こんにちは、ピッコです。
「伯爵家の暴れん坊になった」を紹介させていただきます。
今回は95話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

目を開けると、そこは小説の中だった。
暴君として名高い伯爵家の令息の体に憑依してしまった樹は…!?
ケイル・ヘニトゥス:主人公。伯爵家の暴れん坊息子。前世は「キム・ロクス」
チェハン:小説の主人公。復讐心を胸に、旅に出る。
オン、ホン:猫人族の子供。姉弟。
ロン:執事長。東大陸からやってきた元暗殺者。
ビクロス:執事長ロンの息子。
ハンス:副執事長。
デルト・ヘニトゥス:伯爵家の主。ケイルの父親。
バイオラン・ヘニトゥス:伯爵夫人。継母。
バセン、リリー:ケレスの弟と妹。
ビロス:金持ちの庶子。商人。
ロザリン:暗殺者から逃れたブレック王国の王女。
ラーク:狼王の後継者。
ベニオン・ステン:侯爵家。小説の悪役。典型的な権威主義貴族。

95話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 総力戦
⼤きな波がケイルたちに押し寄せる。
「これは!全員、私の体を握りしめてください!」
アーチーが急いで叫ぶ。
爆弾によって⽣成された波は、爆発の範囲外であったとしても、依然として危険だった。
全員がアーチーの体を抱きしめるために横になる。
⼤きな⾳の発⽣源に⽬を向けると、明るい光が島から⾶び出した。
そして、黒い煙があらゆる場所から発生している。
「・・・これは」
⼩さな埃の粒⼦が砕けて、島全体が浮かんでいるようにも⾒えた。
「・・・これほどに強力だったのか?」
爆弾が平均よりも強いことを知っていたにもかかわらず、これほどの爆発⼒は期待していなかった。
島を破壊すると主張していたが、海への影響も甚⼤だった。
そんなケイルの様子を見ていたラオンは、⼾惑いながら頭を傾ける。
「これはあなたが望んでいたことではなかったのですか、⼈間?あなたが島を破壊したいと⾔ったので、俺様は爆弾をさらに強化した」
これは誤解の結果。
それらの強⼒な爆弾をさらに強化する必要はなかったのだが。
ケイルは破壊された島を⾒回しながら、アーチーの背中をしっかりと握り続けた。
彼が⾒ることができたのは、島がかつて⽴っていた⿊い煙だけ。
そして⿊い煙がゆっくりと消え始め、島が再び現れた。
彼らが以前⽴っていた崖はゆっくりと崩れている。
その後はドミノのようだった。
島全体がすぐに海に沈み始めていく。
ウィティラが水中から⾶び出すと、⽔が波打った。
「攻撃!」
ザトウクジラの命令に続いて、クジラの部族、そして海洋性の獣の⼈々はすべて、崩壊しつつある島に向かう。
島から逃げる⼈々は、ウィティラの鞭に⽴ち向かう必要があった。
「・・・なんて酷い光景だ」
これを引き起こしたのはケイル本人だが、彼は混乱を⾒て不快に感じていた。
こういう光景を見たくなかったからこそ、彼はただ平和な⽣活を送りたかったのだ。
ラオンが口を開く。
「あなたがとても思いやりがあるのは問題ですが、それはあなたの強い部分でもあります」
「え?思いやりがある?」
その言葉に、ケイルはショックを受けた。
思いやりのある人物は、島を破壊することを考えるのだろうか?
「私たちはあの年⽼いた⼈間と、私の復讐を⼿伝ってくれたビクロスのために正しいこと
をした」
「・・・」
ラオンの⾔葉を聞いて空を⾒上げる。
その後、ケイルはアーチーの背中を軽くたたいた。
「⾏きましょう」
アーチーは、静かにハイス島12に向かって移動する。
ハイス島12はハイス島5の約1/3の⼤きさ。
アーチーはすぐに⼩さな島に近づいた。
「後は、ウィティラが⼈⿂の死体を持ってくるのを待つだけだな」
ケイルは、今回の結果にかなり満足していた。
その瞬間。
「お前を殺す!」
「なんだ?」
声の方向に頭を向けると、ラオンが心に話しかけてきた。
[俺様は姿を消す]
「なぜそんなに突然?」
「あいつ・・・」
「え?」
チェハンの怒りの声が聞こえる。
それと同時に、ケイルはようやく何が起こっているのかを理解した。
浮揚魔法を使って、自分たちに向かって⾶んでいる⾚い何かを発見する。
「お前を殺す!お前は死ななければならない!」
それはレディカだった。
⾎に飢えた魔道⼠は、正確にはアーチーに接近している。
彼の右⽬は怪我をしていたが、まだある程度の視⼒を持っているようだ。
しかし、彼の⾶⾏は⾮常に不安定だった。
⽚⼿だけでマナをコントロールしていたせいかもしれない。
ロザリンは彼の様子を見て、口を開く。
「うーん、彼はマナ爆発の状態にあるようです」
「何?」
マナ爆発とは、マナを扱う⼈々が命を懸けて使う技術。
レディカは自爆しようとしているようだった。
本当に夢中になっているようだった。
レディカはチェハンだけを⾒ていた。
チェハンは、アーチーの背中に⽴つ前にため息をつく。
「⼀体何が起こっている?」
ケイルもため息をついた。
彼はレディカを恐れていない。
チェハンはマナ爆発を使ったドラゴンと戦うことさえできたのに、なぜ彼がレディカを⼼配する必要が?
