こんにちは、ピッコです。
「伯爵家の暴れん坊になった」を紹介させていただきます。
今回は99話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

目を開けると、そこは小説の中だった。
暴君として名高い伯爵家の令息の体に憑依してしまった樹は…!?
ケイル・ヘニトゥス:主人公。伯爵家の暴れん坊息子。前世は「キム・ロクス」
チェハン:小説の主人公。復讐心を胸に、旅に出る。
オン、ホン:猫人族の子供。姉弟。
ロン:執事長。東大陸からやってきた元暗殺者。
ビクロス:執事長ロンの息子。
ハンス:副執事長。
デルト・ヘニトゥス:伯爵家の主。ケイルの父親。
バイオラン・ヘニトゥス:伯爵夫人。継母。
バセン、リリー:ケレスの弟と妹。
ビロス:金持ちの庶子。商人。
ロザリン:暗殺者から逃れたブレック王国の王女。
ラーク:狼王の後継者。
ベニオン・ステン:侯爵家。小説の悪役。典型的な権威主義貴族。

99話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 死の都へ
ケイルは⾸都に⼊らず、⾸都に最も近い村に留まる。
「死の国とダークエルフ・・・」
「どう思いますか?」
ケージは質問を聞いた後、ケイルに⽬を向けた。
「どう思うとは?もちろん、⾏きます」
彼女はリラックスしている。
「それで、私はケイル公子がダークエルフから得たアイテムに祝福する必要があるのですね?」
「はい、⾸都に到着するまで1⽇1回。毎⽇そのアイテムに死神の祝福を与えてほしい」
ダークエルフと死の神の祝福。
ダークエルフは太陽神に対して弱く、死神は太陽神に対して強かった。
「ケイル公子」
「はい?」
「誰かが太陽神の教会の司教を殺すつもりなのですか?」
「私とは思わないのですか?」
「ケイル公子、あなたには司教と戦う理由がありません。あなたは太陽神の教会が望ん
でいる人間。あなたは裕福で、古代の⼒を持っています。そして最も重要なのは、あ
なたが善良な人間だということ」
善良な人間であるという部分を除けば、ケイルは間違いなく太陽神の教会が望んでいる人間だろう。
そのとき、ドアをノックする音を聞く。
「到着しました!急ぎましょう!」
外からハスキーで力強い声が聞こえる。
「ケージ、紹介する女性がいます」
ケイルはドアを開けた。
「ああ!ゲストがいたのですね?」
ケイルと同じ身長くらいの、ローブを来ている女性。
彼女とは二日前に知りあった。
「彼女は私の仲間です」
「あら、本当?あなたは彼女に全てを話したのですか?」
「もちろん。どこに⾏くのか、何を持ち帰るのかを彼⼥に話しました」
⼥性はケイルの答えに微笑んで、勢いよく歩いてケージに手を差し出した。
「始めまして。私の名前はターシャです」
ターシャは爽やかで美しい⼥性だ。
ケージが彼女の手を握った瞬間、ケイルはドアを閉める。
「私はダークエルフ、この旅⾏のガイドです」
ターシャはそう告白した後、ケージの反応を観察した。
その瞬間、ケージも微笑んで⾃⼰紹介をする。
「ターシャ、はじめまして。私の名前は、死の神の破⾨された巫⼥、ケージです」
死の神という⾔葉は、ダークエルフのターシャの顔をケイルに向けさせた。
ケイルは⾸を横に振って、皇太⼦についてケージに話していなかったことを⽰す。
仲間の全員がターシャがダークエルフであることを知っている。
しかし、彼⼥が皇太⼦の叔⺟であることを知っていたのは、ケイル、ラオン、オン、ホンだけ。
「⾸都のテレポートを利⽤するのですか?」
ターシャはケージの質問に⾸を横に振った。
「私の変装魔法が検出される可能性がありますから。⾺⾞を使う必要があるようです」
