こんにちは、ピッコです。
「伯爵家の暴れん坊になった」を紹介させていただきます。
今回は27話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

目を開けると、そこは小説の中だった。
暴君として名高い伯爵家の令息の体に憑依してしまった樹は…!?
ケイル・ヘニトゥス:主人公。伯爵家の暴れん坊息子。
チェハン:小説の主人公。復讐心を胸に、旅に出る。
オン、ホン:猫人族の子供。姉弟。
ロン:執事長。東大陸からやってきた元暗殺者。
ビクロス:執事長ロンの息子。
ハンス:副執事長。
デルト・ヘニトゥス:伯爵家の主。ケイルの父親。
バイオラン・ヘニトゥス:伯爵夫人。継母。
バセン、リリー:ケレスの弟と妹。
ビロス:金持ちの庶子。商人。
ロザリン:暗殺者から逃れた隣国の王女。
ラーク:狼王の後継者。
ベニオン・ステン:小説の悪役。典型的な権威主義貴族。

27話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- お誘いの理由
ケイルは二人を自室に招き入れた。
「それで、本当の理由は?」
二人が一緒にお酒を飲む為だけに誘ったとは思えません。
ケイルもそれは分かっていました。
「ケイル、私が何を求めているか分かりますか?」
ポーチを取り出し、テーブルに大量のコインを広げます。
彼らと一緒に首都に行くと決まった時から、ケイルは彼が何を求めているかを把握していた。
「裕福なヘニトゥス家の援助を求めていますよね?」
ケイルは自信をもって答えます。
ケージにとって、ケイルは興味深い人物です。
常にお酒を欲し、最高級の食材しか求めず、豪華な宿にしか滞在しない。
しかし、彼は決して世間から思われているようなゴミではなかった。
彼女の友人のテイラーもそう考えています。
ケイルは、推測するのは難しいことではないかのように答えました。
「旅の仕⽅から、お⾦が⾜りないように⾒える。⾸都で隠れて滞在するためには、何よりもお⾦が必要だからな」
その答えに、テイラーは反論することは出来ません。
何故なら真実だから。
ケイルからお金を借りる事が、彼らが旅を共にした目的でした。
「ありがとう、ケイル」
ケイルは「どういたしまして」とは言わず、以前から計画して考えを実行します。
「早朝に出発するのか?」
「ええ。内緒で出発する予定でしたが、出発前に会いに来ました」
「寺院から入るつもりか?」
どうしてその事を知っているのかと、動揺するテイラーの代わりにケージが答えます。
「ええ。そのつもりよ」
テイラーを寺院の一員に変装して、彼を忍び込ませることを計画していた。
しかし、そうすることはケージが死ぬ可能性を生みます。
彼女もそれは承知の上でした。
「このお⾦を受け取って、あなたたちがもう1⽇滞在することを宿屋の主⼈に知らせてください」
ケイルは指を持ち上げ、2⼈の⽅を指さしました。
「⼆⼈は俺の⾺⾞に乗れ」
魔法の箱からあるアイテムを取り出します。
「これは、選択した領域の⽣物を5分間⾒えなくする魔法の道具だ」
これを使い二人を見えなくして首都に乗り込む事が、ケイルの作戦だ。
沈黙が部屋を満たし、しばらくして二人は同じ疑問を口にした。
「「どうして?」」
テイラーは慎重に尋ねます。
「どうしてあなたは、私たちのためにここまでしてくれるのですか?あなたに何かメリットがあるとは思えない」
テイラーがステン家の後継者になれば、ケイルは将来の心配をする必要がありません。
彼は平和に暮らしたかった。
「理由が必要か?」
「はい、あなたの理由が知りたいです」
- 条件
ケイルは残忍な笑みを浮かべて答えます。
「それはあなたがとても哀れだから。侯爵の⻑男が伯爵家のゴミにお⾦を頼むのはとても哀れだよ」
静かに笑ったテイラーの表情は明るかった。
「よろしくお願いします。そのような同情が必要でした」
「しかし、1つ条件がある」
「何ですか?」
「すべてを忘れてください」
ケイルはもう⼀度繰り返し言います。
「起こったことをすべて忘れてください」
彼らを助けるつもりではいるが、それ以上彼らと関わりたくなかった。
「テイラーと私は、何も明かさないように死の神に誓います。死の神への誓いを破った⼈は誰であろうと死に至ります」
ケイルは彼⼥の⾔葉に微笑んだ。
死の神への誓い。
ケージの指先から⿊い煙が出始め、3⼈を取り囲みました。
「私、永遠の夜の娘であるケージは、テイラー・ステンと⼀緒に誓いを⽴てるために夜の名前を借りたいと思います。誓いは私たちの命で作られます。この誓いを破った⼈は誰であろうと永遠の闇に降ります」
ケージは⽬を開けて、ケイルとテイラーの⽅を向いた。
「ケージとテイラーは、今夜の議論を秘密にして、証⼈のケイル・ヘニトゥスとだけ共有することを誓います」
ケイルの⼿に感じる奇妙な感覚は古代の⼒に似ていました。
「あなたが今感じている感覚は、誓いの⼒です。私たちが誓いを破った瞬間、ケイルは私たちの死を知る事が出来ます」
ケイルの事を信頼したテイラーは、お酒を取り出します。
ケージも彼の行動を理解し、袖からグラスを3つ取り出した。
3つのグラスがすべていっぱいになると、ケージはケールに質問をしました。
「ケイル、巫⼥が飲んでいるのは変じゃないですか?」
「それは俺の仕事か?」
「あはは。私はますます貴方が気に入ったわ」
「「「乾杯」」」
- 一緒に首都へ
翌朝。
「公子様、出発しますか?」
副執事長のハンスはケイルから状況を聞いて、⾺⾞の隅にいる⼆⼈を⾒ないふりをして尋ねます。
「ああ、行こう」
もちろん、ケイルは何気ない口調で命令しました。
2時間。
後2時間で首都に到着します。




