こんにちは、ピッコです。
「伯爵家の暴れん坊になった」を紹介させていただきます。
今回は55話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

目を開けると、そこは小説の中だった。
暴君として名高い伯爵家の令息の体に憑依してしまった樹は…!?
ケイル・ヘニトゥス:主人公。伯爵家の暴れん坊息子。前世は「キム・ロクス」
チェハン:小説の主人公。復讐心を胸に、旅に出る。
オン、ホン:猫人族の子供。姉弟。
ロン:執事長。東大陸からやってきた元暗殺者。
ビクロス:執事長ロンの息子。
ハンス:副執事長。
デルト・ヘニトゥス:伯爵家の主。ケイルの父親。
バイオラン・ヘニトゥス:伯爵夫人。継母。
バセン、リリー:ケレスの弟と妹。
ビロス:金持ちの庶子。商人。
ロザリン:暗殺者から逃れたブレック王国の王女。
ラーク:狼王の後継者。
ベニオン・ステン:侯爵家。小説の悪役。典型的な権威主義貴族。

55話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- トゥーンカの力
⽬が狂ったトゥーンカはバットを⼿に持っていた。
「あなたですか?」
彼はザトウクジラを目の目にして、唇を舐めた。
クジラの前では、⾝⻑2m近くのトゥーンカでさえ⼩さく⾒える。
「へぇ、クジラと戦うのは初めてです」
トゥーンカは彼女が獣⼈であることを知らなかったようだ。
強い相手と戦いたい。
彼の頭を満たしているのは強さと戦い。
そのため、ザトウクジラはトゥーンカを軽蔑して⾒下ろしていた。
ケイルはしゃがんで彼らを隅で見続けていた。
[何してる?]
ブラックドラゴンの質問が頭の中に響き渡る。
「クジラが戦うとエビが怪我をするから」
エビよりも弱かったケイルは、彼らの戦いで怪我をしたくなかった。
「クジラを倒すことは出来るだろうか?」
トゥーンカの⽬がキラキラと輝き始める。
それから彼は⾜で軽く地⾯を蹴った。
その瞬間、彼の体が空中に飛ぶ。
⻑さ15mの⼤きな体は、⼤きな尻尾をトゥーンカに向かって叩きつける。
しかし、トゥーンカは空中で方向を変えた。
クジラの攻撃から⼤きな波が⽣まれ、ケイルはびしょ濡れになる。
文句は言いたいが、口は閉じたままにしておく。
「ムハハハハ!素晴らしい!素晴らしいです!」
トゥーンカはクジラの尻尾にダッシュし、もう⼀度バットを振り下ろした。
クジラは攻撃を回避する代わりに、尻尾を上げてトゥーンカを攻撃する。
ドォン!
⼈間がクジラと接触したときに発⽣するような⾳ではなかった。
トゥーンカの⼿にあるバットは粉々に崩壊していた。
「バットを使うべきではなかったです!やはり、拳を使う格闘が最⾼だ!ハハハ!」
人々はすでに何が起きているか理解しているでしょう。
その瞬間。
「姉さん!戦い続けると、その男は傷つくでしょう!」
⼩さなクジラがようやく島に到着した。
トゥーンカはその声に怯む。
「・・・あのちっぽけなクジラが話しているのか?」
その言葉にザトウクジラは眉をひそめる。
その後、美しい声が続いた。
「あなたは私の弟をちっぽけと呼んだのですか?」
トゥーンカはさらにショックを受けた。
「これも話せるのですか?」
彼は完全に混乱していた。
- ウィティラの美しさ
パセトンは⼆⼈の間に⾶び込んで話し始めた。
「姉さん、私はまだ⽣きています」
「パセトン」
ザトウクジラは顔をくしゃくしゃにした。
彼⼥の⽬が涙を流し始める。
「彼は、私が⼈⿂の毒で死にそうになったときに救った恩人です」
⼤きなザトウクジラの目が震えた。
⼩さなクジラは島に近づき、ケイルをチェックする。
「あなたは完全にびしょ濡れですね。今夜あなたを訪ねて、改めてお礼を言わせてもらいます」
「それは良いから。もう治ったのか?」
「分かりました。おかげさまで、ほぼ完全に回復しました」
その瞬間でした。
「私と戦っているときに、他のことに気を取られるなんて。死にたいのですか!?」
トゥーンカはウィティラに向かって⾶び上がり、拳を振った。
しかし、彼の拳はザトウクジラに触れることが出来なかった。
クジラが姿を消したから。
ザトウクジラがいた場所は⽔蒸気で満たされていた。
⽔蒸気の中から⼥性が島に⾜を踏み⼊れる。
それは⼈間の姿をしたウィティラ。
「姉さん!」
パセトンはウィティラに声をかけた。
その瞬間、ケイルは少しだけ驚いた。
彼女は驚くべき美しさを誇っていた。
彼⼥はとても美しかったので、エルフでさえゴキブリのように⾒えるくらいに。
どうしてこんなに美しい⼈がいるのだろうか?
