子様」
「・・・これは何だ?」
ケイルは死んだ鹿と、地⾯にフォークとナイフの絵が描かれているのを発見します。
外でキャンプするたびに、新しい食料が彼らに届けられました。
イノシシ、ウサギ、そしてあらゆる種類の果物。
ケイルは今、後をついてくるドラゴンの存在を確信します。
チェハンによれば、ブラックドラゴンは遠くから彼らを追いかけ、早朝に⾷べ物を落として、そして離れているそうだ。
「可愛いじゃないですか。ドラゴンの恩返しみたいですね」
「別に・・・」
山を吹き飛ばす力を持つドラゴンを、ケイルは可愛いと思えません。
そして、何故ドラゴンがついてくるか理解も出来ません。
- 伝承
パズルシティは岩の塔がたくさんある古代遺跡で有名でしたが、各家の前に⼩さな岩の塔があることでも有名でした。
だからこそ、ケイルが到着した宿の前に岩の塔があるのは当然のことです。
「ここに滞在するのか?」
ハンスはケイルの質問にすばやく答えました。
「チェハン様は2日間予約し、私たちは滞在期間に応じて代金を支払うつもりです」
現在はお祭りの直前でしたので、宿の代金もそれほど高くありません。
ケイルが岩の塔に興味を示すと、ロンはこの街の過去について語り出しました。
「この街は、過去に神の恵みから生まれたと言われております」
岩の塔が建てられるのは、彼らを捨てた神に近づくための崇拝の行為らしいです。
「けれど、どの祈りも意味が無かったようです。だから、現在のパズルシティには寺院が1つもありません」
ハンスはパズルシティの奇妙なルールを説明しました。
「願いを叶えた⼈間は、岩の塔を破壊するそうです」
しかし、岩の塔が破壊されたことは一度もありません。
つまり、神はこの地を見捨てたのでしょう。
それでも願い事が叶うという伝承は、人々に希望を与え続けるという皮肉な話です。
- 下見
ハンスが猫たちのおやつを買いに外に出かけます。
「ロン、あなたも休んで良いよ」
「チェハン様は2日後に出発されるのですよね?」
「ああ」
ケイルは、ある考えが浮かんで笑います。
「ロンも彼と一緒に行きたいのですか?」
「どうしてですか、公子様?私はあなたの近くにいるのが好きです」
その言葉はケイルに悪寒を与えます。
「彼がここを去る前に、少し話をしたいと思ったからです。ビクロスは彼が去る事を寂しいと感じているでしょう」
ロン、チェハン、ビクロスの間にある程度の友情が芽⽣えたようです。
ロンが退出した後、子猫たちはハンスに嘘を吐かれたと怒りを露わにします。
ケイルは彼らを無視して、街の一角にある洞窟を見ます。
その洞窟には、不完全な岩の塔と「心の活力」が存在します。
「ロックタワーを⾒に⾏こう」
チェハンと子猫たちを抱えたハンスを連れて、洞窟に向かいます。
洞窟の入り口に到着島が、彼らはヘニトゥスの紋章をつけていません。
ケイルは更に、帽子を深くかぶっていました。
少し離れた場所には、車椅子に座る男性と女性がいます。
「どうして、この場所に?」
男性が女性に尋ねています。
「夢の中で予言があったの。今日この場所を訪れば、私たちの将来の恩人が現れると」
男はテイラーでした。
夢の予言を疑われイライラしている女性は、テイラーの親友であるケージです。
「ケージ、唐突にビールが飲みたくなったよ」
「本当?私はお肉が食べたいわ」
「なんて素晴らしい組み合わせでしょう。奢るから、早く行きましょう!」
「良いの!?私はあなたを護るために最善を尽くすわ」
遠く離れた場所なので、会話の全てを聞き取ることは出来ませんが、ケイルは彼らの笑顔を失わせないように決意しました。