「なるほど」
「⾝分証明書も持っているわ」
ターシャは⾃分のIDをケージに⾒せた。
「名前と年齢以外はすべて偽物よ」
ケージは、爽やかで正直なターシャが奇妙であるが好感が持てると感じた。
ターシャ、29歳。
「ああ、もちろん、年齢の終わりに0を追加する必要があります」
290歳
ケージはターシャの⽅を向いて尋ねる。
「あなたをお姉様と呼んでもいいですか?」
「気に入ったわ。私の年齢を聞いた後、私をおばあちゃんと呼ばない3番目の人間ね。もちろんよ、ケージ、そう呼んでちょうだい」
「オーケー、お姉様」
早速、意気投合する二人だった。
「私たちはカロ王国に⾏く必要があります」
ケイルは、ブレック王国の南とモーガン帝国の北⻄に位置するカロ王国に向かう⾺⾞に乗る。
皇太⼦が与えた新しい⾦⾊のバッジを内ポケットに入れて。
馬車が小さな音を立てて開く。
「暑いな・・・」
砂漠での使⽤に合わせて仕⽴てられた服を、乾いたそよ⾵が駆け抜ける。
太陽が沈んでもまだ暑かった。
「坊っちゃま、冷たいレモネードはいかがですか?」
「必要ない。あなたが飲めばいい」
オンとホンを運んでいたロン、ビクロス、チェハンが、ケイルの後から出てくる。
「ターシャ」
ターシャは、ケイルの呼びかけで運転席から⾶び降りた。
ケイルたちは現在、カロ王国の⻄の境界、死の地のすぐ隣にあるドゥボリ領⼟の村にいる。
「死の地は⻄⾨のすぐ外に?」
「ええ、そうよ」
その瞬間、ラオンの興奮した声がケイルの⼼を満たす。
[砂漠!初めて⾒ました!読んだことはありますが、実物は全然違う!⼈間、あなたは俺様のために様々な場所に旅⾏する必要があります!]
ラオンの恐ろしい言葉に怯む。
ターシャは、ケイルが怯むのを⾒て、苦笑いを浮かべる。
「変だと思うわよね?」
「ええ」
死の国から戻ってきた⼈間はいない。
その事実は、ネクロマンサーの伝説と同様に、この⼟地に死の地という名前を付けたのだ。
ターシャは笑い始めた。
「誰もそこに⾏きたくないのに⾨があるのは変よね?」
馬車から降りたロザリンが、彼女の言葉にうなずく。
ターシャは答えるために⼝を開けたが、その前にケイルが城壁を指さす。
「私はその理由を知っていると思います」
城壁にほとんど値しないぼろぼろの古い壁。
その壁に、複数の⼈が登ろうとしていた。
「捕まえろ!」
「捕まえて殺せ!」
「ぎゃあああああ!」
兵⼠たちが笑っている間、ケイルたちは市⺠の叫び声を聞く。
「・・・何が起こっている?」
ターシャはチェハンの質問に激しく微笑んだ。
「ドゥボリの領⼟は、村の⼈々にほとんど不可能である⾮常に⾼い税率を課税します。そして、砂漠の向こうには、彼らが望む場所に⾏くことを可能にする別の王国と海があります」
これ以上説明する必要はないだろう。
壁を登ろうとしている⼈々は、とても貧しい農⺠のように⾒えた。
ケイルが口を開く。
「逃げる⼈々を捕まえるための⾨だな」
死の地と、耐え難い税率から逃げるために砂漠に逃げようとしている⼈々。
良い⽀配者よりも悪い⽀配者の⽅が常に多いのは、世界の常識なのだろう。
「⾨に⾏きましょう」
ケイルは城⾨としてはかなり⼩さい⾨に向かった。
⾨には複数の兵⼠と2⼈の騎⼠が。
「どのようなご用件でしょうか?」
騎士はケイルたちに敬意を表した。
その理由は、彼らの身なりが派手に見えたから。
ケイルは、その奥にる兵士たちを観察する。
死の地に逃げるために壁を登ろうとしていた2⼈の市⺠は、現在、兵⼠たちに殴打されていた。
「私たちは⾨の外に出ようと思っています」
騎⼠は、歪んだ笑顔を浮かべる前に、ケイルの穏やかな態度に怯む。