⻘い髪と⻘い⽬。
海の中で最も美しい存在を巡る争いがあったとしたら、それはおそらく、彼の⽬の前にいる人物でしょう。
その瞬間、ブラックドラゴンがケイルの頭に向かって話し始めた。
[・・・ドラゴンの方が美しいです。ドラゴンが⼈間になると、もっとハンサムで美しいと思います。⼈間の形のドラゴンはおそらく世界で最⾼です]
ブラックドラゴンを完全に無視し、後退する。
⼈間化されたクジラ族の⼈々は強くて暴⼒的。
ケイルがそう⼼配し始めたとき、ウィティラは口を開いた。
「・・・逃げないでください。傷つけたりしないわ」
「姉さんは自分の⾔葉を守る⼈です」
パセトンもすぐに変身し、ケイルに近づく。
ウィティラは、パセトンの足の傷に気づく。
怒りは再び彼⼥の⽬を満たした。
トゥーンカもゆっくりと歩みを進める。
「そのような役に⽴たない⼈に注意を払うのをやめなさい。早く私と戦ってください。その方がもっと楽しいはず!」
その瞬間、彼はケイルとアイコンタクトを取る。
トゥーンカはケイルを嘲笑した。
「その愚か者は⼈々を救うためにしか力を使わないようですから」
これが本物のトゥーンカでしょう。
相⼿が貴族であろうと強い⼈であろうと、彼はただ好きなように⾏動する。
小説の登場人物が生き返ったように感じた。
もちろん、ケイルもただ黙っているつもりはない。
(彼は将来、魔法の塔を私に売却したことを後悔するでしょう)
しかし、ブラックドラゴンは怒りの声でケイルの⼼に話した。
[誰かを救うことは栄光の⾏為です!それは誇りに思うことです。そして、誰かについて悪い話をするのは意地悪な行為です!この愚か者はベニオンと同じくらい悪い奴です!]
・・・ドラゴンは⾃分⾃⾝だけを気にする⽣き物だったはず。
どうしてこんな風に変わったのだろうか?
- 調教
「・・・彼の英雄的な⾏動を軽蔑しないでください」
ウィティラは怒っているようだ。
彼⼥の⽬にはまだ怒りが燃えている。
彼⼥は⼩さな挑発でさえも避けるタイプではありません。
「ああ、私はあなたの⽬が好きです。ようやく戦う準備ができたのですか?」
トゥーンカは唇を舐めた。
その後、腕をリラックスさせ、体重を前⾜に向ける。
これがトゥーンカの戦闘スタイル。
ウィティラは笑った。
「私とあなたが戦う?」
それは嘲るような笑顔。
彼女は右⼿を開いた。
⻑い⽔鞭が彼⼥の⼿に現れる。
彼⼥は鞭を海に向かって弾いた。
鞭は⽔を切り裂き、⽔を暴動させた。
ウィティラは肌寒い視線でトゥーンカを⾒つめる。
「笑わせないで。これは戦いではありません」
彼女は指を鳴らす。
「これは調教です」
「あなたは私に戦いを教えるつもりですか?ハハハ!」
トゥーンカは地震を起こすような⼤笑いを放ち、無表情な顔でウィティラに⽬を向けた。
「あなたの⼝を剥ぎ取る必要がありますね」
彼はウィティラに向かって走った。
同時に、彼女の右⼿の鞭がトゥーンカに向かって猛烈に⾶び出す。
トゥーンカの拳がムチに触れた。
ウィティラは笑う。
「あなたに戦いを教えるのは楽しいでしょう」
ウィティラは鞭を動かしてトゥーンカの体を包み込み、彼を空中に持ち上げた。
「アハハ!⼒の戦いは私の専⾨分野です!」
トゥーンカはヘビのような鞭を⼿で砕く。
これにより、ウィティラは眉をひそめた。
しかし、トゥーンカはこの時点では将来のクジラの⼥王に匹敵しません。
ウィティラは右⼿を軽く弾き、鞭はすぐにトゥーンカの体を攻撃した。
その衝撃でトゥーンカは森に向かって⾶んでいく。
その瞬間。
「・・・何が起きてるの?」
森の中には、捜査隊のアミールたちが。
トゥーンカは彼らに向かって⾶んでいた。
ウィティラは急いで水を撃ち出した。
しかし、トゥーンカは動きが速すぎた。
「みなさん、盾を構えてください!」
アミールは躱すのは不可能だと判断し、すぐに騎⼠に命じた。
トゥーンカは彼らがしていることを⾒て、彼らに向かって叫んだ。
「きちんと守れ!私の体はとても強いので、怪我をするかもしれません!ムハハハハ!」
パセトンは、後ろからため息が聞こえることに気づく。
「はぁ・・・、とても迷惑だ」
声はイライラすると同時に落ち着いていた。
彼は声の⽅を向いたとき、⽬を⼤きく開いた。
ドォン!
トゥーンカは盾に墜落する。
しかし、彼は誰にもぶつからず、怪我もしていない。
彼は振り返って、聖なる銀の盾が背中に触れているのを⾒た。
自分を優しく囲んでいる銀の翼も。
「・・・何が・・・」
盾はゆっくりと透明になり、消える。
ウィティラは驚きの表情で振り返った。
「はぁ・・・」
びしょ濡れの髪のまま、ケイルは落ち着いて⾒えた。
しかし、彼は欲求不満で眉をひそめている。
クジラ同⼠の戦いでエビが怪我をする代わりに、エビはその⼒を使わなければならなかったから。
ウィティラの美しさが気になりますね。
美しさと言えばエルフのイメージが強いのですが、それを上回るとは・・・。
手を出さないと決めていたケイルも、アミールたちを救うために力を使いましたね。
何だかんだで放っておけない性格なのでしょう。