実際、彼を完全に追い払うほうがいいだろう。
しかし、ケイルはレディカにだけ気を取られていた。
「・・・なぜ船がここに向かっている?」
側⾯が壊れた船が、ハイス島12に向かって移動していた。
剣⼠の放つ⻩⾦のオーラを纏った船が。
「お前たちは何者だ!?」
剣⼠はそう尋ねたが、ケイルは答えない。
彼⼥に返答する理由がなかったからだ。
「・・・戦うべきでしょうか?」
突然敬意を表するアーチーに「いいえ」と⾔うために、彼の背中を軽くたたいた。
「私が相手をします」
ロザリンがそう宣言して立ち上がる。
青いマナが、彼⼥の⼿の上で渦巻いていた。
「チェハン、あなたはその魔道⼠の世話を。私が剣⼠を担当します」
ロザリンは、魔術師が達成できる最⾼層にすでに近かった天才。
「もちろん、私は彼⼥を倒すことができるとは思いませんが、抑えることは出来るでしょう」
ロザリンはチェハンの視線を無視し、ケイルに⽬を向けた。
「それで⼗分なはずですよね、ケイル公子?」
「ロザリンさん、⼀緒に戦いましょう」
「え?」
ロザリンは驚きの表情で、ケイルに目を向ける。
彼⼥はケイルの⾔葉を誤解していた。
彼は⾃分が戦うとは言っていない。
ケイルは島に向かって叫んだ。
「⾏け!」
「かしこまりました!」
島からいくつかのエネルギッシュな反応を聞く。
すぐに12⼈が⼩さなクジラに乗って彼らの⽅へ向かった。
⿊いマスクと⿊い服を着ていたオオカミの⼦供たちだ。
チェハンとロザリンはお互いを⾒て、それぞれがケイルに言葉を残してから出発する。
「すぐに戻ってきます。安全な場所に隠れていてください、ケイルさん」
「ケイル公子、気をつけて」
ロザリンは浮揚魔法を使って船に向かった。
「殺す殺す殺す!お前を殺す!お前は誰だ!?」
レディカは不安定な⾶⾏をしながら叫び、魔法をかけていた。
しかし、チェハンはオーラを使って、攻撃魔法が自分に届く前にすべて破壊する。
「あなたは誰?」
剣⼠の声がチェハンの⽿に届く。
その瞬間、剣⼠は剣を振り下ろし、ブーメランのように⾒えるオーラがロザリンに向かって発射された。
ロザリンは、攻撃を簡単に回避して、火のオーブを発射する。
剣⼠は回避したが、オーブは船の甲板に激突し、船の⼀部が壊れた。
ロザリンはこの瞬間を利⽤して、⻩⾦のオーラに覆われた剣⼠をからかう。
「私たちは誰だと思う?分からないの?」
チェハンはロザリンが剣⼠をからかうのを聞いた後、⽬を瞬きしてレディカに向かって叫
んだ。
「私たちは秘密結社です!」
マナ爆発で合理性を徐々に失っていく⾎まみれの⼈間を追い詰めているかのように、チェハンは⾮常にゆっくりと動いていた。
ハイス島12はレディカの爆⾵に⾒舞われ、いくつかの岩が空中に⾶び出している。
ロザリンも同様の状況だった。
「お姉様、あなたはとても強いですね」
「そうでしょ?私はかなり強い魔道⼠ですもの」
⼆⼈が戦いを続ける中、船は壊れ続けていた。
アーチーは、そのような強い⼈々がすべて集まったことに驚いている。
姿を隠しているラオンは現在、ケイルの背中にぶら下がっていた。
「破壊しましょう」
[もう一度?あなたは何か他のものを破壊するつもりですか?]
「彼らに相応しいものを与えましょう」
ラオンは、最初の4年間虐待された理由である、組織のメンバーを罰することに決めた。
たくさんの細くて⼩さいマナの⽮が空を満たす。
「あぁぁぁぁぁぁぁ!」
その瞬間、チェハンはレディカの右腕を切り落とした。
⾦髪の剣⼠が空を⾒上げる。
「・・・お姉様、あなた以外にも別の魔道⼠がいるのですか?」
「私たちは秘密結社だとは⾔いませんでしたか?」
剣⼠は⻩⾦のオーラを可能な限り集め始める。
「発射」
ケイルが指⽰した瞬間、剣⼠が乗っていた船に向かって多数のマナの⽮が正確に発射された。
「退却だ!」
⾦髪の剣⼠はそう叫んだ。
しかし、彼⼥の⻩⾦のオーラは、何百もの⽮から⾝を守るのに⼗分なほど強くも広くもない。
「ドラゴンは本当に強⼒だな」
残りの⽮が船に当たるのを⾒て、ケイルは畏敬の念を抱く。
さまざまな爆発⾳が彼の⽿を満たした。
チェハンの影に隠れていますが、ロザリンの力も相当に強力ですよね。
ここにラークも加われば勝利は確実だったはず。
けれど、やっぱりラオンが最強ですね(笑)
強すぎます(汗)