⾦貨を騎⼠に⼿渡すと、騎⼠はすぐにそれをポケットに⼊れて、⾨の兵⼠に叫んだ。
「ゲートを開けろ」
騎⼠は裕福な貴族のように⾒えるケイルを⾒て微笑み始めた。
「⽣き返ってください」
死の国に向かう⼈々に送るには最高の言葉でしょう。
「彼らも行かせろ」
「え?」
ケイルは別の金貨を騎士に手渡す。
それは2人の市民の分。
騎士は悪質な笑顔を浮かべて、彼ら2人を門の外に出した。
そして、ケイルは騎⼠に最後の声明をする。
「私が⽣き返ったら、別の⾦貨を差し上げましょう」
「あはは、楽しみにしていますよ」
騎士の嘲笑を受けながら、ケイルは砂漠に入る。
城の⾨は、ケイルに気が変わる瞬間を与えずに再び閉じた。
「ターシャ、急いでそこに案内してください」
ターシャは爽やかな笑顔を浮かべる。
「もちろんです。ケイル公子、あなたはとてもいい⼈ですね」
「いい⼈?いいえ、無責任なだけです」
ターシャが素早く進んでいく。
ケイルの体はラオンの魔法で動かされる。
チェハンは、オンとホンを腕に抱えて、ケイルの後ろを追った。
同時に、ロザリンは⾃分⾃⾝とケージに急いで魔法を使って彼らを追いかける。
「⽗よ、私があなたをサポートする必要がありますか?」
「必要ない」
ロンとビクロスが最後に動いた。
ロンはチェハンと同じくらい速く、誰よりも簡単に砂漠を移動した。
「⼣⽅に⾛るのは楽しいですね?ハハハ!⾨からできるだけ遠くに⾏きましょう!」
ケイルはターシャの⾛りを⾒た後、畏敬の念を抱く。
彼⼥は魔法や体⼒を使っていない。
「あれがエレメンタルか」
ダークエルフは、⾃然の法則に従って⽣きた闇の⽣き物。
彼らはエルフだったので、彼らはエレメンタルを扱うことができるのだ。
ターシャは城⾨からかなり離れたところでようやく⽴ち⽌まる。
「⽬の前の光景を⾒てください」
太陽は完全に沈み、消えた。
全員が畏敬の念に満ちている。
太陽が沈む瞬間、砂は地平線から⿊くなり始めた。
それは素晴らしい光景。
⿊い砂が輝いていた。
[俺様と同じ⾊です!この砂漠は、俺様のように美しくてハンサムだ!]
ラオンも興奮しているようだ。
ターシャは⾝につけていたネックレスを脱いで地⾯に投げる。
「ああ・・・」
ロザリンがあえぎを吐き出した。
ターシャの⾒た⽬はすぐに、⿊い砂、⿊い瞳孔、⿊い髪と同じくらい輝く⿊い肌の外観に変化する。
まるで人間になった⿊真珠のよう。
「ダークエルフシティにご案内します」
エレメンタルが砂をさらに速く動かすと、⾵が彼⼥の⼿に渦巻いていた。
砂丘が⽴っていた地⾯に⼤きな扉が現れる。
「・・・地下」
ロザリンは畏敬の念を抱いていた。
「私が最初に⾏きます。最後の⼈が来たらドアを閉めてください」
そう言って、ターシャは軽く⽳に⾶び込む。
「私が最後にドアを閉めます」
チェハンが話すのを聞いた後、ケイルは⼀歩後退した。
⽳が暗すぎて何も⾒えない。
「死ぬことはありませんよね?」
[⼈間、⾏こう!]
「ラオンが私と⼀緒にいるので⼤丈夫なはず」
穴に飛び込むと、滑り台のように降っていく感覚に陥る。
ラオンはとても楽しんでいた。
そして、柔らかい綿の⼭に着陸する。
ダークエルフシティが⽬の前に現れた。
⽬の前には、⽔や⽊々などの⾃然の要素を持った美しい地下街が存在した。
誰かの手が差し伸べられる。
それはターシャだった。
「死の都へようこそ」
「死の都・・・」
ケイルはターシャの⼿を取り、起き上がった。
「いいね」
ターシャは彼の反応に微笑んだ。
290歳とは・・・。
でも、エルフの年齢で考えると29歳くらいなのでしょうか?
アルベルの年齢も気になりますね♪
死の国へ到着したケイルたち。
何が待っているのか楽しみですね!





